記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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メンタリストDaiGoさんの起業に関する名言は、心理学の権威ならではの「行動の阻害要因」を言語化したものが多く、行動経済学のサンクコスト効果や現状維持バイアスと並べて読むと、起業の意思決定論として一気に立体的になります。
本記事では、私も大好きなDaiGoさんの代表的な10の言葉を、起業の現場で実際に使える形に整理してご紹介します。
2021年の発言問題のあと、現在は本人公式チャンネルが復活し、有料サービス「Dラボ(D-LAB)」を主戦場に発信を続けられています。26年の起業支援現場で延べ60,000人を見てきた立場から言うと、起業に踏み切れない人の多くが抱える悩みは、DaiGoさんが指摘する「決めつけ」「行動の停止」「言葉だけの夢」の3点にきれいに収まります。
- 名言①:求めている幸せは特別な瞬間よりも些細な日常の中にある
- 名言②:決めつけをやめよう
- 名言③:今この瞬間の行動を充実させることを考えよう
- 名言④:意思が弱い人ほどとりあえず行動したほうがいい
- 名言⑤:夢は行動すれば希望になるが、行動しなければただの幻想
- 名言⑥:欲しいものはあなたが思っているよりも近くにある
- 名言⑦:あなたがあなたでいられる場所を見つけよう
- 名言⑧:若者をはるかに凌ぐ行動力を持つ人は心が若い
- 名言⑨:あきらめなかった苦しみは達成した瞬間に全て喜びに変わる
- 名言⑩:背中を押してもらうには、まずは自分が一歩前へ踏み出すことだ
DaiGoの2026年現在|YouTube復活とDラボ運営

DaiGoさん(1986年生まれ)は、慶應義塾大学理工学部卒業後、メンタリストとしてテレビで活躍。2021年に発言問題で動画を削除し活動を一時自粛しましたが、本人公式YouTubeチャンネルは復活、現在は有料サービスDラボ(D-LAB)を中心に、心理学・メンタル・仕事術・人間関係を発信されています。
各種解説記事によれば、DaiGoさんの現在の主戦場はテレビではなくインターネットで、Dラボの会員制ビジネスモデルがビジネス書界隈でも研究対象になっています。noteの相羽みう氏の個人試算では、Dラボ単独の推定年商が50億円以上に上ると言われており、「心理学×サブスクリプション」の代表的成功事例です。
このビジネスモデル自体が「起業のお手本」とも言える構造を持っており、本記事では名言を通じて、DaiGoさん本人の意思決定パターンも合わせて読み解いていきます。
【起業編】DaiGoの語録10選を行動経済学で読み解く

名言①:求めている幸せは特別な瞬間よりも些細な日常の中にある
DaiGoさんは「自分が求めている幸せをどうすれば感じられるか」について「些細な日常の中にある」と答えられています。完璧な人生を求めるのではなく、満足できる毎日を送ることを目指すという視点です。
起業に絡めて言えば、仕事は人生の大きなウェイトを占めます。張り詰めた完璧主義ではなく、毎日の積み重ねが満足につながる仕事を選ぶこと、これが結果的にビジネスの継続力にもなります。180日(4ステージ)計画でも、最初の60日は「完璧な事業計画」ではなく「日々の小さな実践」を優先するのが、長く続けるコツです。
名言②:決めつけをやめよう
「どうせ」「いつも」「必ず」と決めつけて考えるクセは、新しい挑戦を遠ざけます。「起業したい」と上司や家族に伝えると否定的な返答が来ること、ほとんどの方が経験されているのではないでしょうか。
これは行動経済学でいう現状維持バイアス(status quo bias)の典型例で、変化を避けて現状にとどまろうとする心理メカニズムが、相手側にも自分側にも同時に作動しています。現状維持バイアスは起業の阻害要因として広く知られる認知の歪みです。
決めつけを保留にして「他の可能性はないか」と一度自問するだけで、現状維持バイアスの力は弱まります。否定された時こそ、正しいやり方を学び直す機会と捉えてください。
名言③:今この瞬間の行動を充実させることを考えよう
DaiGoさんは、未来はわからないからこそ、計画より「今この瞬間」を生きることが大切だと言います。先のことや失敗を考え続けると、思考は不安に占領され、行動が止まります。
起業を考えると不安を感じる方が多いですが、その不安は「未来の架空のシナリオ」に対する反応であって、今日できる学びや顧客との会話には関係しません。未来は今の積み重ねでしか作れないので、今日1時間だけ起業準備に使う、今週1人だけ将来の顧客候補と話す、といった具体行動に分解するのがコツです。
名言④:意思が弱い人ほどとりあえず行動したほうがいい
不安や迷いを感じているとき、行動は止まりがちです。DaiGoさんは「迷いがあるなら積極的に動くこと、行動で不安を消し去ること」を勧められています。
これも行動経済学の知見と一致します。サンクコスト効果は「すでに使った時間や費用がもったいない」と感じて意思決定を歪める心理ですが、逆に「まだ何もしていない」段階でも、考え続ける時間そのものが惜しくて動けなくなる人が増えています。
「意思が弱い」と感じる人ほど、意思に頼らず「とりあえずやる」をルール化する方が早く動けます。起業準備なら、毎週土曜日の朝9時から2時間は必ず起業の作業時間、と固定するだけで意思の弱さが問題にならなくなります。
名言⑤:夢は行動すれば希望になるが、行動しなければただの幻想
夢を語るときに「この目標のためにこういうことをしている」と、行動とセットで話すことをDaiGoさんは勧められています。
起業18フォーラムでも、初回面談で「情報収集中です」「ゆくゆくは起業を考えています」とおっしゃる方を多く見てきました。「ゆくゆく」が今日の行動につながっているかどうかが、半年後の景色を決めます。
名言⑥:欲しいものはあなたが思っているよりも近くにある
「やりたいことがない」「望みなんてない」と言う方に対して、DaiGoさんは「失敗が怖くて何もやろうとしていないだけ」「絶望が怖くて何も望もうとしていないだけ」と整理されています。
これも行動経済学の損失回避(loss aversion)と重なります。人は得る喜びより、失う痛みを約2.25倍強く感じる(Tversky & Kahneman 1992)と推計されており、「望むこと」を避けるのは「失う痛み」を先取りで回避する防衛反応です。
毎日前を向いて進めば、本当にやりたいことに気付けます。起業したいけど前に進めない方は、今できる小さなことに取り組み続けることで、やりたいことが見えてくる体感を持つはずです。
名言⑦:あなたがあなたでいられる場所を見つけよう
「自分らしく振る舞える場所がない」という方は多いです。職場では忖度し、本当の自分を出せない時間が積み重なると、エネルギーが擦り減っていきます。
DaiGoさんは「あなたがあなたでいられる場所」を見つけることが人生に重要だと言われています。起業は、自分の場所を見つける機会のひとつです。すぐに会社を辞める必要はなく、起業準備の時間そのものが「自分でいられる時間」になっていれば、それ自体が大きな成果です。
名言⑧:若者をはるかに凌ぐ行動力を持つ人は心が若い
「もういい歳だから」という口ぐせを聞くことがあります。心理学の研究では、歳だから行動できないのではなく、「歳だと思うから」行動できなくなることがわかっています。精神的な老化の自覚が行動を鈍らせ、さらに老化を進めるという悪循環があるそうです。

「この歳だから」に年齢の早い遅いはありません。起業18フォーラムでも60代・70代から起業を始められる方は珍しくなく、80歳で開業届を出した方もいらっしゃいます。大切なのは、年齢ではなく行動力を保ち続けることです。
名言⑨:あきらめなかった苦しみは達成した瞬間に全て喜びに変わる
DaiGoさんは、あきらめた苦しみは一生消えないと言います。あきらめずに挑戦し続ける苦しみはいつか消えるもので、達成した瞬間にすべて喜びに変わると整理されています。
それでも挑戦しない人の方が多いのは、あきらめるほうがずっと簡単だからです。でも、あきらめた苦しみはずっと持ち続けなければなりません。
起業に興味があるという段階でも、これは同じです。「興味だけ持ち続ける」状態は、実は最もエネルギーを消費する選択肢のひとつで、3ヶ月だけ本気で動いてみて、合わなければやめる、と期限を切るほうが心身ともに健康な過ごし方になります。
名言⑩:背中を押してもらうには、まずは自分が一歩前へ踏み出すことだ
「誰かに背中を押してもらいたい」と思うことは誰にでもあります。しかしDaiGoさんは、背中を押してもらいたいなら自分が一歩前へ踏み出すことが大切だと言われています。前に立っている人の背中しか押せないからです。
起業18フォーラムにも「相談だけしたい」「話だけ聞きたい」とおっしゃる方が来られますが、実際に動き始めた方の方が、応援者・協力者・出資者が現れやすいのは、現場で何百回も見てきた現象です。
会員Pさん(仮名・元大手保険会社FP)の事例

会員のPさん(仮名・34歳・元大手保険会社のFP・勤続11年)は、「やりたいことがわからない」「FPの資格はあるけど活かし方が見えない」という状態で起業18フォーラムにいらっしゃいました。最初の面談で「自分には何の強みもない」と何度も繰り返されており、典型的な現状維持バイアスと損失回避のセットでした。
転機はDaiGoさんのYouTube動画で「決めつけをやめよう」を視聴された日でした。「自分には強みがない」という決めつけを保留にし、勉強会で過去の業務を棚卸ししたところ、11年間で個人客の家計相談を1,200件以上担当してきた事実が浮き上がりました。これは個人FPとしては破格の経験値です。
そこから方針を「起業準備中の会社員向け家計設計コンサル」に絞り込み、勉強会で学んだ商品設計と発信の組み立てを実行。18ヶ月目に月額9,800円の月次セッションと2,980円のオンライン家計診断が組み合わさり、月28万5千円の安定収入に到達されました。オープンエンド軌道(伸びしろがまだある状態)で2026年現在も継続中です。
Pさんが起業18フォーラムで学んだのは特別な技術ではなく、「決めつけを外す→過去の事実を棚卸す→事実を商品に変換する」という単純な順番でした。DaiGoさんの名言が決めつけを外すきっかけになり、起業18フォーラムの勉強会が次のステップへの足場になった、というのが本人の振り返りです。
よくある質問

Q1.DaiGoさんの名言は起業準備のどの場面で使うのが効果的ですか?
最も効くのは「最初の一歩が踏み出せない段階」と「投資判断で迷う段階」の2か所です。前者には名言②④⑤⑩、後者には名言③⑥⑨が刺さりやすいので、自分の今の状態に合わせて使う名言を変えてみてください。
Q2.行動経済学を学ぶ意味は何ですか?
起業の意思決定では、自分の判断が「合理的」なのか「バイアスに引っ張られた防衛反応」なのかを見分けることが死活問題になります。サンクコスト効果・現状維持バイアス・損失回避を知っているだけで、過去投資にしがみつく失敗・変化を避ける失敗・損を怖がりすぎる失敗の3大パターンを避けやすくなります。
Q3.DaiGoさんのDラボに加入すべきですか?
毎日1時間以上の動画視聴が習慣化できる方なら、月額の元は十分取れます。ただし「Dラボを見る時間」が「起業準備を進める時間」を侵食してしまうと本末転倒なので、起業準備で具体的に詰まったテーマ(マーケティング・価格設計・人間関係)が出てきた時に限定して活用するのがおすすめです。
Q4.名言を読んで一時的にやる気になっても続きません。どうしたらいいですか?
名言は燃料ですが、燃料だけでは車は走り続けません。起業準備を続けるには、毎週決まった時間に決まった作業をするスケジュール、進捗を共有する仲間、行き詰まった時に相談できる場所の3つが必要です。起業18フォーラムの勉強会はこの3つを同時に提供する場として20年以上運営されており、ご活用いただければと思います。
おわりに

DaiGoさんの起業名言を行動経済学のフレームと並べて読み解いてきました。「決めつけをやめる」は現状維持バイアスへの対処、「とりあえず行動」はサンクコスト効果からの脱出、「欲しいものは近くにある」は損失回避への気づき、と整理できます。

名言は、行動を始めるための燃料です。燃料を入れたら、毎週決まった時間に手を動かす仕組みを整え、相談できる場所に身を置く、この順番で進めていただければ、半年後の景色は確実に変わります。
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