フリーランスでいるべき人と起業すべき人の特徴を徹底比較

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

フリーランスと起業。この2つは似ているようで大きな違いもあります。

私もよく質問されるこの違い、あなたはご存知でしょうか?
 
 
脱サラ
 

ざっくりとですが、まとめてみましょう。
 

ポイント 大きな違いは「自由度・収入・リスク」の3つ

フリーランスでいるべき人と起業すべき人

フリーランサー
 

自由度の違い
  • フリーランス:自由度は高いが、案件ごとの規定・指示に従う必要はある
  • 起業:基本的に仕事スタイルは全て自分で決める

 

収入の違い
  • フリーランス:能力次第だが、それほど高くならない場合が多い
  • 起業:軌道に乗るまでは無収入になる可能性があるが、成功すれば高額になる

 

リスクの違い
  • フリーランス:基本的に自分の身一つで始められるためリスクは少ない
  • 起業:成功しなかった場合の金銭的リスクが大きい

 

フリーランスと起業、このふたつは「ローリスクローリターン」と「ハイリスクハイリターン」の二極というわけです。

以下で詳しく見ていきましょう。
 

ポイント フリーランスは、案件ごとに仕事を受注する働き方

フリーランスでいるべき人と起業すべき人

撮影
 

フリーランスとは、会社や組織に雇用されておらず、クライアントから直接仕事を受注する働き方です。社員やアルバイトがもらうお金を「給料・給与」と呼ぶのに対し、フリーランスが得るお金は「報酬」と呼ばれます。

少し前までは、芸術家や音楽家など特殊技能を持った人だけの働き方というイメージがあったフリーランスですが、近年はさまざまな業種でフリーランスが増えています。コスト削減や人材確保のため、今後もフリーランスの需要は増加するものと見られており、まだまだ多様性や可能性を秘めた働き方であると言えます。
 

フリーランスのメリット

◆仕事をする場所、時間の自由度が高い

会社に雇われていると、決まった時間に出社して、定時まできっちり拘束されて仕事をしますよね。フリーランスの場合、仕事の納期や指示などを守る必要はありますが、場所と時間の点では非常に自由度が高くなります。

業種によりますが、パソコンさえあれば公園やカフェ、ベッドで寝転びながらでも仕事ができる場合もあります(笑)会社勤めが性に合わない人にとっては、まさに理想的なワークスタイルと言えるかもしれません!
 

◆自分の得意分野や技能を活かせる可能性が高い

会社勤めでは自分のやりたい仕事ができない、せっかく取った資格も活かせないと感じている人も多いかもしれません。フリーランスなら、自分の得意な仕事、好きな仕事のみを受注するということもできるため、理想に近い形で仕事をできる可能性が高くなります。
 

フリーランスのデメリット/注意点

◆収入が安定しないことが多い

フリーランスは会社や組織に属していないため、働いた時間分の給料を定期的に得るわけではありません。フリーランスが受ける仕事のほとんどは「1案件あたりいくら」というものです。

「〇時間働いたのに最低賃金以下の報酬なんて、ブラック企業だ!」とかいう主張は通用しないということですね。受注できる仕事の量や自分の仕事の質によっては、収入が大きく減ったり増えたりすることが大きな特徴です。
 

◆年金や各種保険などは自分で手続きをする必要がある

会社勤めであれば、自動的に年金や健康保険にも加入します。しかしフリーランスはこれも自分で加入しなければいけません。

会社に雇用されていない以上は雇用保険にも加入できませんから、病気やケガで働けなくなった時には収入がストップしてしまいます。
 

◆特定の分野で一定レベルのスキルが必要となる

フリーランスとして仕事をもらい、仕事を継続して受注していくためには、どんな分野であってもそれなりの技能レベルが必要になります。自分の技能や仕事の質を落とさないだけではなく、向上させていく努力も払わなければ、フリーランスで安定した収入を得ることは難しいでしょう。
 

フリーランスでいるべき人とは

自由を得る代わりに経済的安定性が二の次になることを理解できる人、雇用されている人との立場の違いを理解できる人、会社勤めをしなくて良いなら収入が多少不安定でも構わないという人なら、フリーランスが適しているかもしれませんね。
 

ポイント 起業は、自分で新しい事業を始めること

フリーランスでいるべき人と起業すべき人

副業
 

起業するとは、自分で新たに事業を始めることです。事業を営むということは、投資して回収、投資して回収というお金の動きを繰り返すということでもあります。

必ず報酬が得られるという確実性はないため、どこに投資をするのか、どうやって回収するのか、フリーランスと比べるとより掘り下げて自分自身で考えていく必要があることが大きな特徴と言えるでしょう。
 

起業のメリット

◆事業が成功したときには大きく収入が増える

事業の立上げや運営、軌道に乗せるまでの労力は膨大なものがあるかもしれませんが、その分成功した時に得られる収入は大きく、しかも長期間継続する可能性があります。
 

◆仕事スタイルを完全に自分で決めることができる

起業といっても必ずしも会社組織を立ち上げる必要はありません。副業として起業をするのか会社を辞めるのか、一人で独立して起業をするのか仲間と会社を作るのか、仕事内容も、仕事にかける時間も資金も全て自分で決めることができます。
 

◆大きなやりがいを感じることができる

自分のアイディア、プランに沿って事業をまわすことになるので、決められた仕事をこなしていくこととは違った面白さ、やりがいを感じられるでしょう。顧客に認められる、感謝されるというようなことがあれば尚更ですね!
 

起業のデメリット/注意点

◆起業のための資金が必要となる

業種にもよりますが、一般的には、仕事を始める前にまとまった資金が必要となるでしょう。独立する場合には開業のための資金に加え、事業が軌道に乗るまでの生活資金として、約半年~1年分の生活費は確保しておく必要があります。

また、店や設備を借りたり購入したりする場合は高額な資金が必要です。融資でまかなえたとしても、起業後、長い期間に渡って、利益から返済を続けなければなりません。
 

◆事業が失敗するリスクがある

起業する上での最大のデメリットは、多額の資金と膨大な労力を傾けて起業したとしても、マーケットの動向変化や少しの判断ミスで事業が失敗に終わるリスクがあるということです。ニーズや時代の流れについては常に把握している必要があるでしょう。
 

◆会社を設立する場合は、手続きが煩雑

株式か合資か、会社の種類によっても違いはありますが、会社を設立する場合には法務局や税務署、市役所や労働基準監督署など、様々な行政機関へ出向いて届け出や手続きを繰り返すことになります。※司法書士、行政書士などに手続きを依頼することもできますので、委託してしまった方が便利ですね。

ですが、委託したとしても、丸投げしてしまうのではなく、ある程度の話が理解でいる程度の勉強はしておきましょう。そして、起業する業種によっては、営業許可申請をする必要もありますので、規則等の確認も必要です。
 

起業するべき人とは

一般論であれば、やりたい事業のプランを持っている人、革新的で市場ニーズの高いアイディアを持っている人、資金面で余裕のある人、投資という考え方に抵抗がない人であれば、起業することで大きな成功をつかめるかもしれません。
 

ポイント より理想の働き方は?

フリーランスでいるべき人と起業すべき人

大学生
 

フリーランスか起業か、程度に違いはありますが、どちらも会社員と比べると、自由度が高くなる一方で収入の安定性は低下するという共通点はあります。大きな違いは、決められた仕事をするローリスクローリターンのフリーランスか、自分で仕事をつくり出すハイリスクハイリターンの起業かという点です。

このハイリスクハイリターンを避けるために、ローリスクローリターンから始めて、ローリスクハイリターンに転換させていくのが、私たちが推奨する方法です。
 

今日は「フリーランスと起業家」「独立と起業」の違いについてお話をしてみたいと思います。これは似ているようで全然違う言葉です。  「フリーランス」という言葉があります。似たようなものでは、フリーランサー、彼は独立しているなどと言ったりもします。それといわゆる「起業家」と呼ばれる人たちの違いは、何なのでしょうか?シンプルに言えば・・・正確な日本語としての定義は違うのかもしれませんが、私は「自分でプラットフォームや仕組みを所有していて、自力で見込み客を獲得し、仕事をクリエイトできる人」を「起業家」...

 

自分がどこを目指したいか、何となくつかめてきたでしょうか。少しでも起業に興味を持ったという方は、是非当ブログも参考に、第一歩を踏み出してみてくださいね!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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