記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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家事や育児もあるし、会社員のように決まった時間で働くのは難しい・・・そんな主婦の方でも、起業をすれば「隙間時間」で稼ぐことができます!
主婦での起業で最も大切なことは、無理なく続けられること。家庭という仕事のある主婦だからこそ、起業は向いている仕事の形とも言えますが、家庭が疎かになってしまっては元も子もありません。
ここでは主婦による起業の成功例から学べること4つと、失敗例から学べること3つを紹介いたします。
主婦起業家の成功例から学べること4つ
家族や仲間のサポートがある
成功している主婦起業家は、必ずと言っていいほど家族の理解や周りのサポートを得られています。家庭の仕事と両立させながら起業して成功し続けるには、周りに助けを求めることが大切ということです。
協力は多ければ多いほど、それだけ仕事に力を注ぐことができます。子どもさんのいる主婦なら、なおさらです。
子どもが風邪を引いたりしたら、仕事を休んで看病しなければなりませんし、自分が病気になったときの体制を整えておかなければ、仕事を続けていくことはできません。家庭を犠牲にして自分と家族の心身をダメにしないためにも、最初に協力体制を整えておきましょう。
小さく好きなことから始めている
主婦には子育てや家事という本業とも言うべき仕事があります。会社員が副業として週末起業するのと同様で、成功した人はまずは本業に支障がでないよう、小さなことから始めています。いきなり何百万も売り上げるために、多額の借金をして成功する主婦はまずいないと考えていいでしょう。
また、全く興味のない分野に挑戦するのではなく、自分の好きなことから始めています。主婦という仕事と自分の時間を犠牲にしてまでも始める事業なのですから、好きな事でなければ続けていくことは難しいのです。
このことからも、今ブームだから、大きく儲かりそうだからという理由だけで事業内容を決めないようにしましょう。周りの情報に踊らされず、自分が世の中でどんなことに貢献したいのかなど、自己分析をしておくことも成功の秘訣です。
言い訳をして逃げていない
主婦は忙しいだけに、心の中に逃げ道を作りがち・・・。子どもがまだ小さいから、夫が理解を示してくれないからなどその言い訳は確かに至極もっともです。
でも成功する主婦起業家は、これらの言い訳を理由に仕事をやめたりはしません。そんな言い訳をしたところで、売り上げが上がるわけでも、お客様から信用が得られるわけでないということを知っているからです。
家庭との両立は確かに大変です。子どもがまだ1歳など小さければ小さいほど、周りも同情を示すでしょう。辛い時は言い訳をして逃げたくもなるかもしれませんが、周りの同情を逆手に取り、仕事に巻き込むぐらいの強さを持たなければ、成功するのは難しいかもしれません。
主婦の人脈を生かしている
主婦起業家には主婦なりの人脈があります。子どもの保護者会、地域や学校のボランティアで出会う人たちがそうです。
料理教室を開いて成功する人であれば、オリジナルのレシピをそこで紹介することができます。ハンドメイド作家であれば、自分で作った便利なアイテムを主婦仲間と紹介したりすることで、口コミによる人気を呼ぶことができます。
口コミがまた新たな人脈を生み、自然と宣伝してもらえて新たな仕事をもらえるなど、どんどん仕事が軌道に乗り始めます。
子どもの行事や地域のボランティア、PTAの仕事などで積極的に人に関わる人ほど人脈が広がり、成功につながっていきます。仕事があるからとそれらの行事への参加をしないのは、その機会を逃していることになりますよ。
失敗例から学べること3つ
資金繰りや事業のコンセプトなどが無計画
思いつきと勢いだけで始めて失敗する主婦もいます。これは明らかに準備不足です。その行動力は素晴らしいのですが、起業するのであれば収益計画を立てなないと、たちどころに失敗してしまいます。
なぜ失敗してしまうのか?
それは運営に必要な経費などを把握していないからです。集客にどのくらい資金が必要で、どれくらい時間がかかるのか、具体的に数値で考えておく必要があります。
また、事業コンセプトが定まっていなくて、サービスにズレが生じている場合も、なかなか収益には結びつきません。なんとなくのイメージだけで起業してはダメなのです。
資格やセミナーにばかりお金をかけている
自分が何をやりたいのかわからないという主婦が飛びつきがちなのが、資格の取得です。資格講座の中には、独立開業ができると宣伝していることも多く、とりあえず気になってみたものから受けてみるという人もいることでしょう。
資格を取ること自体は悪いことではありません。しかし、資格をとっても起業するほどの自信がない、勉強して満足して終わったというパターンが後を絶ちません。確かに資格を取らなければ営業できないこともありますが、起業家になるということは経営者になるということなので、そこが重要なのではありません。
では起業家になるためのセミナーを受ければいいのかというと、そこでも受けるセミナーの選択を間違うと、自分の欲しい情報を得られず終わるだけになります。起業に直接役立つようなノウハウを得られないまま、いつまでも高額なセミナーを受け続けるだけというパターンも・・・。
資格を取得しないと本当に起業できないのか、セミナーの内容は本当に必要なものなのか、よく考えてから受講するようにしましょう。ただでさえ資金不足に陥りがちなのに、資格やセミナーにお金をかけていては事業にお金が回せなくなってしまいます。
借金のループに陥っている
安定した収入が得られないうちに無茶な借金をしてしまい、廃業せざるを得ない状況に陥ることもあります。中には廃業のタイミングも誤り、借金地獄に陥るケースもあります。
大きな事業を始めたいという場合は借金が必要かもしれませんが、返せる見込みはあるのか、その事業計画に無理はないのかどうかをよく考えるようにしましょう。
主婦だと周りに起業家がおらず、相談にのってもらえる相手が少ないかもしれません。資金繰りで失敗しないためにも、起業家の集まりにも積極的に参加して、事業計画について相談できる人を見つけておきましょう。
「継続できる」ことが最も大切
出産、子育てのために一度家庭に入った主婦が起業するのと、サラリーマンが独立起業するのとでは、成功するためのポイントは少し変わってきます。
主婦は家事や育児で忙しく、どうしてもそちらが最優先になりがち。家庭と両立させるために周りの協力を得られるかどうか、無理のないしっかりとした計画を立てられるどうかなどが成功の分かれ目です。
資格を取得するだけ、セミナーに参加するだけで、実はあまり興味のないこと、意味のないものだった場合、起業しても続けることは難しくなるでしょう。
主婦起業で大事なのは「起業してからも無理なく仕事を継続できる」かであり、そのためには好きなことや強みを活かし、モチベーションをキープすることが大切です。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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