記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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突然ですが、起業を成功させるために必要なことってなんだと思いますか?
- 資本金
- ほかの人にないアイディア
- 行動力
- やる気
- 仲間
色々考えつくと思いますが、私は一番大事なのは「行動力」だと思っています。どんなに成功するチャンスを秘めたビジネスプランを思いついても、実際に起業しなければ成功することはありません。
ここで「そうか、じゃあ前々からやってみたかったことで起業しよう!」とすぐ行動に移せる人は、ぜひ今すぐ動いてください。ただ、多くの人は「そんなこといわれたって、いきなりは無理・・・」と思うのではないでしょうか? 朝晩の時間や週末を使って行う小さな起業でも、新しいことを始めるためには何かしらのきっかけが必要です。
今回は、皆さまの起業を後押しするために「週末の起業で人生が豊かになった6つの体験談」をご紹介していきます。
趣味のお菓子づくりが評価されるなんて
Aさんは、40代の女性です。結婚してからしばらくは共働きだったそうですが、子どもが生まれたことをきっかけに会社を退職。専業主婦として家庭を支えてきました。
ある日、ご近所のママ友同士が集まるお茶会で、Aさんの出したお菓子がとても評判になったのです。ママ友の知り合いにカフェのオーナーがいたので味見を頼んでみたところ、なんとオーナーから「ぜひうちのカフェにお菓子を出してほしい」というお誘いが!
Aさんは、家族と話し合って空いた時間をお菓子づくりにあてることにしました。キッチンはカフェのものを借り、家事が終わって暇な夜間、カフェが閉まっている時間を使ってお菓子を作り置きするという事業形態です。
結果からいうと、Aさんのお菓子はカフェタイムの看板メニューになり、カフェのオーナーからも大いに感謝されました。家庭ではなかなかつくれなかった難しいお菓子や、数の多いお菓子も好きなだけつくることができ、収入も手に入ってAさんも満足です。
これをカフェを使った教室ビジネスにつなげて・・・Aさんの夢はさらに広がっています。
仕事にしたことで趣味をより深く楽しめるようになった
同じく、趣味を使って週末起業したBさんの体験談をご紹介します。
Bさんは、大学時代から筋トレを趣味にしていました。ただ、本業は普通の会社員なので、鍛えた体を活用する場面がありません。そこで、鍛えた体を使って楽しもうとフィジーク(ボディビルよりスマートな体型の美しさを競う競技)の大会に出たそうです。優勝こそ逃しましたが、Bさんは見事大会初出場にして上位入賞。
自信をつけたBさんは、筋トレ知識をブログ等で発信して広告収入を得たり、週末は自分でスタジオを借りてパーソナルトレーナーとして会社員を辞めることなく起業しました。大会の結果をうまくアピールできたおかげか集客も順調で、お客さんにトレーニングや食事の指導することで、ますます自身の筋トレの知識も深まったそうです。
週末のトレーナー業を通じて筋トレ仲間も増え、趣味をより高いレベルで楽しめるようになったため、指導の質もよくなり、その評判がお客さんの紹介の連鎖を呼ぶという、理想的な好循環を実現しています。
経営者思考や経理の概念が身について本業でも役立った
つづいて、会社員Cさんの体験談です。
Cさんは、もともと社内でも中堅クラスの営業マンでした。営業成績そのものは安定していますが、なかなかトップ営業マンのように大きな契約を取ってくることができませんでした。そこで、伸び悩む営業成績に見切りをつけて「副業で稼ごう」と週末起業に踏み切ったそうです。
日中は営業、夜や土日は週末起業と忙しい毎日を過ごしていくなかで、Cさんが気付いたのは以前よりも自分の視野が広がっていることでした。ビジネスの企画、マーケティング、広告や売り込み、契約、経理など、全てを自分で行う大変さを実感したことで、社内の会議でも営業でも鋭い提案ができるようになっていたのです。
「立場が人を創る」という表現がある通り、Cさんは自ら週末起業の「社長」という立場になることでビジネスマンとして成長し、本業の営業成績も伸ばしました。バイトや副業では味わえない、週末起業ならでは経験を活用した間接的な成功体験です。
必ず近い将来の、起業成功につながるでしょう!
時間を無駄なく使う習慣が身についた
Dさんは、仕事以外で余った時間を有効に使いたいと考えて、ランサーズでちょこちょこやっていた副業から、本格的な週末起業に踏み出しました。
副業時代は偉そうなクライアントに低い時給で仕事を押し付けられることもありましたが、経営者としての自覚が芽生えたことで、やりたくない仕事はさくっと断れるようになり、とにかく時間管理がうまくなったと良います。
たとえば、朝30分早く起きて副業に必要な情報収集や、本業の社内会議で使えそうなネタの洗い出しを行っておき、調査や会議の準備といった単純作業に割く時間を減らす。出社後の10分を使って、当日や翌日のスケジュールを立て、仕事量が増えすぎないように調整するなどです。
1日は24時間しかないため、もっと効率よく仕事をするためにも自分の作業量を知り、スケジューリングする癖がつきました。結果として、Dさんは普段の仕事も以前よりテキパキとこなせるようになったそうです。
週末起業の顧客と本業の顧客がつながった
普段、コンサルタントとして働いているEさんは、趣味のバンドと飲み会好きが高じて、イベンターとして週末起業しました。
Eさんが手がけるイベントの多くは若者向けで、ほとんど利益もありません。しかし、イベント運営の手腕を買われて少しずつ顧客の輪が広がり、フリーランス向けのイベント企画セミナーも開催できるようになりました。元々、人と交流するのを好む性格だったため、これらのセミナービジネスも大成功。
イベンターやセミナー主催者として大勢の人を束ねるようになった結果、本業のコンサルタントとしての仕事にもつながる人脈もでき、仕事の依頼が来るようになりました。
イベントを通して知り合っている相手なので営業もさほど苦労せず、Eさんは週末起業の人脈の一部を本業の顧客にもすることができ、コンサルタントとしての歩合給の部分を大幅にアップすることに成功したのです。
利益を度外視してやりたいことを突き詰めた結果、人脈が増えて、自分のビジネスはもちろんんこと、本業にも良い影響が出て返ってきた、週末起業の成功の形と言えるでしょう。
やりがいと収入と勉強の一石三鳥
Fさんは、語学が趣味で、学生時代から度々海外旅行を楽しんでいたそうです。英語はもちろん、韓国語、フランス語、タイ語なども現地体験と語学試験の勉強を通して身につけました。
ただ、普段日本で生活していると外国語を日常的に使う場面がありません。今後も新しい言語の勉強を進めていく気持ちはあるのですが、延々と一人で勉強をつづけるのは精神的にもちょっと辛い。
そこで、人気の少ない朝のカフェに外国人の友人を呼び、語学教室を開催することにしたのです。仮に生徒が集まらなくても友人との会話を楽しめますし、友人の都合がつかなければ早起きして語学の勉強もできるという寸法です。
幸い、語学に興味があるという近所の人たちが集まりだし、口コミが広がりました。Fさんはちょっとした収入と勉強、そしてやりがいを手に入れています。
夢は自分は海外に住み、語学学校が勝手に稼いでくれる仕組みを持つことだとか。この調子で行ければ、一年後には実現しそうです。
週末起業には収入以上のメリットもいっぱい
以上、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した方々は、とても小さな最初の一歩の事例を集めたものですが、皆さん週末起業で自分なりの成功やメリットを手に入れ、人生を豊かにされています。会社員のままコツコツ進め、これが軌道に乗り始めると、い良いよ本格的な起業に向けてスタートとなります!
週末起業で手に入るのは、収入というわかり易いメリットだけではありません。ビジネスを通して自分の能力を高めたり、友人を増やしたりできることも週末起業がもつ大きな魅力のひとつです。
ただし、週末起業はアルバイトや副業と違って、働いた労力に応じて収入が返ってくるわけではないため、義務感や金銭目的で始めると続きません。大切なのは、自分の中にある「好き」や「強み」を仕事にすることです。
今は、どんなものでもビジネスとして成立する時代になっています。怖がらずに一歩踏み出して、今までよりも充実した生活を送りましょう!
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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