起業には事業計画書が必須! とは言っても簡単なもので

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

起業18に来る会社員の方は、「起業をしたいけれど、何をしたらよいのか、何から始めてよいのかわからない」という方が9割です。中には、私に会う前の段階で、すでにアイデアを決めてくる方もいらっしゃいます。

私は、毎日ご相談を受けているのですが、その際に「●●をやりたいのですが、どうしたらいいですか?」と質問されてくる方がいらっしゃいます。例えば、「自社ビルを建てて、健康ランドを作りたいのですが、どうすればいいですか?」のようなご質問です。
 

事業計画書

ポイント 事業計画書なんていらないくらい、小さく始めて大きく育てるのがおススメ

起業には事業計画書が必須!

事業計画書
 

そのようなアイデア、特に漠然とした、しかし壮大な考えを持っている方ほど、詳細を詰めていません。事業計画書も何も作っていないことがほとんどです。しかも、経験も無いので、事業計画を作ると言っても起業の空論にすぎません。

私たちがおススメする起業スタイルは、小さく始めて大きく育てることです。会社員のままできるように考え、小さく始めて経験を積み、そして、飛躍していくのです。最初から立派な事業計画書を作成して、金融機関から融資を引き出すような起業スタイルは、今の日本においてはリスクが大きすぎると感じています。
 

ポイント 具体的な日付や数字で決めていくだけ充分

入会直後に起業して売上が急増した人の特徴

事業計画書
 

とは言え、起業したいと思うなら、是非チャレンジしていただきたいと思っています。そして、もし、アイデアができたのならば、まず必要なのは「目標」です。起業をしたいと思う気持ちは人それぞれだと思います。昔から漠然だけどやってみたかったという気持ちや、誰かに刺激を受けてやってみようと思う気持ちを持った、現状に不満があるためやってみようなど様々な理由が存在すると思います。

人によっては現状が違いますが、それを評価できる形に落とし込む作業、それが目標設定、つまり「事業計画書」を作ることになります。と言うとすぐに「そんな難しそうなことはできない!」と言われてしまうのですが、そんなに難しく考える必要はありません。何をいつまでに、どうやって達成するのか、それを具体的な日付や数字で決めていくだけ充分です。

この事業計画書は、銀行や公庫に出すものではなく、自分で目標を管理するためのものです。大きく起業しない、つまり、借金をしない。そうであれば、金融機関に出す事業計画書は不要です。一発勝負は、独立する直前や、助成金を受ける時、覚悟を決めた時など、別のタイミングで考えましょう。
 

ポイント 銀行に出さないから、個人的なことを盛り込んでも問題なし

入会直後に起業して売上が急増した人の特徴

事業計画書
 

繰り返しになりますが、起業をする際に大事なことは「目標」を決めるということです。「目標」と言うとよくわからなくなるという方は、まず「将来、自分がなりたい姿」と考えて、頭の中で具体的に思い描けるようになってください。例えば、5年後の●月●日に、こんなところで、こんなお客さんを対象に仕事をやっている、ということ。或いは、どのくらいの社員がいて、どんな表情で仕事をやっているのか、ということを挙げます。

そこには個人的なことを盛り込んでも問題ありません。家族に対してこんなことができている、欲しかったものを手に入れている、行きたい所へ旅行をしているなどでもかまいません。そういう目標を、具体的な数字で書いてもらいたいのです。具体的に考えるほど、実現に近づいていきます。ここで大事なこととして、その目標を心の底から叶えたいと思っているかどうか、をよく自分に問うてください。
 
じっくりと、いつまでに何をするかということを考えながら、数字と行動の詳細を事業計画書に落とし込みます。事業計画通りに仕事を行っていくと、きちんと目標に到達できるようにすることが理想です。
 

ポイント 小さく始めるなら面倒くさい事業計画書などは不要!

入会直後に起業して売上が急増した人の特徴

事業計画書
 

起業を考えるということは、人生を考えるということだと思います。起業は自分の考えを実現し、達成感を得ることができますが、同時にリスクを負うことにもなります。まず、必ず成功するとは限りません。すでにたくさんのライバルがいる中で、お客様に自分の会社が選ばれるようにならないといけません。

また、毎月決まった給料が入ってくるということもなくなります。今までどおりの休みや、家族と過ごす時間がなくなる可能性もあります。しかも、病気やけがをした際には一気に収入が落ちてしまうリスクも伴います。

起業で成功するだけが、人生の成功だなんて思いません。会社員をやりながら自己実現を達成している方や、幸せな人生を送っている方はたくさんいらっしゃいます。そういう中でも、自分の想いを実現したい、目標を達成したいと思うエネルギーがあるのでしたら、ぜひ挑戦してみましょう!

とは言え、小さく始めるのでしたら綿密な事業計画書は不要です。やりながら少しずつ構想を固めて行けばいいだけです!
 

事業計画書の書き方~融資・出資を受けて起業するなら
記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)最終更新日:2021/07/28事業計画書を作ると、ビジネスのゴールや必要なプロセスが明確になります。実現性のある(絵に描いた餅でない)事業計画書は、事業を成功させるために重要な「ガイドライン」となります。きちんと「数字」で計画を立て、進捗を管理しておくことが大切です。  また、事業計画書の活用は、自分で事業を管理できるようになるだけでなく、お金を出してくれる人や金融機関(融資・出資)へのプレゼンテーションはもちろん、あなた自身が行う新規投資の見極めのた...

 

※正式な事業計画書の書き方はこちらにまとめています。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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