経験がなくて興味があるだけというジャンルでは、起業できないのでしょうか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

ロボットについての起業を検討中です。ロボットの工作から、回路設計、プログラミングなど幅広く、子どもたちに教育をしたいと思っています。

現在は会社員のまま準備をしているので、大きな動きは取れていませんが、他の方がやっているイベントなどに顔を出しながら、情報を集めているところです。

質問は、私自身、ロボットで起業を検討していると言いながら、実は文系で全く知識がありません。これからの時代は、ロボット、AI、そして、精神の3軸で構成されていくと考えているのですが、私自身はその3つについて、何の知識も経験もありません。

そこで他の先生をリクルートして講義をしていただいたり、別の切り口を考えなければならず、苦戦しているところです。他の先生とは言ってもコネクションもなく、連絡を取る方法も分かりません。

通販なども考えていますが、何が売れるのかもわかっていません。見込み客を集める際も、何を発信したら良いのかもわかりません。
 

起業前質問集
 

● 回答

ロボットAIそして精神という切り口は、とても面白いと思います。これからの時代に欠かせない3つの軸であることは間違いないでしょう。

ご懸念の点は、この3つに関して、何の知識も経験もないということですね。

我々が提唱しているビジネスアイディアの発想方法ですが、まず好きなことであることが大前提、その次に自分が得意なこと、そして需要があること、つまり時流に乗っていることだと考えております。

ロボットやAIは時流に乗っていますし、需要のある切り口はたくさんあるはずです。また、ご質問者様がロボットが好きであるということでしたら、後はそれが得意ではないということですよね。
 

ロボット
 

何の経験もないということですが、ご質問の中にもございましたように、他の先生をリクルートして話をしてもらうということも、確かに一つの方法です。

ビジネスをする時に、すべてのリソースを自社で準備している会社はむしろ少数派で、多くの会社は商品を仕入れたり、外注に何かの作業を手伝ってもらっていたり、あらゆるリソースを組み合わせて自社の商品として販売しています。

ですので、お客様の立場から見て、役に立ち、ワクワクして、自分にとって必要だと思えるものであれば、その商品は売れていくということになります。

お客様の立場から言えば、なぜご質問者様から買わなければいけないのか、という判断がつけば、ご質問者様から買うでしょうし、そうでなければ別の会社から買うことになるわけです。
 

ロボット
 

ここは一つ、初心者であることを利用することはできないでしょうか?

ビジネスを行うときには、初心者向け、素人向けという切り口は、成功しやすいひとつのアプローチになっています。特にインターネットで商品を広告する場合には、初心者向けであることは大切です。初心者ほどわからないことが多いので、たくさん検索をするからです。

ブログで、初心者の自分がいかにロボットに興味を持ち、勉強していたかを書き綴っていくなど、進行形の学習ブログを作ると面白いでしょう。ブログと言っても、この場合にはアフィリエイトなどには適さないテーマですから、リスト取り方マーケティングを展開し、メールマガジンなどに顧客を誘導していくようにしましょう。

そのメールマガジンの読者に対してイベント案内や、工作ツール、教材などを販売できるようになれば、先の展開も見えてくるかと思います。
 

メルマガ読者獲得のための最新情報はありますか?
● 質問メルマガを創刊したいと考えています。読者獲得のための最新情報を教えてください。あるいは、今の時代はもうメルマガは古いでしょうか?  ● 回答今の時代、メルマガ読者を集めるのは簡単ではありません。迷惑メールに入ってしまいますし、LINE公式など、SNSを代替手段とする事業主も増えています。とはいえ、読者数が増えてくれば、プッシュ型メディアであるメルマガは、セミナー集客や新サービスの告知などにも、大きな威力を発揮します。急成長を狙わず、じっくりと部数が増えて行けば良いと考えられるのでしたら、取り組ん...

 

初心者であることを強みに変えて、先生ポジションではなく、一緒にやろうという呼びかけポジションをとって、ともに学習していく、ともに楽しむようなイベントコンテンツにしていけば良いかと思います。

人が集まってくれば、著名な人を招待することもできようになります。
 

ロボット
 

たとえば、メールマガジンの読者が3000人もいれば、自分のメルマガで紹介しますといえば、講師を引き受けてくれる人もいるでしょう。様々な先生のイベントに参加して、懇親会やオフ会で声をかけるなど、コネクションを作っていく地道な努力は必要ですが、積み重ねればライバルに負けない人脈を持つことができますので、強力な武器になるでしょう。

確かに、知識も経験も全くなく、興味があるだけで起業することは難しいですが、起業しようと思う前に経験をしているか、起業しようと思ってから経験をするか、どちらにせよ、経験は必ず通らなければいけないプロセスなのです。

最初からプロの人なんていません。頑張りましょう。


さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


アイデア

会社員のまま始める起業準備・6ヵ月で起業する!【セミナー@東京/オンライン】

自分のタイミングで学びたい、セミナーは苦手、というあなたは【動画版】起業セミナー(特典付き)

ポイント この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます!