サロンやCAFEなどの店舗ビジネスは難しいのでしょうか?

新井一
記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

コロナ禍で、サロンやカフェを開業したいというご相談はすっかり減っていますが、落ち着けばまた復活すると思われる人気業種です。

現状をきちんと理解して、それを知った上で行動していきましょう!
 

起業前質問集
 

ポイント 久しぶりに商店街を歩いてみると・・・

サロンやCAFEなどの店舗ビジネスは難しい?

カフェ
 

久しぶりに商店街に行ったりすると、ずいぶんとお店が入れ替わっているのがわかります。目立つのは、レストラン、CAFE、サロンの入れ替わりです。それだけ多くの店が廃業しているということでもあります。

私も先日、お気に入りだった池袋のラーメンさんに久しぶりに行ってみたら、全く違うチェーン店が入っていて、びっくりしました。もっと来てあげればよかったなぁ・・・なんて思っても、後の祭りです。

CAFEも同じです。供給過剰で顧客を奪い合い、結果として集客に苦しみ閉店してしまう個人店は多いでしょう。とにかく大手が強く、流行り廃りのある業界ですからね。
 

私は、会社員のまま、ひとりで小さくスタートし、高い利益率で大きく育てていく起業を推奨していますが、最近、カフェを出店したいというご相談が増えていまして、どうにも困っています。 理由は飲食店、特にカフェは「失敗率」がとても高いからです。 カフェの開業は想像以上に大変なことばかりです。現在、開業しても3年以内に閉店するお店は約8割と言われています。飲食店の廃業率は他の業界と比べて断トツで1位です。ドリームゲート「カフェ開業を成功させるためのポイントと開業手続きまとめ」 より引用飲食店の廃業率は非常...

 

とは言っても「生き残っているお店もあるけど?」と思うでしょう。ですが、生き残っている店舗は「スタバ」の真似のようなお店ではなく、タバコモクモク、競馬新聞、冷凍食品ランチ、おっさんばかり、といった純喫茶と呼ばれる古い業態だったりします。
 

ポイント サロンやカフェのサバイバル術とは?

サロンやCAFEなどの店舗ビジネスは難しい?

飲食店
 

店舗ビジネスですから、とにかく回転数です。特にCAFEは客単価を上げることはかなり難しいですからね。サロンもCAFEも、一言でいえば「くつろげる空間」を提供する商売ですので、回転数と相反する辺りがノウハウ、腕の見せ所でしょう。

物販などと違い「サービスを提供して顧客の要求に応えて報酬を得る」という考え方ではなく「特徴的な環境」で共感を得られる空間デザインを提供することを、今のカフェやサロンは重視しています。個人店では、とにかくインテリアを重視し、オーナーのセンスを前面に押し出すところが多いですね。

こうした競合他社があまりに多く、同じ地域に存在するビジネスでは、その地域にいる個人の趣向にいかに合致している空間にできるかかどうか、その中でオーナーの個性を出すことが課題です。工事現場、工業地帯に、オシャレ過ぎるCAFEなんかがあっても、誰も来ませんよね。

簡単な話、リピーターとなる「ここが私のお気に入りの店」と思ってくれる、限られたハードユーザーを確保するということです。

サロンもCAFEも、提供するサービスや商品は、些末な違いはあっても中身はほとんど同じです。そうなると、やっぱり、顔のない大手に勝てるのは、オーナーの個性、その地域で求められている空間と環境を見極めるセンスです。
 

飲食店
 

また、サービス面での差別化が難しいからでしょうか、仕組みで差別化しているお店を見かけることもあります。たとえば、いわゆるジョイントベンチャー(JV)、ネイルサロンとヘアサロンが提携したり、エステシャンやマッサージ師育成のスクール付属だったりすることがあります。そこから低額で技術者を確保し、地域固定客を集客して運営しているのです。

JVではありませんが、個人経営のCAFEを見てみると、不動産を持っているとか、兼業のことも多いようです。やっぱり、本業としてそれだけをど真ん中から経営していては、それほど収入も増えないのでしょう。
 

ポイント サロンやカフェで起業して成功するには?

サロンやCAFEなどの店舗ビジネスは難しい?

飲食店
 

カフェは地域性がかなり強く影響するビジネスです。新興住宅開発地域、ゼネコンによる再開発事業に追従する形で、新規店舗が増えたりします。

前述のように、その地域の集客特性で大きく変わるのがCAFEであり、一般的な飲食業とは違って日常生活の中と乖離した地域の方が成功しやすいのが今の流れです。いわゆる街の中にある、オシャレな、しかし「普通」のCAFEは、人通りが多い場所になければ見向きもされません。

サロンも同様です。目立ったカリスマ的なネームバリューや「日本初上陸」などの話題性がなければ、サロンも苦戦するでしょう。

美容系のサロンはすでにコンビニより多いとも言われるくらいです。(カフェに該当する店舗数は全国7万店舗、サロンでは美容に関するすべてを合計すると、23万店舗を超えていると言われています。)ここまで店舗が増えてしまうと、田舎の駅でも2店舗はあるというくらいですので、差別化と言っても相当大変です。

となれば、いかに施設、設備、人材のコストを抑え、それでありながら「環境」や「空間」の向上を追求するということができるのかどうか? となりますが、個人店には高度な戦略が必要になりますね。これには2つの方法論があると思います。
 

ポイント まとめ・サロンやCAFEなどの新規開業【2つの成功法則】

サロンやCAFEなどの店舗ビジネスは難しい?

カフェ
 

一つは徹底したマニュアル化で事業イメージを固めることです。

成功事例としては、QBハウスのような、散髪ではなく「身だしなみ」という意味で、短時間に集約したサービスに徹底し、顧客の回転数を引き上げること。顧客はその店舗では、何を注文するべきかは事前にわかっているので、選ぶという行為がなくなり、時短になります。

個人店でも地元にイメージが定着すれば可能かと思います。カフェでは「立ち飲みコーヒー」などもこれに該当するでしょう。

もう一つの法則は、最近上場したコメダ珈琲のように、徹底した店内空間の統一化によって、ブランド価値を固定化さること。しかも、オシャレ、最新を追求しないこと。

コメダも、喫茶文化も非常に古くからある名古屋で、個人営業で米屋の家業から伝統的なインテリアに統一し、普遍的な喫茶店のスタイルを継承したことが成功のポイントですよね。

コメダは大手ですが、個人の場合も、CAFEをやるのならスタバの真似事やトレンド追及よりも、普遍的なものを追及した方がよいだろうと思います。


記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全9冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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