起業ネタの決め方はこれでいいの?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

今、起業ネタを探している途中で、自分の好きなことを軸に、得意なこと、人の役に立てることを考えています。

すると、いくつか、これをやりたいというモノが浮かんできました。ですが、やりたいと漠然とは思っても、今の自分には時間的にも資金的にも、スキル的にもできそうもありません。

その場合、やれることを考え直した方がいいでしょうか? 色々やってみて、他のことを考えた方がいいのでしょうか?
 

起業前質問集
 

● 回答

起業ネタを考えるプロセスは、自分と向き合って苦しい時もありますが、楽しい部分も多くていい時間ですね。

ご相談の件ですが、これは「当然」ですが、夢はいきなり叶うものではなく順番に叶っていきます。筋トレをする時も、軽いウエイトから始めますよね。いきなり100キロのバーベルなんて持ち上げたら、腕とか胸の骨が折れちゃいます。

ですので、将来の夢から逆算して、今できる「実戦」をやりましょう。ポイントは、練習ではなく実戦経験を積むことです。

将来、理想のビジネスをやるとして、今、どのような経験が必要か? その経験をつめる、今できる形態のビジネスは何か?

顧客は将来のビジネスと同じか、なるべく近い人、さらに、自分の近くにいる人をターゲットにしましょう。
 

20代
 

顧客は絞り込んで、あれこれ手を出さない方が成功します。顧客の範囲が広がる程、仕事は手間が増えていきます。

顧客を絞ると、集中して情報発信をすることができ、会社員のままでも対応可能にすることができます。お金や時間が節約でき、専門家としての認知度も上がり、知識も深まり、顧客との距離も縮まります。

その分、流行があるものはリスクもありますし、自分に合わないと知った時にはダメージもありますので、ある程度考える時間を取ることも必要です。
 

自宅で仕事
 

あれこれ手を出してから他のことを考えることも、決して悪くはありません。自分探しにもなりますし、知り合いや情報も増えるでしょう。

ですが、お金や時間、浅く広くなってしまうことなどを考えると、結局、身にならないリスクもありますので、これもやはり注意が必要です。よって、試しに一つ、多くても二つほどまで決めて、それから動いてみるといいかと思います。

ある程度の方向性が決まってくると、自分の個性や足りない知識もわかってきます。今より漠然とした不安も消えていると思いますので、未来の自分を信じて決断していきましょう。
 

起業ネタは「好きなこと」では足りない! 副業の落とし穴
今、多くの会社員の方が「自分の好きなことをして生きていきたい」と考えるようになり、その手段として「起業」が注目されています。それだけ、会社生活が窮屈であるのかもしれませんし、増えないお給料に失望してしまっているのかもしれません。年金もこんな状況ですから、将来が不安だからということもあるでしょう。※ 廃業率などの数字については、以前書いたこちらのブログ記事「起業で失敗する割合は10年後で30%!失敗事例やその対処法を解説」をご覧ください。 <目次>「副業」思考の落とし穴小さく始めることに意味があるので...

 

もちろん、正解はありませんから、思うままに動いて判断されても構いません。考えることは大切ですが、一定日数考えたら仮決めして動く、これがイチバン大切です。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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