自宅で起業するために必要不可欠な6つのアイテム

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

自宅で起業できれば、気軽に仕事を進めることができますよね。
 

フリーランス
 

今回は、自宅での起業をお考えの方に準備してほしいアイテムを6つご紹介します。
 

ポイント いざ自宅で起業! 何から準備すればいいの?

自宅で起業するために必要な準備

フリーランス
 

仕事を円滑に進めるための必要最低限のアイテムは何でしょうか? いざ起業する際に「忘れてた・・・」とならないよう、まずはチェックしておきましょう。
 

1.パソコンやWi-Fiなどインターネット環境は必須

自宅での起業にインターネット設備は欠かせません。パソコン、インターネットの設備を整えましょう。

パソコンは、デスクトップ型、ノート型、余裕がある方は使い分けられるように2台用意するのがおすすめです。

デスクトップ型は、疲れを軽減でき、外の会社で働くように快適に仕事を進めることができます。ノート型は、外出が多い、カフェなどで仕事をしたいという方や、セミナーをする方などにはとても便利です。

どちらも仕事をスムーズに進められるように、予算の許す範囲でよいスペックのものを用意しましょう。
 

30代
 

しかし、文章を書くだけの仕事なら映像や画像編集に長けているパソコンを用意しても無駄になってしまいます。反対に映像や画像などを処理する仕事をするのに、必要なスペックがないパソコンを選んでしまうと仕事をしにくくなってしまいます。

それぞれの仕事内容に合わせて、パソコン選びは慎重に。

ネット環境は、自宅は光回線、外出用は使い放題のWi-Fiがおすすめです。制限があるものを利用すると、途中で仕事が進みにくくなり、ストレスになってしまいます。

さらに書類などを作成する必要がある方は、プリンターも用意しておかなければなりません。大量に印刷する必要がないのなら家庭用のコンパクトなタイプでも構いませんが、仕事に集中でき、近所迷惑にならないような、静音タイプのものを選ぶのがおすすめです。
 

2.電話やファックスなどの通信設備

自宅で起業をする際は、企業をお客様にする場合(BtoB)には、固定電話やファックスも用意しておいたほうがいいでしょう。また、一般消費者を相手にする場合(BtoC)でも、リアルの店舗を持つ場合には、同様に固定電話、FAXはあった方が発注などに便利です。

「え?」と思うかもしれませんが、まだまだそんなものです。

自分のお店や職種を宣伝するときに、携帯電話の番号だけを記載しているよりも、固定電話の番号、FAX番号まで記載してあれば、信頼度を下げることなく仕事に繋がりやすくなります。
 

固定電話
 

BtoBの場合、リアル店舗を持つ場合には、電話番号は「050」から始まるようなIPの電話番号ではなく、その地域の市外局番から始まる電話番号を持てるようにしましょう。市外局番があるということは、その地域に事務所やオフィスがあるイメージに繋がります。

普段使いの固定電話を持っているという方は、そのままその電話を利用しても構いませんが、突然知り合いがかけてきたり、そうかと思えばお客様からの電話だったりと、使い分けが難しくなってしまいます。チラシで宣伝するような場合は、いたずら電話も気になりますよね。

面倒かもしれませんが、電話秘書のレンタルでも構わないので、専用の固定電話番号があると安心、安全ですよ。個人相手の商売の場合や、フリーランスとしてスタートする場合、店舗がない場合などには、050のIP電話や携帯番号だけでも十分です。
 

3.溜め込まないで! 経費を付ける帳簿

自宅で開業する小さなビジネスの場合でも、やがては開業届けを出し、青色申告を選択する方が多いと思います。

確定申告のためには、帳簿をつけるのは必要不可欠。いつでもすぐに記帳ができるように、帳簿を用意しておきましょう。

帳簿は、あらかじめ自分が使いやすいように表にしたものを印刷しておいても構いませんし、エクセルで表を作成してパソコンに保存しておいても大丈夫。自分が使いやすいと感じるスタイルを決めておき、溜め込まずに気がついたときにすぐ記帳をしていきましょう。
 


 

そうすることで、年末年始に慌てて確定申告に追われるという問題を抱えずに済みます。

自宅での起業とはいえ、経費の計算が難しいという場合は、会計ソフトを導入するのがおすすめです。現金出費を記帳する手間は同じようなものですが、ネット銀行やカード会社とリンクする設定をすれば、現金以外の管理が楽になりますので、早目に導入して慣れておきましょう。
 

4.しっかりスケジュール管理するカレンダー

仕事の管理をするのに欠かせないのがカレンダーです。締切や受注、納品の日程、お客様が来る予約などをすぐに書き込むことができれば、仕事も円滑に進めることができるでしょう。

最近ではスマホでスケジュールを管理している方も多いと思いますが、私のお勧めはGoogleカレンダーです。PCやスマホで一元管理も可能、仲間や取引先と共有することも可能で、リマインダーがあるので、大事な仕事を見落としてしまうこともありません。

卓上カレンダーや付箋など、色々なところにメモをしてしまうと忘れてしまいます。一元管理できるツールを使い、さらに、一目で次の仕事がわかるように管理しておくことは大切です。
 

カレンダー
 

スケジュール帳で仕事を管理するという方法もありますが、確かに手書きで柔軟にメモができるので便利なこともあります。手書きが好きな人とデジタル管理が好きな人がいますので、どちらがいいとは言えないのですが、何れにせよ一元管理をすることが大切で、ある予定はスケジュール帳に書いたけど、ある予定はカレンダーに書いたなどということがあると、ミスが生じてしまうリスクがあります。

スケジュール帳を使う場合は、シンプルで軽く使いやすいものを選び「重たいから今日は家に置いていこう」とならないようにすることも大切です。
 

5.自宅開業でも名刺

自宅で仕事をしていると、住所を教えたくないという気持ちもあり、名刺を準備しない人もいらっしゃいます。確かに、会社員のまま起業をする場合、会社にバレるリスクを考えると自宅住所はなるべく知られたくないですし、セキュリティも気になります。

ですが、ビジネスである以上、名刺はやはり用意しておく必要があります。自宅で仕事をしていると、事務所にお客様を招くことはほとんどないと思います。ですが、ホームページや名刺くらいはきちんと作っておきましょう。

自宅を公開したくないのなら、レンタルオフィスやバーチャルオフィスを借りましょう。「最初から住所なんていらない」という気持ちもわかるのですが、住所のない会社ってありますかね(^_^;) お客様は、怪しい、うさんさいと感じたら、絶対に連絡してきません。最初は十分なお金を割り当てることができないとは思いますが、月数千円の投資です。ぜひ、検討してみてください。

話を名刺に戻します。ビジネスがある程度できてきたら、名刺を作りましょう。名刺を用意しておけば、それだけで十分な宣伝になります。知り合いに会ったときにも冗談混じりに名刺を渡せば、意外なところからビジネスに繋がる可能性もあります。
 

名刺交換
 

会社での名刺はシンプルで面白味のないものが多いですが、個人事業であることを生かして、より個性的で人目に留まるような名刺を「何種類も」作ってみましょう。相手によって渡す名刺を変えるのもいいと思います。

名刺を作るのは難しいと思うかもしれませんが、ネットではフリーのテンプレートもたくさんあります。これに自分の名前や連絡先、職業などを記入するだけでOK。名刺サイズの紙に印刷したり、厚紙にたくさん印刷して切り取るだけでもすぐに名刺を作ることは可能です。

業者に頼む方法もありますが、一度に大量注文する必要もありませんので、まずは自分の手作りの名刺を持ってみましょう。知り合いに渡すくらいでしたら、手作りでも全く問題ありません。

受け取った知り合いの人も、手作りの温かみのある名刺は心に残り、よい印象を持ってくれるかもしれませんよ!

但し、企業に出向いて仕事をするような場合はもちろん、一般の人に名刺を渡すようになったら、きちんと名刺屋さんに発注して作成してください。いつまでも手作りのカードでは、信用の面ではあまり良くありません。
 

6.集中するために仕事部屋

自宅での起業は気軽に仕事ができるのがメリットですが、プライベートと仕事が混合してしまい仕事に集中できなくなるというデメリットがあります。

また、セミナー、塾などで起業する場合は、生活感が丸出しの自宅にお客様を呼ぶのは抵抗がありますよね。

そういう仕事をする人は、事務所は自宅にするにしても、自宅近くに仕事スペースやセミナールームをレンタルしましょう。

シェアオフィスなどで仕事スペースをレンタルする場合・・・

  • パソコン作業をするための快適なデスク、備品などが整っていること
  • 長時間座っていても疲れにくい椅子があること
  • 集中できる雰囲気であること

このようなことを考慮してみましょう。価格だけで選んでも、仕事が快適にならなければ意味がありません。

自宅で仕事をすることができる人も、仕事部屋、作業場は快適な環境を整えておきましょう。自宅では集中力が続くか不安、プライベートと仕事は別に考えたいという方は、ぜひ仕事スペースを借りてみてください。

お客様を自宅に招き入れるタイプのお仕事をする場合には・・・ 

  • 教室やサロンなら、家庭的な温かみのある家具
  • ビジネスセミナー系なら、大手塾の教室のようなデスクや椅子
  • きれいに掃除されたお手洗い(音楽や音姫などもあるといいですね)

があるといいですね。サロンや教室の内容に合ったインテリアを揃え、快適に過ごしてもらえるように工夫を凝らしましょう。
 

ポイント 開業に向けて準備を進めよう

自宅で起業するために必要な準備

40代~50代
 

自宅での開業は、店舗を構えたり事務所を用意したりするのとは違ってかなり気楽にスタートさせることができますが、必要なものと環境をあらかじめ準備し、整えておくことがとても大切です。
 

● 質問近い将来、自宅で起業したいと思っていますが、仕事は派遣で事務をしたことしかなく、営業などは全く分かりません。自宅で起業するノウハウを知りたいです。まずはビジネスをどのように始めれば良いでしょうか?  ● 回答世の中にはたくさんのビジネスがありますが、おおよそ以下の4つに分類されています。まずは、あなたがやってみたいことを1つ選んでみましょう。プロダクト系(ネットショップなど)スキル系(翻訳や掃除などの代行業)ノウハウ系(コンサルティングやカウンセリング)シェア・マッチング・コミュニティ系...

 

何が必要で何が不要か、どこにお金をかけるべきでどこを節約すべきかをよく考え、工夫して揃えるようにしてください。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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