記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
副業を始めるにあたり、開業届をすぐに出すものでしょうか?
現状の売上はゼロですが、恐らく月5万円程度はすぐに行けそうです。配達に使うために、経費で車の購入を考えています。昨年購入したマンションの一部屋を事務所として確保するので、ローンの一部を経費として処理したい。
月5万円程度は行けるとしたら、年間20万円の所得はもちろん超えますし、事業所得として申告するべきだと考えています。ですが、失業保険がもらえなくなるなどのリスクもあるとのことなので、どのタイミングで出すべきか迷っています。
● 回答
事業の形態はざっくり言いますと、個人の副業(雑所得)、個人事業主の事業(事業所得)、法人化しての事業の3段階があります。
殆どの人は個人の副業からスタートし、何も届け出をせずにまずは動き出します。そこから、最初の1円、単発の売上、そして、事業と言える継続的収入が入るようになり、本業の年収を超えて独立、そのようなフローをたどる人が多いです。
ご質問者様は、月5万円ほどの継続的収入が見込めるとのことで、独立するにはまだ小規模すぎますが、事業をしていると言えます。車の購入なども視野に入れているとのことでしたら、腹を決めて開業届を出してもいいですね。(※そもそも罰則はありませんが、開業届は事業を始めたら(事業と言えるようになったら開業日を決めて)1ヶ月以内に提出することになっています。)
一方で税務署との相談になりますが、あくまでも雑所得として申告を続けて粘るという考え方もあります。年60万円程度なので「事業ではない」という主張をすることになりますが、その場合、マンションなどの経費をどこまで認めてもらえるのかは、税務署や税理士さんと相談してみてください。
ひとつアドバイスとしましては、税金のことをあれこれ考えるより、まずは売り上げを伸ばすことが先だということです。税金を考えるほど儲かったら、その時は税理士さんと契約し、相談をして対応を決めていきましょう。
副業は時間が限られますから、まずは成功させることに集中してください。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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