好きなことを仕事にして独立したい女性への3つのメッセージ

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

今の仕事にやりがいが感じられない。本当はもっとやりたいことがある。
 

20代
 

自分の好きなことを仕事にできたらいいのに。しかも誰からも指示をされることなく、自分の思うように自由にできたら・・・そう思う女性は少なくありません。

確かに、好きなことを仕事にして独立できたら、どんなに素晴らしいでしょうか。その「好きなこと」に関しては勉強したり、努力したりすることは苦にならないと思います。

けれど、漠然と好きなことを仕事にして独立できたら・・・と考えているだけでは、永遠に独立のチャンスが巡ってくることはありません。

「好きなことで独立」を夢やあこがれで終わらせず、実現に一歩近づくために、知っておいてもらいたい3つのことをお伝えします。
 

ポイント お金のことを真剣に考えよう

独立したい女性へメッセージ

資金
 

好きなことを仕事にしたいと思って独立する女性には、資金面や利益など「お金」のことを考えていないケースが多いように思います。やりがいや自己実現、好きなことを仕事にできるという満足感など、精神的な側面を重要視するあまり、自分の収入は減ってもいいと考える人が多くいます。

もちろん、借金してまで独立することには、私は反対の立場です。

先日面談した20代の女性も、少なくとも1500万円、可能なら1億円程度必要になるという事業計画をお持ちでしたが、それだけの借金、そして人件費をはじめとする毎月の固定費、商品の仕入れを抱えて、冷静になれる「初心者」は中々いないのではないでしょうか?

最初は、積極的に融資を受けるよりは、自己資金でできる範囲での事業を考えたり、自己資金を貯めてから独立しようと考える方がよいと思います。
 

資金
 

話を元に戻します。

稼ぎが少なくてもいいという考え、それはもったいないと思うのです。せっかく独立しても、お金がなければ好きな仕事を続けられなくなってしまいます。

最初からうまくいくことは稀でしょうし、続けているうちに必ずトラブルにも出会います。独立してしまったら、会社員の時とは違って、何かあった時でも誰も守ってはくれないのです。

ですので、最初からお金について、計画をし、準備をしておくことも、きちんと利益を上げていくことも、とても大切なことです。利益が上がらなくてよいのなら、それはボランティアと同じです。

独立したいと思ったら、まずは、お金のことときちんと向き合ってみましょう。
 

ポイント 小さな事業計画を立ててみよう

独立したい女性へメッセージ

資金
 

事業計画と言うと、金融機関相手の大きなビジネスと考えてしまいますが、手のひらサイズのビジネスであっても、事業計画を作ることは大切なことです。

とは言え、そんな立派な書類を作るわけではありません。ざっくりと、何を、いつ、いくら使ってやる、ということや、売上と利益を想定してみるという程度です。

漠然と独立したいという思いを持っていても、何から手をつけたら良いのか、今の自分に足りないものは何なのかが分からないと、なかなか一歩踏み出すことが難しいものです。起業のアイデアや自分の思いなどを計画に落とし込んでいくことで、起業イメージが広がったり、今の自分に必要なことが明らかになるなどのメリットがきっとあるはずです。

事業計画書のフォーマットはネットで探せばあちこちにあります。シンプルなものを入手してみて、まずは書けるところから記入してみましょう。

日本政策金融公庫でも事業計画書のフォーマットを用意しています。いつか本格融資を受けたいという人は、見てみるのも勉強になりますね。融資の際にも役立つので一石二鳥です。

すべての項目を埋めることができないかも知れませんが、それでも全く問題ありません。むしろ、今の自分に足りていないものは何か気づかせてくれることが大事だと思ってください。
 

事業計画書の書き方~融資・出資を受けて起業するなら
記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)最終更新日:2021/07/28事業計画書を作ると、ビジネスのゴールや必要なプロセスが明確になります。実現性のある(絵に描いた餅でない)事業計画書は、事業を成功させるために重要な「ガイドライン」となります。きちんと「数字」で計画を立て、進捗を管理しておくことが大切です。  また、事業計画書の活用は、自分で事業を管理できるようになるだけでなく、お金を出してくれる人や金融機関(融資・出資)へのプレゼンテーションはもちろん、あなた自身が行う新規投資の見極めのた...

 

また、これは参考までのお話ですが、将来、融資を受けようと思うと、客観的にその事業で利益が出るということを説明できなければなりません。当然ですが、利益の出ない事業には誰もお金を貸してくれません。

冒頭にお話した「収入は下がってもいい」という考えでは、お金を借りることはできませんので、もしも会社がピンチになった時、生き残ることができなくなってしまうのです。

将来、融資を受けて事業をワンランク上に引き上げる場合には、事業計画・資金計画が必要となります。日本政策金融公庫には、女性をターゲットにした融資もありますので、相談に行ってみるのもよいでしょう。
 

ポイント 経営者マインドを持とう

独立したい女性へメッセージ

40代女性
 

独立するということは、すべて自分で判断しなければならない、自分で決めていかないといけないということです。

最初は一人で始めると思います。ですが、人を雇わずとも、協力してくれるパートナーや外注先はどんどん増えていきます。その方々に対しても、意思を伝え、動いてもらうための判断するのはあなたです。

また、独立することだけが最終目標になっていませんか? 3年後、5年後、10年後の事業展開はイメージできていますか? チャンスの波はいつやってくるか分かりません。

事業がうまくいって規模が拡大した時や、急にチャンスが訪れた時に慌てないためにも、もし今の会社で、マネジメントを経験することができる機会があれば、ぜひ経験しておいて下さい。それが難しい場合であっても、「もしも自分が経営者だったら」という視点で、社内の様々なことを見て、自分でシミュレーションしてみて下さい。

準備はし過ぎて困ることはありません。マインドの準備も忘れず、しっかりしておきましょう。
 

アイデア
 

いかがでしょうか?

「好きなことを仕事にして独立できたらいいのに」と漠然と思っているだけで実現することは、まずありません。

独立という目標を明確にして、実現に向けて一歩ずつ近づけていくための準備について、必要なものをあげてみました。現状を客観的に把握して、足りないものは何か、そのために何が必要かということを明らかにして、目標に向かって一歩ずつ前に進めていって下さい^^


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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