記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
一般企業に対して、及び、生産ラインの工程効率化のコンサルティングを行いたいと考えております。将来的にはISO取得の指導なども含めて、幅を広げていきたいと考えております。
ですが、私は現在、昼間は会社に勤めていますので、企業へのコンサルティングはメールのみになるのですが、果たして可能でしょうか? また、私のようなコンサルタントの場合、開業届けはどうするのでしょうか? 銀行口座を開く時には、個人名でやるものでしょうか?
最後に、私のコンサルティングは、今勤めている会社で学んだことが多く含まれてくると思うのですが、問題はありますでしょうか?
● 回答
ご質問を整理します。以下の4つですね。
- メールで生産ラインの工程効率化のコンサルは可能か?
- コンサルタントの場合、開業届けはどうするのか?
- 銀行口座を開く時は、個人名を使うのか?
- 勤務先で学んだことをコンサルに使って問題ないか?
順番にお答えします。
メールで生産ラインの工程効率化のコンサルは可能か?
知り合いでない一般企業に対し、メールでコンサルティングをするのは、正直かなりハードルが高いことだとは思います。ある程度の現場の把握、打ち合わせを経て、その後のメールによる指導なら可能かもしれませんが、一度も現場に行かずに、ラインの効率化ができるものでしょうか?
とは言え、私のこの起業コンサルティングもメールでやることが多いですし、最近ではZOOMミーティングも当たり前になっていますので、工夫次第では可能性はゼロとは言えません。ネットを駆使してできる方法がないか、引き続き考えてみましょう。
コンサルタントの場合、開業届けはどうするのか?
起業準備であろうが、副業であろうが、ビジネスを始めるにあたっては開業届けの提出が必要になりますが、今すぐ必要になることはありません。何もしていないうちに出しても、仕方がありません。
開業届というと、法人設立のような公的なもののイメージがありますが、実際は税務上の書類であり、提出先も税務署になります。書類を出していようがいまいが、納税義務に変わりはありません。
こちらの記事をご覧ください。
銀行口座を開く時は、個人名を使うのか?
基本は個人名の口座になります。生活口座と分けておくと管理がしやすくて便利ですので、事業に使う口座を新しく作っておくとよいでしょう。
個人事業の場合、屋号+代表者名の名義の口座を持つことも可能です。ただ、銀行によって屋号付きの口座に対する対応は随分と違いますので、窓口で相談してみるようにしてください。
楽天銀行やPayPay銀行などのネット銀行であれば、比較的簡単に口座を開設できます。今は、都市銀行では断られることも多いようです。
勤務先で学んだことをコンサルに使って問題ないか?
会社が利用している手法が独自のもので、何らかの権利があるようなものであったり、社外秘情報などである場合には許可が必要になるでしょう。やめておいた方が無難です。
ただ、学んだことを自分なりに内容を噛み砕き、コンサルに取り入れることは問題ないはずです。その手法が有名なものであるのでしたら、その名前に便乗してしまう手もあります。よくビジネス本にある、トヨタ式、グーグル式、ソニー式、みたいなものですね。
副業のうちはリスクが高いかもしれませんので、状況によって判断してください。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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