50代での起業は成功できる? 失敗しないための5つのポイントとは

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

起業を目指す50代が増えています。これは、今までの経験の積み上げが豊富な年代で、気力や体力は衰えを感じつつも、起業資金が確保しやすいことが理由の一つだと言えるでしょう。
 

50代
 

また、早期退職やリストラなどの影響を受ける年代であることも理由です。東京商工リサーチの調査によると、大企業(上場企業を含む)の約2割が「早期退職・セカンドキャリア」制度を「導入する」と回答したとのこと。主な対象は55歳以上とのことで「我慢して働けばお給料は上がって老後も安泰」と信じて働いてきた世代も、このまま逃げ切れない状況になりつつあります。
 

「不条理ですが、長いものに巻かれるのもサラリーマンの正義です。特に大企業に勤めている人は、たとえ給与が大幅に下がっても居座ることも立派な選択肢のひとつ。安易に早期退職するな、と言いたいですね」
 
出るも地獄、残るも地獄。コロナ禍のリストラの嵐、どちらの地獄を生きる?

日刊SPA!「大手メーカーを早期退職した59歳男性「退職金4000万円上乗せ」も大後悔のワケ」 より引用

 

感染症の蔓延によって、さらにその傾向は増えているように感じます。50代からのスタートは確かに遅い、ずっと大企業に居た人にとっては起業はめちゃくちゃ大変。それは事実ですが、今までの経験を活かすことができれば、成功させるチャンスはあると言えるでしょう。

ここでは、「起業を目指したい!でも成功するか不安…」という50代のために、どのように進んでいくべきなのかご紹介していきましょう。
 

ポイント 50代の起業は成功できる? フリーランスの実態まとめ

50代起業で失敗しないためポイント

50代女性
 

フリーランスが増えているという報道は、みなさんの中にもご覧になった方が多いのではないでしょうか。雇用されずに自由に働くといったイメージで、近年は増加傾向にあります。

このフリーランスの状況を知ることによって、50代起業の実態がどのようなものなのか知ることができます。詳しくご紹介していきましょう。
 

フリーランスに一番多い年代は50代

「全国就業実態パネル調査2019」によりますと、わが国のフリーランスの数は約472万人。その平均年齢は「55.4歳」であることが分かっています。意外な数字かもしれませんが、フリーランスとして働く年代でもっとも多いのは「50代」であり、その割合は65.6%であると公表されています。ちなみに約472万人の中で、本業として働くのは約324万人、副業であるのが約148万人となっています。

もちろん、50代で起業する方の中には、フリーランスではなく法人化する方もおられます。ただ、今はスマートフォンやパソコンでインターネットを活用して、小さく始めることが可能です。フリーランスの働き方は、これからも増え続けていくことは間違いないでしょう。
 

フリーランスの業種・職種で多いのは?

フリーランスで多い業種は「サービス業」で割合は21.1%、「情報通信業」「建築業」「卸売・小売業」と続きます。

職種としては「営業・販売職」「建築・土木・測量技術者」「生産工程・労務職」となっています。

今までサラリーマン時代に経験したことや人脈を活かして起業していることが理解できるのではないでしょうか。
 

フリーランスの収入は?

独立政策研究・研修機構が公表している「独立自営業者の就業実態と意識に関する調査」によりますと、独立したフリーランスの厳しい収入実態も浮き彫りとなっています。

フリーランスや個人事業主全体で、一年間の報酬総額が「50万円未満」が39.9%、「200万円未満」の割合も61.8%にのぼっていることが分かっています。

そのような現状を踏まえると、やはり起業するためには失敗しないためのポイントを掴んでおくことが大切であることが分かります。

ちなみに「400万円~600万円未満」が9.9%、「600万円~800万円未満」が4.8%、「800万円以上」が6.8%となっており、400万円以上の割合は21.5%となっています。
 

ポイント 50代の起業で失敗しないための5つのポイント

50代起業で失敗しないためポイント

50代
 

上記でご紹介したフリーランスの実態をみると、50代で活躍されている方も多いので、背中を押してもらえたのではないでしょうか。ただ、甘くない世界であることも事実ですので、失敗しないためにもその要因を排除しながら取り組んでいくとリスクを下げることができます。

ポイントを5つにまとめてみましたので順番にご紹介しましょう。
 

起業の準備期間を設ける

50代だからと言って、起業するタイミングが遅いということはありません。いえ、確かに遅いのですが、すぐに動けば大丈夫です。

むしろ若い頃よりも金銭的な余裕があることが多く、知識や経験も豊富、人脈も兼ね備えているということもありますので、成功する要因を持っている年代であると言えるでしょう。

ただ、できることなら、脱サラする前から起業の準備期間を設けておき、目標を設定したうえで起業に取り組むといいでしょう。例えば、1年後に退職して起業するという目標を決めておけば、その間に自己資金を確保することができ、起業のために必要なスキルを身につけることができます。

その間に独立起業するという気持ちも高めることができますし、家族からの理解を得るにも十分な期間になるはずです。
 

プチ起業から

起業は、小さく始める「プチ起業」からスタートすることをおすすめします。特に50代では仮に失敗した場合に、プチ起業であれば素早く修正することや撤退することも可能です。改めて起業しなおすことも難しくないでしょう。

そのため、できることなら店舗費用に大きな資金をつぎ込むようなことは避け、無店舗で始められること、開業コストがかからないものなどの事業を検討するといいのです。今はインターネットを活用すれば、サーバーやドメイン費用などだけで起業することも可能です。

小さなことを積み上げていき、実績を作った段階で少しずつ大きくしていけばいいのではないでしょうか。
 

50代
 

経験してきた職種で

50代から起業するのであれば、今までサラリーマンとして経験してきたノウハウや人脈を活かしていくと失敗しにくくなります。起業が初めての経験であるとしても、その職種はベテランでしたら、あとは集客するだけで事業を軌道に乗せることができます。

仮に違う職種になるとしても、今までの経験を活かせるような職種を選ぶことをおすすめします。やはり、まったく経験がない、初めて取り組むという職種であれば、それだけ失敗のリスクが大きくなることは間違いありません。
 

起業成功例や事例から学ぶ

起業で成功するために何が大切かと成功者に尋ねると、「TTP(徹底的にパクる)」が必要だと聞くことがあります。

「パクる」という言葉には、後ろめたさが生じるかもしれません。もちろん盗んでしまうことはダメですが、成功事例から学びマネすることは、自身が成功するためにとても大切なものであるのは間違いないのです。

そのため、これから起業しようと考えている職種において先駆者を見つけておき、そこから学ぶようにするといいでしょう。
 

起業セミナーを受講してみる

「起業したい」と考えてみても、やはり不安はあるでしょうし、家族のことを考えるとなかなか思いきれないという方も少なくないと思います。そのような場合には、まず起業セミナーを受講してみるといいでしょう。

起業セミナーでは、サラリーマンから起業家になる手順を、分かりやすく丁寧に解説されています。また、サラリーマンの間から副業として取り組み、その副業が軌道に乗ってから起業するようなことも可能です。不安を最小限にし、余裕を持って起業に取り組むことができるのです。

職種が決まっていないような場合や、ただ単に漠然と考えているような段階でも、起業セミナーを受講することで、明確にすることができます。起業のノウハウを持っておくだけでも、「会社なんていつでも辞められる!」「リストラなんて怖くない!」という気持ちになれますよ。
 

ポイント まとめ

50代起業で失敗しないためポイント

50代
 

起業したいという50代のために、様々な情報をご紹介しました。

起業にはリスクは付きものではありますが、サラリーマン時代から準備しておけば、そのリスクを最小限にすることができます。今では初期費用をかけることなく起業することが可能ですので、50代から挑戦する方が本当にどんどん増えています。

起業には興味はあるけれども、どのように進めていけばいいんか分からないという方でしたら、ぜひ「起業18セミナー」を体験してみてください。
起業スキルを身につけるだけでも、心にゆとりができますし、「いつでも起業できる」と思えば会社との距離感も良いものにできるでしょう。

50代でも遅いなんてことはありません。ぜひ、お気軽にセミナーを受講してみてください!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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