記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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起業18の新井です。毎日、たくさんの「起業をしたい」と夢を持つ皆さまのご相談に乗っています。こんな本も書いています。おかげさまで、とても売れています。
働きながらリスクゼロで小さく稼ぐ 朝晩30分好きなことで起業する
たくさんの皆さまから大きなパワーをいただく日々なのですが、それでも、たまに気になることがあります。それは、起業するという選択を「消去法」或いは「上手くいけばやる」という姿勢で捉えている人がいることです。
誤解があってはいけないので、早めに申し上げておきたいのですが・・・
もちろん、それでもいいのです。
ですが、もし、本当に「上手くいけば起業する」とか「いかないならそのままでいいや」と思っているのでしたら、それはもったいないことです。
- 楽しくて仕方がない、
- これを仕事にできたら幸せだ、
- こんな毎日を送りたい、
そんな体験をしたことがあるのでしたら、ぜひ起業を目指していただきたいです。
ですが、消去法で「やるべきこと」や「やれそうなこと」を起業ネタとして選んで「上手くいったら起業する」ということでしたら、起業への日々は、ただのつらい毎日になってしまうことでしょう。
起業はネガティブな動機ではできないのか?
「上手くいけば起業する!? そんな甘い考えでいいのか? なめているのか?」というお叱りを受けることがあります。「ダメなものはダメって言った方がいい!」と言われてしまうことも。
でもいいんです。起業できるかどうかは、動機には因りませんし、起業をなめているとか、いないとかも関係ありません。
では、何で決まるのでしょうか? 色々あるとは思いますが、私は8割は・・・
人生において、何を優先するのか?
で決まると感じています。サラリーマンとしての仕事、立場を優先していれば、そのようになっていくでしょうし、起業家になることを優先して行動していれば、上手くいったらいいなと思っていようがいまいが、どんどん準備は進んでいくでしょう。
それでは、起業できない人とは、一体どのような人なのでしょうか?
もし、あなたがそうなってしまっていたら、チャンスです。すぐに考え方を変えて、起業を目指しましょう!
起業に向いていない人1:対価を求める人
起業には報酬があるわけではありません。労働には対価(報酬)がありますが、起業にはないのです。
会社は、資本金から仕入れや人件費を払うわけではありません。利益を追求し、その中から報酬を払ってくれるものです。
商売やサービスなどは、絶対に確実に売れるものはありません。自動車でさえ代換え交通手段がある限り、ガソリンも自動車も未来永劫需要があるとは言えません。
労働に対する対価を求めるのではなく、利益を得ることを考えるのです。
起業に向いていない人2:他人の成功率が気になる人
成功事例、そして、失敗事例が気になるのはよくわかります。ですが、成功率を気にしてどうするのでしょう? 受験生のようですね。
成功率を知ってがっかりしていても、何にもなりません。スポーツジムに行って「このジムでは何%の人が減量できましたか?」と訊いているようなものです。
ライザップでは、何パーセントの人が成功するのでしょう? 確かに気になりますね(笑)ですが、それも、
「あなた次第です」
そう思いませんか? 他人の成功率を気にするよりも、成功例、失敗例から得る情報の方が有益でしょう。特に失敗談からは、無謀な判断、売上重視、集客難など、学ぶことが多いでしょう。
起業に向いていない人3:得意なことに偏る人
能力や技術のみに頼るのは、ちょっと危険です。そもそも活動が続かない、或いは、大組織を離れたら情報が断たれ、陳腐化、劣化してしまうなどもあり得ます。
自らの能力、技術に頼り過ぎるよりも、多くの人を巻き込み、能力、技術を利用していくという立ち位置で考えることが大切です。
自分の能力を信じ、顧客のニーズを冷静に捉え、自分にないものを他人から調達できる人。柔軟な対応ができ、変化できる人はきっと成功できるでしょう。
成功はノウハウじゃない
起業の成功は、ノウハウではありません。顧客と向き合い、柔軟に変化し、誠実に対応し続けられる人が成功します。
もちろん、そのために、社員などの周りの人たちに対しても、きちんと向き合わなければなりません。スモールビジネス(一人型ビジネス)は、そこがない分、仕事は大変ですが、ある意味で気楽だとも言えますね。
話を戻しますね。
成功はノウハウではない。顧客に合わせて変化すること。ですが、その前に、起業できなければ仕方ありません。起業準備に成功する人、起業に向いている人にも、特徴があるのです。
「起業に向いている人」の特徴とは?
ずばり「行動する人」と言えるでしょう。
そんなこと、わかっているけど・・・できないんだよ。そう思いましたか?
でも、どうしてできないのでしょうね? 守るもの「現状」があるからでしょう。この人みたいに、すべてを捨てる覚悟があるかどうか・・・
お笑い芸人のピース綾部さん。人気芸人の立場を捨て、ニューヨークで成功するために何のプランもなく移住されました。英語もできないというのですから驚きです。
すごい覚悟ですよね。ある意味、無謀。
起業準備は、ここまでする必要はありません。会社員のまま、始めればいいのですから。失うものなんて、わずかなもの。それさえできないのなら、起業なんか目指さない方がいい。今のまま、そのまま行けばいいと思います。
もし、そんな、既定路線の人生に違和感を感じるのなら、好きなことをして、好きな人と生きていきたいのなら、ほんの少しだけ、手放してみましょう。
今、胸にわずかでも「熱さ」を感じたのなら、あなたは起業に向いていると思います。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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