記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
メルマガを購読している高校一年生で、現在16歳です。会社員ではないのですが、高校生で起業してもいいのでしょうか?
● 回答
アメリカなどでは、IT関連企業やベンチャーキャピタルでは、20代前半からの起業が中心です。日本では、20代後半から30代前半が多く、大学中退の方もよくいらっしゃいますね。
では、高校生の起業はどうでしょうか? 実際、女子高生社長なんてのがいましたから、できることは間違いなさそうですが、、
もちろん、会社自体は興せますね。法人登記時に必要な印鑑証明も、満15歳以上であれば所得可能ですので、問題はないでしょう。
ですがそもそも、会社を作ることと起業することとは、ややニュアンスが違います。会社は持てますが、ビジネスができるのか、ということですね。
特にお金の問題。会社の資金源はどうするのか、といったことが頭に浮かびます。お小遣いで起業、バイト代で起業・・・? アルバイトは時間がなくなってしまうので、起業をするのは難しそうですね。
高校生が学校に行きながらどのようなビジネスをするのか、できるのかについてですが、かつて、女子高生社長がトレンドマーケティングで起業したケースもありました。やはり、主には、スマホアプリ開発やWEBサービスの提供、それとマーケティングを活用したリサーチサービスなどが多いですね。
学業との両立ということもあり、SNSを利用した起業が多く、空き時間を利用して、無料サービスを使って同世代同士で情報交換を行い、横のつながりを活かしてリサーチや技術の分担を行うというスタイルが多いです。今はクラウドサービスがあるため、互いの成果物共有もネット上で簡単に行える環境があるのも、それを可能としている理由でしょう。
中にはセミナーや講演などで報酬を稼ぐケースもあるのかもしれませんが、社員を抱えて実務をしている会社があるのかと言えば、見た限りではほとんどなさそうです。
実際に10代で大金を稼ぐ若者とは?
一方で、海外では数千万から数億円を稼ぐ10代の若者は、数万人規模で存在します。例えば、プロゲーマーの世界。対戦型オンラインゲームなどの国際大会の賞金は、既に数億円規模になっています。
「プロゲーマーが起業なの?」と思われるかもしれません。確かに、起業とは違うかもしれませんが、ビジネスにとても近い空気感です。世界的な大会を見てみると、ゲーマー同士がグループとして報酬配分を原則的に決めており、主任や責任者、リーダーと各種役割が設定されて、大会でも人員配置をコントロールするなど、ある種の事業体を構築していたりします。
彼らの多くは、ゲームキャリアを10代初めにスタートし、日本人、中国人、台湾人もかなりの数の人が活躍しています。ゲームクリエイターの道を希望している人も多く、独立志向も強そうです。有望な起業家の卵、という感じですね。
10代の起業準備は成功者への階段か?
高校生が起業の準備をすることは、成功への近道になるのかどうか? どうでしょうか・・・、その人次第??
ですが、アルバイトは、コンビニや飲食などの現場仕事が中心でしょうから、専門職としての接客スキルは身につきますが、キャリアアップに確実につながるとは言えないですし、社会勉強として、アルバイトより一歩進んだ「仕事の本質」を知る、経験するという意味では、起業をしてみるのは面白いのかもしれませんね。
人の交流も、学校での人間関係とは異なりますから、収穫も多いでしょう。報酬、収入よりもメリットは、そちらの方が大きい様に思いますので、お金、お小遣い欲しさに起業するというのでしたら、アルバイトの方が手っ取り早いですし、よい選択だろうと思います。
会社員のまま起業することと違い、学生には宿題もありますし、青春を楽しむという大切な仕事もあります。無理に起業などを考えずに、今を楽しんで欲しいと思うのですが、それは私がオジサンになったからでしょうか・・・。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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