記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
まだ起業アイデアも何もありませんが、私は近所の清掃ボランティア活動を長年やっており、起業してお金をもらうイメージが全くわきません。
街の清掃で起業できればいいのですが、一人ではできませんし、誰かがお金をくれるものでもありません。今日も、近所の駅前を掃除してきましたが1円にもなりません。
私はどうすればいいでしょうか?
● 回答
ボランティアをやっていると、多くの人がそういう発想になりますね。確かに、ボランティア活動、精神は尊いものですし、社会に必要なものだと思います。
ですが、それでは食べていくことはできませんから、その活動に専念して続けて行くことはできません。他に仕事がある人や、収入がある人がやることが前提になりますね。
ボランティアをすることも、人を集めることも行政や外郭団体がやっていますので、個人が営利目的でやることはハードルが高そうですし、掃除というサービスを商品にする場合、大手が運営しているサービスから派遣される清掃員として登録することはできそうですが、それでは起業とは言えないと思います。
今日も近所の駅前を掃除されたとのことですが、一緒にやってくれる仲間はいませんか? その人たちと、まずはコミュニティを形成して、事業化に興味のある人と相談することから始めてみてはいかがでしょうか?
今はSNSを使えば、活動を多くの人に知ってもらうことができます。清掃活動を発信してみてはどうでしょうか? その清掃活動自体のマネタイズが難しいようであれば、ボランティア団体として運営を続けてみましょう。
ビジネスは、その経験を活かして、サークルやボランティア団体の設立・運営のコンサルティングや、SNSなどから発信してあげることによる告知サービスやマーケティング代行、或いは、人が集まれば、ボランティア清掃団体としての活動を超えて、社会に影響を与えられるイベントを立ち上げるなど、別の展開が見えてくるかもしれません。
SNSやブログで連絡窓口を開いておけば、誰かが連絡してくれることは十分にあり得ます。
ボランティアをしながら仕事、起業の準備ですと、時間も資金もいろいろと大変かもしれませんが、公益性、社会性のある起業は「社会起業」とも呼ばれるジャンルとして確立されており、味方をしてくれる人やマスコミも多いですし、行政もきっと応援してくれるはずです。
モチベーションを上げて、アンテナを張って、たくさんの人を巻き込んでいきましょう。ムーブメントが起き、共感の連鎖で人が集まれば、お金は後からついてくるものです。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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