記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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毎日、たくさんの会員さんとビジネスアイデアの話をしていますが、私が「どのような視点でそれらのアイデアを評価しているのか」一部をご紹介してみたいと思います。
私は、これまで1万件以上に及ぶビジネスの相談に応じてきました。スモールビジネスが中心ですが、年商10億円を超える企業様からのご相談にも応じ、野心ある起業家の成功を手助けさせていただきました。
たくさんの起業家を支援してわかってきたことは・・・
- ビジネスには無限と言ってよいほどの種類がありますが、どれにも共通点があり、最終的にはわずかな数のカテゴリしか存在しないということ。
- プロジェクトを細部に落とし込んでいく部分が、システム構築を進めるやり方とそっくりだということ。
この2つでした。
余談ですが、システム屋さんには起業準備が苦手な人が多いです。なぜでしょう?・・・おそらく「難しく考えすぎること」そして「まず全体像を知りたい」とか「これをいつまでに」とか、細かいことが気になってしまって先に進めなくなること、そして「言葉を難しく定義し過ぎること」などがありますね。
考えてみれば、業務管理システムも、実際に現場の社員が使い始めるまでは本当の意味での結果を知ることができません。実物を動かしながら、修正をしていくところも数多くあるのです。作りながら変更を加え、調整し、知識が蓄えられていきますよね。
ビジネスも「人々の問題に適応」し「解決していく方法を探る」ことが成功の秘訣であり、全く同じなのです。
アイデアがあるのに前に進めない一番の理由
私は、毎日、起業についての相談に答えています。その質問で最も多いのは「今取り組んでいるアイデアに時間を費やす価値があるかどうか?」という類の質問です。「これでよいですか?」「これで成功しますか?」というものが圧倒的に多く、次に「それを判断するにはどうすればよいでしょうか?」というご質問が多いです。
実際、ずっとビジネスをスタートできずにいる人に訊いてみると、その人が最も気にしていることは「成功するかどうか分からない事に時間を無駄に使いたくない」ということなのです。「無駄をしたくない」とを恐れることに最も時間を割いている。つまり、私から見ると、時間を無駄に使ってしまっているのです。
失敗は経験しなければならない通過点
多くの人は「仮説」まではたどり着きます。「こんなビジネスではどうか?」というところです。それ自体はとても良いものであることも多い。ですが、実際に商品化し、人が実際にお金を払うかどうか検証しよう、という段階になると、ピタッと動きが止まってしまいます。上手くいく確証がないから、身体も心も動かないのです。
また、せっかくの仮説を誰にも言わない人もいます。これも大きな損失です。真似をされると思っているのか、一切ナイショにする人もいます。ですが、それは「失敗のリスクを高めているだけ」です。適切な人に相談することで、そのアイデアが単なる思い込みであるのか、フィードバックを得てみないとわからないことは多いのです。
アイデアを発展させる方法
成功しているビジネスは、全て「誰かの抱えている問題に対する答え」です。アイデアを発展させ、リサーチを重ねると、おのずと「答え」が導き出されます。その答えを持っている商品、サービスが「売れる」のです。では、その答えは、何をリサーチすればわかるのかと言えば・・・
- ターゲットがいる場所、時間は?
- ターゲットが信用している人は誰か?
- 類似商品、ライバルはどうしているか?
この3つを知り、商品に改善を加えていくのです。パーフェクトカスタマー(ターゲット)を明確にイメージし、この3つを調べていきます。
検証と評価
アイデアは検証するものです。人に訊き、自分でやってみることで、失敗が起こる確率を減らし、成功に導きやすくなります。検証には様々な方法がありますが、効果的な方法の1つに「テスト販売」があります。
売れると分かれば怖くなくなります。身体も心ももっと動くでしょう。より一層意欲的にビジネスに取り組めるはずです。テストの方法はたくさんあります。メディアを持っているならば、購入ボタンを用意しておき、押されたら「在庫なし」とか「申し込み多数のため、ただいま販売を一時停止しています」と表示させて、クリック数を検証すれば良いわけです。
まとめ
ビジネスアイデアを出せたら、以下のことをやってみましょう!
- 周りの人に知ってもらう
アイデアを適切な人に話すこと。相手はターゲットじゃないですから、当然否定されるでしょう。或いは、わからないと言われるでしょう。私もわかりません。ですが、話すことで得る気づきもたくさんあり、また、顧客じゃないという前提で意見を言ってもらうことでわかることもたくさんあります。 - ターゲットをもっと絞り込む
話してみると、たいていのアイデアは、ぼやけていることが分かるはずです。主には、広げすぎている対象者が原因です。あなたのアイデアを特に必要としているコアなターゲット層の関心について考え抜きましょう。「あ、それ私のこと!」と言わせるまで、しっかりと絞り込んで問題提起ができるようにするのです。 - テストを行う
テストをして検証する。そして修正を繰り返す。これを繰り返しているうちに正解にたどり着きます。そして、実際の現場仕事の中で、より良いものに磨かれていきます。まずは身近な人からで構いません。たくさんの人から意見をもらい、考えていきましょう。
改良を重ねたら、ブログやホームページ、チラシを作って、広く発信をしましょう!
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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