いきなり独立するより副業から始めたほうが良い5つの理由

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

起業したい、会社を辞めたいという思いはあっても、やっぱり家族、生活を考えると躊躇してしまう。これは当たり前の感情です。
 

会社員
 

結論から言えば、勤めている会社からの独立を考えている人は、副業から始めることをおすすめします。ここではその理由を解説していきます。
 

ポイント 会社を辞めずにスタートするメリット

副業から始めたほうが良い理由

会社員
 

副業から始める起業準備とは、会社に勤めながら自分のビジネスを立ち上げることです。会社を辞めて起業するのに比べると、以下のようなメリットがあります。
 

収入が安定している

会社員としての給与があることで、毎月の生活が安定します。会社を辞めて独立した時の一番の不安は「収入が安定しない」ことです。生活に不安を抱えたまま事業を行うと、どうしても目の前のお金に振り回され、冷静な判断をすることが難しくなります。

会社を辞めずにスタートすれば、会社員の収入にさらに収入を上乗せするものですから、資金面としては余裕ができます。収益が上がれば再投資が基本ですが、少しずつ貯金もして、会社を辞めた時のために備えることも可能です。

経済的に安定した状態で活動できれば、精神的にも余裕を持って取り組めます。

また、収入の安定性は、ローンの審査にも影響します。独立すると、住宅ローンやカードローンの審査は通りにくくなります。会社員としての収入があれば、何の問題もありまえん。資金が必要な場合には、スムーズに調達することができます。
 

独立前に顧客を持つことができる

退職前に始めることにより、独立するまでに顧客を集められます。

顧客を集めるには時間がかかります。独立はしたものの、集客がうまくいかず廃業に追い込まれる、または、低採算の注文を取らざるを得なくなり、利益が出せないということは、よくある話です。

独立した後、安定的に事業を回すには、一定数の顧客が必要です。独立してしばらくは、赤字が出ることも多くなります。多少時間がかかったとしても、会社員のうちに事業を進めておけば、独立後に短期間で、事業を採算ベースに乗せることも可能です。

本業の人脈から、将来の顧客を見つけられる可能性もあります。
 

会社員
 

リスクヘッジができる

会社員のままならば、事業がうまくいかなかった時のリスクヘッジをすることができます。

起業は、全員が成功させられるわけではありません。会社を辞めて独立した場合、もし事業がうまくいかなければ、収入がなくなり、事業資金はもちろん生活費も不足することになってしまいます。

会社員のまま頑張れば、事業がうまくいかなかったとしても、元の収入に戻るだけです。また新たなチャンスを探すこともできます。
 

本業でのスキルアップができる

自分で事業をすることで、本業でのスキルアップを図ることもできます。

本業の会社員としての仕事は、会社全体の業務の一部分を任されているわけですが、自分の事業では、規模は小さいとしても、経理から営業まで、経営全般を1人で行います。

そのため、経営者の目線で仕事を捉えることができるようになります。また新しいアイデアをビジネスという形に作り上げていく経験は、本業でも活かせるものです。
 

社会保険料の負担がない

会社員を辞めなければ、健康保険や雇用保険などの社会保険料を負担することがありません。

会社員の場合、社会保険料は労使折半(半分が会社負担・半分が本人負担)です。一方、独立すると、社会保険料は全額自分で負担しなければなりません。会社員として社会保険料の負担が半分で済むという点も、会社員のまま頑張るメリットと言えるでしょう。
 

ポイント 独立に踏み出すために必要なこと

副業から始めたほうが良い理由

会社員 
 

以上のように、会社を辞めずに起業することには、多くのメリットがあります。一方で、メリットがあるからと言って、定年まで会社員でい続けるとは考えておらず、どこかのタイミングで独立したいと考えている方も多いでしょう。

独立に踏み出すには、次のようなことが必要です。
 

事業計画に確信が持てること

独立に踏み出すためには、まず事業計画に確信が持てることが必要です。

会社員のまま副業でやっている時は、事業計画は頭の中に漠然とあれば何とかなるものです。しかし、会社を辞めて独立するとなると、どんな事業をするのか、市場環境はどうなっているのか、リスク要因は何かなど、事業の全体像をもう一度しっかりと検討する必要があります。

事業計画を書面に落とし込む過程で、それまで気付いていなかったポイントや問題点、詰めていくべき点が明確になってきます。こうした点について、一つひとつ対応していくことで、今後の事業について確信が持てるようになります。

じっくりと時間をかけ、納得できる事業計画を練り上げましょう。
 

安定的な収入が見込めること

安定的な収入が見込めることも必要です。

独立すると、売上が全てになります。当然ですが、会社員としてのお給料はゼロになります。

売上を安定させられるかどうかは、継続的に注文をもらえる固定客を確保しているか、新規顧客の獲得が安定しているかどうかがポイントです。

少なくとも1年以内には、生活が成り立つ水準までの売上を、死に物狂いで確保しなければなりません。
 

融資
 

資金が確保できていること

独立に踏み出すには、十分な資金が確保できていることも必要です。

事業の内容にもよりますが、専業となり規模を拡大するには、新たな設備が必要となる場合があります。人を雇う場合もあり、開業時はそれなりの資金が必要となります。

また、生活資金も確保しておく必要があります。金融機関からの融資で賄う方法もありますが、融資には利息の支払い負担もあり、簡単に考えるのは危険です。できるだけ自己資金で賄ったほうが安心です。
 

ポイント いきなりの独立には大きなリスクあり!

副業から始めたほうが良い理由

会社員 
 

会社から独立するか、このまま留まるかについては、それぞれの価値観もあり、これが正解だというものはありません。

確かに、いきなり会社を辞めて独立することには、大きなリスクが伴います。リスクを抑えながら、着実に事業を展開していくためにも、まずは会社を辞めずにスタートすることをおすすめします。

じっくり計画的に、将来の独立に向けて準備を進めていきましょう!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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