記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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年末と言えば・・・「年末ジャンボ宝くじ」を思い出す方もいらっしゃるでしょう。
毎年恒例の、宝くじ売り場の長蛇の列。「当たりが出やすい」と有名な場所には、テレビの取材も来ています。宝くじを買った人に「何のために買うの?」と聞くと・・・
- 家を買いたい(ローンを終わらせたい)
- 世界一周したい
- 仕事を辞めたい
などの意見が聞かれますが、実際、宝くじを買うことは、これらの夢を叶えるための、賢い選択なのでしょうか?
大人気の宝くじって、どんなからくり?
夢を買う宝くじ。中でも「○○ジャンボ」という名の付くクジは、当選金が大きく人気です。しかも、当選金額はどんどん大きくなってきています。
今から20年と少し前、1999年5月の「ドリームジャンボ宝くじ」の当選金は、1等2億円、前後賞を合わせても3億円でした。それが徐々に増えていき、2017年には、最高賞金額が1等7億円、前後賞を合わせて10億円となりました。
生涯年収の出し方は様々ありますが、基本的には大卒男性で3億円弱程度だと言われているので、10億円はかなりの額。1等の本数は最大で22本ですから、まさに「ジャンボ!」と言った感じですね。
しかし、周りを見渡してみると、10万円当たった人はいるものの、100万円以上当たったとなると、話を聞かなくなりませんか? それもそのはず。宝くじの売り上げに占める当選金額の割合は47%(宝くじ公式サイトより)。半分以下です。
販売されている宝くじの中に当たりは必ずあるものの、やはり宝くじは「夢」を買っているものです。私にも経験がありますが、夢や奇跡の可能性を買うことは、とても楽しいことですよね。当選発表までの間、「当たったら何に使おう」とワクワクできるのは、購入者にだけに与えられた特権です。
しかし、その資金を元に仕事を辞めたいと考えるのは、正しい選択ではないかもしれません。
年末ジャンボで夢は買えるのか?
ここに一人の例を挙げます。仮にAさんと呼びます。Aさんは、サラリーマンとして中小企業に勤める真面目なサラリーマンです。日頃はつつましい生活をしているのですが、彼には毎年1回だけ、大金を使うと決めている日があります。
それは年末ジャンボ宝くじの発売日。
毎年、ボーナス支給額の半分を使うと決めていて、有休をとって3箇所の販売所を回ります。それ自体はまったく悪いことではなく、むしろ羨ましいと感じる人もいると思います。
しかし、彼が持っている夢・・・と言いますか、本人曰く「野心」は他のところにあります。彼の夢は「宝くじを当てて、そのお金で会社を買い、成功者になること」なのです。彼の頭の中には、社長として成功するには会社を買うしかなく、夢を見ながら既に18年。35歳から宝くじを本格的に買い始め、今では53歳になっています。
そして、あるとき、ふと気づきます。「宝くじって当たらない・・・」と。
自己投資をして自分で稼ぐという考え方
Aさんが、なぜ宝くじを買わなくなったかと言えば、ある日の息子さんの発言だそうです。
「そのお金で勉強して、もっと前に起業してれば、今頃、社長になってたんじゃない?」
Aさんは言います。「息子に言われ、宝くじを購入した金額を計算してみたら800万円近かったんです。そのお金で起業できたんじゃないかと思います。」
もちろん、宝くじを買うことが、全部ムダというわけではありません。前述しましたが、ワクワク感は買わなければ味わえません。しかし、具体的な夢がある人は、そのお金を自己投資に向けた方が、現実的な未来に近づいていけることは確かです。
少額でスタートできる仕事は?
ここからは、どういった仕事があるかを紹介していきます。今回のテーマは「宝くじ」ですから、年末ジャンボ宝くじ1袋分。つまり、3000円以下でスタートできる副業を紹介します。ただし、スマホやパソコンは所持しているという前提にします。
物品販売業
物品販売業は、まず手元にある不用品を販売することから練習すれば、簡単にノウハウがわかる副業です。
物品は、売り先によって価格が違ってきます。近所のリサイクルショップに持ち込むと数百円の物が、メルカリを使えば数千円で売れることもあります。そうして得た売上で新たな仕入れを行い、安く仕入れて高く売るを繰り返します。
もちろん、一歩間違えば、大量の在庫を抱えることになります。だからこそ小さく始めてコツを掴みながらやってみましょう。
講師業
得意なことがある人は、講師業を始めるのも簡単です。英会話やプログラミングなど、仕事に直結することから、ハンドメイドやイラストの書き方など趣味に関するものまで、何でも大丈夫です。
自分が持っているスキルですから、新たな投資は必要ありません。宣伝用のSNSを用意する程度で十分です。
ライター業
クリエイティブな仕事は色々ありますが、最も簡単なのがライターです。パソコンさえあれば、すぐに始められます。最近はパソコンすらなく、タブレットやスマホで原稿を書く人もいるほどです。
最初はクラウドソーシングを利用し、得意なジャンルで、かつ手頃な単価からスタートし、リピーターを確保しつつ、単価を上げていきましょう。
まとめ
宝くじは夢やワクワク感を買うものであり、現実的な目標がある方は、当選金をあてにするのはやめましょう。
目標を達成したいのであれば「自己投資」が一番です。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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