女性が独立して仕事と育児を両立するためのポイントを解説

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

「やりたい仕事がある、でも子供を犠牲にしてしまうようで踏み切れない」一度仕事を辞めて家庭に入った女性ほど、このように感じ、仕事を持ちたくても踏みとどまってしまう人もいるのではないでしょうか?
 
ママ
 

でも、実はそうした人こそ独立を考えてほしいのです。なぜなら、独立したほうが子育てや家事と両立できる生活が送れるからです。

そうは言っても、不安だ・・・という人も多いかと思います。

そんな方に向けて、今回は仕事と家庭を両立するためのコツをご紹介します。
 

ポイント 保育園だけじゃない保育サービス

独立して仕事と育児を両立するためのポイント

家族
 

仕事をしながら子供を預けるためには、保育園に申し込まなければいけないと思っていませんか?

でも、実は保育園以外にも仕事のために子供を預かってくれるところとして、一時保育、ファミリーサポート、ベビーシッター、祖父母など、いくつも選択肢があるのです。

以下で詳しく紹介します。
 

誰でも利用可能な一時保育

多くの保育園で、一時保育の利用枠が設定されています。この一時保育は、だれでも利用できるサービスです。しかも複数の保育園に登録して利用できます。

保育園を定期利用や常時利用するとなると、勤務証明書の提出などさまざまな書類が必要になりますが、一時利用であれば保育園から渡された簡単な書類に必要事項を記入するだけで済みます。

まだ独立への準備段階というような時でも使えるサービスなので、大いに活用してみてください!

ただし、申し込みは1~2ヶ月程度前、一時保育枠はすぐいっぱいになる、という保育園も少なくはないようですので、事前に各園の状況を確認する必要はあるでしょう。
 

融通を利かせやすいベビーシッター

保育サービスのニーズが高まっている中、ベビーシッターサービスも進化しています。

起業して仕事をする場合、普通の会社員と違い、勤務日時が不定期になることも考えられます。キッズラインなどを利用すれば、土日祝日、夜など保育園などでは預けにくい時にもヘルプを頼むことができます。

また、子どもが熱を出して休んだからといって、誰かに仕事を代わってもらうということが難しい状況もあるかもしれません。このような懸念のある人は、ぜひベビーシッターを利用できるようにしておくと心強いでしょう。

なお、各自治体には必ず1つ以上、病児保育可能な施設も設置されています。ベビーシッターサービスとあわせて確認しておくと、いざという時に役に立つでしょう。
 

ママ
 

短時間から気軽に利用しやすいファミリーサポート

一時保育が利用できない、先の予定は読めない、短時間のみ利用したいといった方におすすめなのが、ファミリーサポートセンター事業を利用することです。

援助を受けたい人と、援助を行いたい人を結ぶサービスであるため、必ず希望日時にサービスが受けられる保証はありませんが、気軽に申し込みをすることができます。

事前の説明会に参加する必要はありますが、ベビーシッターより安価であり、一時保育よりもフレキシブルな対応が可能なため、手軽なサービスと言えますね。
 

一番頼れる祖父母の存在

起業をすると決めたのは自分なのだから、周りにはなるべく頼ることなく仕事をしたいと思っていませんか?

確かに仕事をしている夫に頼るのは気が引けるかもしれません。しかし、もし祖父母が仕事をしていない、そして近隣に住んでいるという場合には、協力を取り付けておけばこれほど心強い存在はありません。

会社員をしているお母さんたちでさえ「祖父母の存在は欠かせない」「子どもを産んでから頼れるように実家の近くに引っ越した」という人もいるぐらいです。無理のない範囲を確認しながら、上手に付き合っていけると良いですね。
 

ポイント 家庭にいてもできる仕事はできる!

独立して仕事と育児を両立するためのポイント

40代
 

やっぱりできるだけ子供と一緒にいる時間を大切にしたい、できるだけ預けずに仕事をしたい、と考える方でも、家庭にいながらできる仕事もあります。
 

インターネットを使った仕事

今の時代は家にいながらも仕事ができる時代です。インターネットを使えば、自宅で開業し、集客し、サービスを提供することができるのです。

自分で不安な点があれば、一部分だけ代わりにやってくれる人を見つけることもできます。その道の専門家もまたインターネットを通じてクライアントを探しているのです。

独立するからといって何もかも自分でやる必要はありません。任せるところは任せ、経営者としてサービスを展開することこそが、独立するということです。
 

子供と一緒にできる仕事

それでも子供がいるから家で仕事をする時間があまり取れないという方は、子供が一緒にいてもできる仕事を考えることがおすすめです。

子連れで開催できる教室、安心して食べられる無添加の食品作り、乳幼児を連れたお母さんたち向けのカフェを開店するなど、子どもがいても問題がなく、さらには子供が仕事を手伝えるような仕事はあります。

子どもは成長するとともにできることも増えますので、少しずつ手伝わせ、将来的には経営に携わらせてみるのも面白いでしょう。
 

ポイント 育児自体立派な仕事!

独立して仕事と育児を両立するためのポイント

30代
 

「子供を産むと決めたのは親」「産んだのは母親」だから、育児はして当たり前なのだという前時代的な考えを持つ人もまだまだいるかもしれません。

ですが、育児は趣味などではなく立派な仕事です。絶対にサボることはできません。

起業したいけれども、自分は子育てや家事ぐらいしかしてこなかったから、起業して独立など夢・・・と思う必要はありません。子育てという仕事経験を活かして独立している人はたくさんいるのです。
 

子育て女性ならではの「気づき」を活かす

妊娠、出産、育児という仕事をしてきた中で、もっとこうなっていればいいなと思うことはありませんでしたか? そのような気づきが、起業のヒントになるのです。

ママや子供向けの教室を開く人もいれば、妊婦や子供にやさしい食堂やカフェを始める人もいます。子供の気持ちを理解するために心理カウンセラーになったという人もいます。

まだ具体的にアイデアが見つからないという場合であっても、今は将来独立するための修行期間、ヒントを見つけていこうと思いながら毎日の家事・育児を行なっていれば、きっと何かヒントが見つかると思います。

女性の育児や家事目線のアイディアは、企業にも求められているぐらいです。是非そのアイディアに自信をもってくださいね。
 

便利グッズの発案も効果的

一般的に、消費の主体は男性ではなく、女性であることが多いです。そのため、女性目線での健康グッズ、子供のためのグッズ、家事の便利グッズといったアイディアを活かせる商品はたくさんあります。実際に主婦発案のヒット商品というのもたくさん生まれていますね。

また、育児をしている女性の場合、地域のボランティアや子供のイベント、ご近所づきあいなどで多種多様な人と付き合う機会があります。いろいろな人と話す機会があるので、そうした付き合いからいろいろなアイディアがもらうこともできるでしょう。

ぜひ育児を通して、目線を広げてみてください。必ずそこに、独立して成功するためのヒントがあります!
 

ポイント 実は家事・育児こそが独立するためのカギ

独立して仕事と育児を両立するためのポイント

副業
 

家事・育児がそれほどハードルにはならないという事が、お分かりいただけたでしょうか? 実は毎日の家事・育児こそが起業・独立するためのカギであり、そのためのサポートも利用しようと思えばいくらでも用意されているのです。

あとは、自分の心、考え方次第。独立するのに早い、遅いという事はありません。自分でこれはやり時だと思った時から取り組むことで、育児も仕事も両立した生活を送れるようになりますよ!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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