記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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UberEATSなどのフードデリバリーサービスの登場により「ギグワーカー」や「ギグエコノミー」といった言葉が聞こえてくるようになり、私もその新しい働き方について取材を受ける機会が増えています。
本記事では、日本だけではなく、世界のビジネスにも大きく影響を与えるであろう労働の形「ギグワーカー」と「フリーランス」の違いについて説明しています。
「ギグワーカー」と「フリーランス」の違い
ギグワーカーの定義
ギグワーカーとは、スマホアプリなどを経由して、単発の仕事を請け負いながら働いている人たちのことを指します。わかりやすいところでは、UberEATSの配達員が「ギグワーカー」です。
ギグワーカーが請け負う単発の仕事は、基本的にはスキルを殆ど必要としない、誰にでも可能な仕事です。空き時間に好きなだけ働けるため、家事の合間にしか働けない人でもギグワーカーとしてなら働けます。
フリーランスの定義
フリーランスは組織に所属することなく、主にプロジェクトや案件単位で仕事を請け負いながら働いている人たちのことを指します。仕事を請け負う方法はさまざまですが、ギグワーカーと同じように、スマホアプリやパソコン経由で請け負っていることが多いです。
ギグワーカーと異なるのは、フリーランスは何らかのスキルを販売していること。IT、デザイン、翻訳など、さまざまなスキルを持つフリーランスが存在します。
フリーランスは単発の仕事も請け負いますが、多くの場合、いくつか特定のクライアントを持っていて、彼らから定期的に仕事を請け負っています。
ギグワーカーとフリーランスは似ているようで違いあり
ギグワーカーとフリーランスは似ているようで違います。既にご紹介したことと重複する部分もありますが、もう少し詳しく、ギグワーカーとフリーランスの違いについてご説明しましょう。
仕事に違いがある
ギグワーカーが請け負う仕事とフリーランスが請け負う仕事には違いがあります。シンプルに言えば、ギグワーカーは比較的かんたんな仕事を、フリーランスはスキルが必要な仕事を請け負っています。
ただ、ギグワーカーの請け負う仕事にスキルが必要ないかというと、そうは言い切れません。UberEATSでかなりの額を稼ぐ配達員には、土地勘以外にも脚力や運転技術が備わっています。すなわち、ギグワーカーの仕事は「100%誰にでも簡単にできる仕事」とは言い切れません。
収入の安定度に違いがある
ギグワーカーは単発で仕事を請け負います。フリーランスは単発の仕事も請け負いますが、プロジェクトや案件単位での仕事がメインです。そのため、ギグワーカーのほうが収入には波が出る傾向があります。ただし、ギグワーカーが稼げないということではありません。
拘束時間に違いがある
ギグワーカー、フリーランス、共に時間を選んで働けます。しかし、その内訳を見ると少し違いがあります。
ギグワーカーの場合は、完全に時間を選んで働けます。働きたくない時間に働く必要はありません。デリバリーの仕事の場合はシフト勤務もあるようですが、それでも働きたい時間を自分で選べます。一方、フリーランスはプロジェクトや案件単位で仕事を受注することが多いため、一定の期間は完全に自由になるわけではありません。締め切り間際などは、自分の時間など作れないこともあるでしょう。
まとめ
ギグワーカーとフリーランスの違いについてご説明しました。ご紹介した以外にも、両者には事業の継続性などの点で違いがあります。ギグワーカーもフリーランスも、本業、副業、どちらでも成立する働き方です。どちらが良い・悪いということではありません。多様な選択肢が認められ、働き方改革が進められる日本においては、どちらも今後、増加する働き方だといえるでしょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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