起業のリスクである倒産・廃業。なぜそうなってしまうのか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

起業のリスクとして「倒産」があります。失敗して倒産したらどうなるのだろう・・・そこが怖くて起業できない人は多いのです。
 

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ここ最近の企業の倒産件数は減少傾向にあります。去年ですと年間で9,000件ほどと言われています。では中小企業の経営は楽になったのかどうか? 確かにアベノミクスによる一時期の円安進行により、輸出型の産業は景気が良くなっているところが多くなりました。それに引っ張られる形で、昨年のボーナスもよかったと感じた人が増えたようです。

一方で、企業の終わりには、業務を続けていかれなくなる「倒産」に対し、自ら事業たたむという「廃業」という終わり方もあります。こちらの廃業件数に関しては、年間で3万件近くなります。よって倒産と廃業を合計すると、年間で4万件近くの企業が減っていることになります。この数字は決して小さな数字ではありません。景気がよいと感じる人が増えている一方で、小規模事業者の廃業件数はあまり減っていないのです。
 

ポイント 倒産・廃業はお金が無くなるから起こる! 当たり前ですね。。。

起業のリスクである倒産・廃業。それらは、なぜ起こってしまうのか?

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倒産や廃業を回避するには「お金」、つまり資金が必要になります。すでに運転を始めていてお金が足りなくなりそうな場合でも、助成金や融資も含めて検討できることはたくさんあります。まだ創業していない場合には、手持ちの資金をなるべく減らしたくなければ、創業助成金や開発支援型の融資を受けることを検討されてもよいでしょう。

ですが、私は原則的には無借金、つまり、自分の手持ち資金で会社員のまま小さく始め、徐々に大きくしていく方法をお勧めしています。手持ち資金がないなら、ないなりのビジネスから始めることです。

そんな小さく始めたら、いつまで経っても大きくならない。確かにそれはそうかもしれません。ある段階で勝負に出る必要があります。ですが、最初から当たるかどうかわからないものにお金を注ぎ込んでしまうよりも、小さくても稼げることがわかっているビジネスモデルを手に入れてから、そこに投資をすることの方がベターなのではないかと考えているのです。

人件費などの固定費を抑え、無駄な設備投資をせず、お客様を獲得し続けられる営業システムを手に入れ、商品のイノベーションを続けていれば、個人でやるレベルの事業であれば、倒産も廃業もしないで済むはずです。見栄を張ったり、一攫千金を狙ったり、そういう考えは捨てましょう。
 


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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