起業をおすすめする人・おすすめしない人の特徴を徹底比較

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

起業は、本人の意思も大切ですが、成功するには向き不向きが重要になります。

起業とは仕事をしていく上での1つの方法であり、得意な人もいれば苦手な人もいます。
 

残業
 

起業して失敗すると出資してくれた人や家族など周囲の人にも迷惑をかけてしまいます。自分はまったく向いていないと思われたら、無理な行動は控えた方が無難かもしれません。

今回は、起業をおすすめする人、しない人の特徴について解説します。
 

ポイント 起業をおすすめする人の特徴3つ

起業をおすすめする人・おすすめしない人

講座
 

どのような人が起業に向いているのかについては、人によって多様な意見があるでしょう。以下では「起業をお勧めしたい人」の3つの特徴について取り上げます。
 

1.事業に対する知見を持っている人

第一条件として、会社を辞めるならば、起業としようとする分野において、きちんとした知見を持っていることが重要です。

起業しようとする人の中には、自分がそれまで経験したことのない分野に飛び込もうとする人も少なくありません。しかし、経験が無い領域であるため、本当に内容で大丈夫なのか、市場で求められていることなのか、客観的に検討できないことが多くなります。

独立して生き残るには、知見を豊富に持っている分野、副業で十分に経験を積んだ事業で勝負するのが望ましいでしょう。
 

2.現在の収入に不満がある人

サラリーマンの平均年収は400万円ほどですが、税金や社会保険料などを差し引くと、手取り額は300万円弱です。

「今勤めている企業に働き続けても、平均年収前後、もしくはそれに届かないような年収しか見込めない」そんな状態でしたら、一念発起して起業し、自分で稼ごうとすることは合理的と言えます。

とは言え、最初は全く稼げないでしょうから、スモールスタートで、会社を辞めずに準備を進めていきましょう。
 

3.行動力と慎重さを併せ持つ人

ビジネスチャンスは、自分から行動を起こさないと手に入りません。ボーっとしていると、他の人がどんどん掴んでいきます。

フットワークが軽く、スピード感を持って動ける人が、起業家に向いています。「難しい」「モチベーションが上がらない」などと言って、ずっと何もしない人は、起業すると後で大変です。

しかし、無鉄砲に行動するだけでは危険なのも事実です。リスクの調査、予測をして、事前に手を打つ手堅さも必要です。
 

ポイント 起業をおすすめしない人の特徴3つ

起業をおすすめする人・おすすめしない人

不安
 

自分で事業を起こすよりも、組織の一員として働き続けた方が力を発揮する人もいます。そのような人は、起業に向いているとは言えないでしょう。

以下では「起業をお勧めしない人」の3つの特徴について取り上げます。
 

1.会社で指示待ちが多く、リーダーシップを持たない人

自分から何か新しいことを企画し実行に移すよりも、上司や先輩から言われたことをきっちりとこなすことを得意とする人は、創造性が求められる起業家には向いていません。

起業すると、事業に関するアイデアを自ら発信し、自分の周囲の人を巻き込むリーダーシップが求められます。一人で起業する場合でも、その辺りは同じです。
 

2.具体的な目標、目的を持っていない人

起業は、アイデアを体現し、収益を上げるために行うものなので、明確な目標・目的を持っていないならば、起業する必要はありません。

一般企業であれば、特に個人的な目標や目的を持たなくとも、組織の一員として活動できます。将来的にやりたいこと、自分なりの目標・目的に出会ったら、その時に改めて起業を検討すると良いでしょう。
 

3.メンタルが弱く、ストレス耐性に乏しい人

起業すれば、売上の低迷や、仕入れ先から取引を断られる、頼りにしていた従業員に去られるなど、様々な事態に直面します。自分にとって心地良いこと、嬉しいことばかりが起こるわけではありません。

いちいち落ち込み、クヨクヨする傾向のある人は、ストレスで体を壊す恐れもあります。メンタルが弱く、ストレス耐性に乏しい人は、止めておいた方が良いでしょう。
 

ポイント 始めやすい起業方法3選

起業をおすすめする人・おすすめしない人

契約
 

最後に、始めやすい起業方法として、次の3つをご紹介します。
 

1.副業でもできるリスクの低い事業

起業というと、ハイリスク・ハイリターンが当然とイメージされることも多いでしょう。

これから起業する人の場合、資金調達も必要のない、1人もしくは少人数で立ち上げることのできる、リスクの小さい事業から始めるようにしてください。

たとえば、ネットビジネスは初期費用が殆どかからないので、副業感覚で始められます。
 

2.ニッチ市場を狙う、もしくは好調なビジネスに追従する

競争相手が少ない隙間市場のことを「ニッチ市場」と言います。競合を避けて独占できる領域を見つければ、事業を軌道に乗せやすいでしょう。

たとえば、アパレルだったら、服の色やデザインに特徴を持たせ、特定の嗜好を持つ層に特化した展開をすることも考えられます。
 

3.フランチャイズ加盟で起業する

起業をしてみたいとは考えてはいるものの、人脈や実績、経営ノウハウに乏しいという場合、フランチャイズに加盟する方法もあります。

フランチャイズであれば、経営を軌道に乗せるための方法がマニュアル化されています。優秀な本部に出会えれば、経営初心者でも安心して事業を行えるでしょう。
 

● 質問親子で楽しめる英会話教室の開校で起業する予定です。ある程度の富裕層が対象です。商品は、普通に英語を教えるのは当然として、生徒に海外の絵本を売る物販につなげることが最終目的です。商品作りを考えているうちに、絵本を自作できるフランチャイズの存在を知りました。絵本を自作することで、お客様自身を物語に登場させることができるのです。その仕組みを使えば、作業自体は簡単なので会社員のままでも出来そうです。加盟した方が楽に起業できるかなと考えました。ただ、日本であまり普及していないようで、売れるかどう...

 

コンビニ、塾、コインランドリー、マッサージなど、様々な業態があります。
 

ポイント 起業は自分の適性を見極めた上で

起業をおすすめする人・おすすめしない人

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起業をおすすめできる人は、業界に知見のある人、収入に不満がある人、行動力と慎重さをあわせ持つ人などです。一方、おすすめできない人としては、指示待ち人間や目標や目的をもっていない人、メンタルが弱い人などが挙げられます。

始めやすいやり方もあるので、自分の適性に合わせて、今後を考えてみてください。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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