女性が起業するには3つの心構えが大切! 男性との違いを解説

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

女性の社会進出は起業の分野においても例外ではありません。
 

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しかし気を付けなければならないのは、起業するにあたっての男女の違いです。

一般的に、女性は男性と比べて、どのような有利な点があるのか? またそれをビジネスに生かして成功するためには、どうしたらよいのか?

そんな女性の良さを活用するための方法と心構えをご説明します。
 

ポイント 女性のチカラは共感力! 気持ちに寄り添うビジネスに最適

女性が起業するには3つの心構えが大切!

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男性と比べると女性は一般的に共感力、コミュニケーション能力に優れているといわれています。それは本能的なもので、古来男性はチームで狩りを行っていたために指揮命令、情報伝達などに強みを持ち、女性は集落で女性たちのコミュニティの中で仕事や子育てをしていたので共感力に長けている傾向にあるのだそうです。
 

共感力はカウンセラーに最適! 寄り添うタイプの会話ができる

よく女性の会話の相槌は同意、共感が多いといわれます。「わかるわかる」「そうだよね」などといったものです。

男性の会話はどちらかと言うと課題解決型の「議論」となることが多いですが、女性の会話ではお互いの感情を好感しあう「コミュニケーション」も重視される傾向にあります。

共感し、信頼感、安心感を与えられる会話。こんな会話を役立てられるのはまさにカウンセラーのようなビジネスです。
 

FP・コンサルタントなど硬いビジネスでも共感力が生かせる

実は共感力はFP(ファイナンシャルプランナー)やコンサルティングのような一見硬いイメージのビジネスにも役立てることができます。
これらのビジネスで知識を披露するかたちの提案ばかりしてしまうと「自分はこれだけ詳しいんだ」という印象を与えてしまいかねません。

ですが共感力を活かした会話ができると「〇〇に困ることってありますよね」「将来こんな不安がありますよね」と、お客さんの中に眠るニーズへの共感から話に入っていくことができます。
それが信頼感や安心感につながり、頼られるカウンセラーになることができるのです。
 

フワっとしたまま終わらないように注意!

ただし、こうしたコミュニケーションで気を付けなければならないのは「着地点」です。

話のきっかけは非常にスムーズかもしれませんが、重要なのは契約をいただく、依頼していただく、お金をいただく、という着地点です。共感力に優れている方は特にこの「最終的にはキッチリと仕事を詰める」ことを意識すると良いでしょう。
 

ポイント プロセスを大事にするのも女性の特徴! 心構えと役立て方

女性が起業するには3つの心構えが大切!

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また、女性は男性よりも、プロセスを重視する傾向もあるようです。

思えば皆さん学校でこんなことはありませんでしたか? 男子生徒は最終的にテストの点数がよければ、普段のノートはあまりきれいではなくてもいいという人が多い。女子生徒は普段使うノートのデザインや、使う色ペン、書き方、文字などにもこだわる人が多い。

こういうところからも男女の違いが出てくるんですね。あくまでも「多い」だけで、全員がそうという意味ではありませんが。
 

プロセス=目的ではない! 結果がついてくるか? が重要

ここで気を付けなければならないのは、プロセスばかりを重視して結果をおろそかにしてはいけないということです。

先ほどの例でいうならば、色ペンを駆使してきれいなノートを作ること自体が目的になって、テストの点数が悪ければ何の意味もありません。良い結果を得るためのプロセスであるべきなのに、手段が目的化してしまっています。

なんで自分はこんなに頑張っているのに結果が出ないの? 私は真面目に取り組んでいるのに評価されない! プロセスにこだわる人ほど、このように考えてしまいがちです。

細部までこだわるのは素敵なことですが、そのこだわりが結果につながりにくい場合もあります。プロセスにこだわりすぎない思考を持つと、自分自身の気が楽になることにもつながるのではないでしょうか?
 

お客様対応などではプロセス重視を活かせる!

ただし、プロセスを大事にする姿勢は決して損なことばかりではありません。むしろきめ細やかさが役立ち、活かせるところもあります。それは、お客様対応などです。

結果重視の人の場合「最終的に結果を出せばいい」とばかりに進捗状況の共有、メール・電話連絡などがおろそかになってしまう場合があります。確かに最終的に望む結果(商品やサービス)が提供されればいいのでしょうが、中にはそれを不安に思う人もいるかもしれません。

  • プロセスをしっかりと説明する。
  • 今の進捗状況をしっかりと報告する。
  • メールや電話にはこまめに対応する。

このようなことができていると、よりお客様の不安は解消されて「しっかりしているな」という印象を与えることができます。いわば、一発テストで点をとるだけではなく、常日頃からノート提出をして信頼感を得るようなものですね。

こうしたことが得意な人ならば、顧客とのやり取りが重視されるような仕事が適していると言えるでしょう。
 

ポイント 気持ちの切り替えが早いのも女性の特徴! ただし失敗はきちんと活かそう

女性が起業するには3つの心構えが大切!

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また女性は気持ちの切り替えが男性に比べると早い傾向にあるようです。様々なストレスが渦巻く現代社会においては気持ちの切り替えが早いことは利点の一つといえるでしょう。

しかし、気を付けなければならないのは、もしビジネス上での失敗が発生してしまった際には、きちんと振り返りをし、改善をする必要があるということです。
 

失敗を良い経験ととらえるか? 忘れようとするかで成長が変わる

かつてエジソンは「失敗は成功の母」といったといわれていますが、ビジネス上でも失敗をどう評価するかでその後の成長が大きく変わってきます。

歴史の長い企業、あるいは大きな企業が強いのは、過去、あるいは様々な場所で失敗のケーススタディを積み重ねているからこそ、それを活かして次の成功に役立てているのです。

もし失敗が発生してしまったときには、何が原因で起きてしまったのか、その原因は今後排除できるものなのか、それを改善すると今後どのように成功できるのか、を理性的に分析していきましょう。

共感力に優れている人は、えてして失敗の反省と、失敗した人への批難を同一に考えてしまいがちです。そうではなく「責める」から「振り返る」への移行を念頭に置いて次回の成長につなげましょう。

その上でさっぱりと気持ちを切り替えていくことが重要です。
 

ポイント 男性との違いはビジネスチャンス

女性が起業するには3つの心構えが大切!

面白い人
 

男性との違いを比較して説明してきましたが、女性ならではの特徴がビジネスチャンスにもなり得ることがお分かりになったでしょうか?

ビジネスの形は千差万別であり、どのような形であれ、特性があれば活かすことができます。
 

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自分の特性を見極め、それに応じた方策を組んでいく。この作業の繰り返しこそが成功するビジネスの王道なのです。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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