起業家列伝~世界の成功者から「強みの使い方」を学ぶ

一人型ビジネスでは自分が商品になります。よって、起業をする時、独立して食べていこうと思った時、「自分の強みで勝負する」という感覚は重要になります。今回紹介するのは、海外の成功起業家です。大きな成功を手にした彼らは、どのように「自分の強み」を生かして、事業の基礎をを築いてきたのでしょうか?
 

ポイント 1.アニータ・ロディック(Dame Anita Lucia Roddick)

起業家列伝~世界の成功者から「強みの使い方」を学ぶ

イギリスの女性実業家で、ザ・ボディショップの創設者。起業家と言うより活動家という表現が合う。動物実験をしない化粧品の開発を掲げ、企業の社会的責任を問うた先駆者。自社のビジネスの真の意義として、社会改革、環境改善、自分らしさを大切にすることなどを掲げ、人権保護も訴えた。
 

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◇この人の強み

  • 友人を訪ねて行ったパリで、英字新聞を発行する〈インターナショナル・ヘラルド・トリビューン〉の資料室への就職を決めたり、夏休みにギリシャに行った帰りに立ち寄ったジュネーブで、国連の国際労働機関(ILO)に直談判して職を得たり、既定路線を進むことを当たり前として疑わない常人とは異なる行動力。
  • 企業として経済性の追及は行いつつ、貧困の撲滅に力を注ぎ、原料調達も危機に瀕した地域の農家を優先するなど、企業姿勢を貫いた強さ。
  • 化粧品の容器が足りなくなった際にも、もっと大量に調達することよりも、詰め替えサービスを提供することを始めるなど、理念と行動がマッチ。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • 行動力、勇気、信念があった。世界的企業になりながらも、母国や大国の政治家に仮借のない批判を浴びせ、堂々と勇敢に戦った。
  • 強さと優しさを、有言実行の生き方で示した社会起業家であること。ただ理想を語るだけでなく、事業を通じた主張で社会を良くしていこうとした。
  • 先進国の人たちの無関心や精神の貧しさが、貧困が改善しない原因であるとし、直接的な支援と同時に、店舗を通じて先進国の人々に貧困撲滅や環境改善を意識させた。

 

ポイント 2.ロビン・リー(Robin Li/李彦宏)

起業家列伝~世界の成功者から「強みの使い方」を学ぶ

中国語の検索エンジン「百度」を運営する百度公司の創業者。アメリカの有名ビジネス誌である「Business Week」の「ベストビジネスリーダー」の4位に選出されたこともある。アメリカの松下電器産業でも、インターンとして働いたことがあり、人生の貴重な体験になったと語っている。
 

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◇この人の強み

  • アメリカで成功した快適な生活を捨て、中国で起業する道を選んだ志
  • ベンチャーキャピタルから120万ドルの融資を受けてBaidu, Inc. を北京中関村に設立したチャレンジ精神、跳躍力。
  • 他人の目に困難と映る道を進むことを、チャンスと捉えられる想像力。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • 好きな技術開発に集中し、検索技術に集中して取り組んだこと。
  • 技術で世界を変えるという夢を持ち、一流の企業で活躍していたが、技術だけでは足りないと考え、創業を志した。現状に満足せず、志のために進化を続けた。
  • 創業後も自身の信念を貫き、役員から反対された事業でも説得をし、事業を成功させてきたこと。

 

ポイント 3.イングヴァル・カンプラード(Ingvar Kamprad)

起業家列伝~世界の成功者から「強みの使い方」を学ぶ

スウェーデンの企業家(起業家)で、世界最大の家具小売チェーン「イケア」の創業者。有名な「フォーブス」の世界長者番付で、2007年の億万長者ランキング世界第7位にもなった資産家で、総資産額は310億ドルとも言われる。5歳から商売を始めていた。
 

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◇この人の強み

  • 5歳から同級生相手に商売を始めるなど、祖母から影響を受けたという卓越した商才。
  • 海外からマッチを大量に安く仕入れて商売を拡大。17歳でIKEAを創業した。
  • 顧客が何を欲しがっているかを常に考えて行動した実行力。家具は値段が高く、当時の人々には贅沢品だったものを低価格で販売した。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • 家具の販売に集中したを決断力(選択と集中)。
  • 薄利多売の路線に反対されても、理念を追求する精神力。
  • 世の中に変化を確実に捉え、次の行動に生かしていった先見性。

 

ポイント 4.アルフレッド・ノーベル(Alfred Bernhard Nobel)

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ノーベル・ダイナマイト・トラストを創設したスウェーデンの企業家(起業家)で発明家。いわゆる「ダイナマイト」の発明によって、人類の歴史を変えたともいわれる。莫大な遺産を人のためになる研究発表をした人に与えると遺言に残し、その言葉がノーベル賞設立へとつながった。
 

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◇この人の強み

  • 発明の技術による変化を好んだ。
  • 商才、イノベーション、持続力、冒険精神を併せ持っていた。
  • ストックホルム生まれだが、フィンランド、ロシアに移住し、アメリカやパリに留学をするなど、国際性、語学力を身につけていた。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • 「もし1年に300のアイデア思いついて、そのうち1つが役に立つならば、それで私は満足だ」という発想。
  • 普通の人では、挫折してしまうか、ストレスを感じてしまうような失敗を受け入れてしまうこと。
  • 自分のアイデアが正しいか、必ず成功するか、などの細かいことを気にしないこと。

 

ポイント 5.ガブリエル・シャネル(Gabrielle Bonheur Chanel)

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20世紀を代表するフランスのファッションデザイナー。ファッションブランド「シャネル」の創業者。アメリカでは、「過去50年間でもっとも大きな影響力を与えたファッションデザイナー」として「モード・オスカー賞」を受賞している。
 

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◇この人の強み

  • 幼い頃の母親の死、戦争による事業からの引退、フランス解放後の逮捕、対独協力者、売国奴とフランス中から非難を浴びるなど、数々の困難にも負けずブランドを確立させてきた精神力。
  • コルセットが多用されていた当時の女性服に対して、動きやすい実用性とエレガントさを兼ね備えた「シャネル・スーツ」を生み出した、女性服にポケットを作った、などの常識を覆す力。
  • 様々な男性とのうわさも絶えなかった女性としての魅力。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • 15年の引退生活を過ごした苦境に耐える力をもっていたこと。
  • 人気化したクリスチャンディオールのデザインが、女性解放とかけ離れたものであることから現場に復帰したとも言われる仕事への情熱があったこと。
  • 女性の地位向上が実現していなかった時代にあって、しかも孤児同然の状態からのスタートであっても、しかも、何度困難にぶつかっても返り咲いた生命力があったこと。

 

ポイント 6.ウォルト・ディズニー(Walter Elias Disney)

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アイルランド系アメリカ人の実業家で、あの「ミッキー・マウス」の生みの親。1955年にはカリフォルニア州アナハイムでディズニーランドを開設。1966年12月、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの完成を見ないまま亡くなった。
 

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◇この人の強み

  • 18歳の時に親から勧められた仕事につかず、すでにアーティストになると意思表示することができた意志の強さ。
  • 兄のロイと良いパートナーシップが組めていた環境と兄の人間力。
  • アニメ制作会社を倒産させた後にも、ハリウッドへ移住し、再起を図った精神力。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • 好きな仕事をして事業を発展させるために、著作権違反など権利を守るための行動に妥協をしなかったこと。日本企業は有名税などと言って諦めたりすることもある。
  • 会社の財政難にも負けずに、夢を持って会社を成長させ続けた持久力。アニメーション、映画、ディズニーランドの成功からさらに、ディズニーワールドまで夢を広げたこと。
  • 「いつでも掃除が行き届いていて、おいしいものが食べられる。そんな夢の世界を作りたい」と、いつも夢を言語化していたこと。

 

ポイント 7.サム・ウォルトン(Sam Walton)

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アメリカの実業家で、世界最大の小売チェーン・ウォルマートの創業者。(ウォルマートは、2002年から日本の西友の親会社)イケアのイングヴァル・カンプラードと同様、フォーブズの世界長者番付の上位ランク常連で、1985年から1988年までは世界一の大富豪であった。
 

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◇この人の強み

  • 裕福とは言えない家庭に育ったことで、数多くの仕事を幼い頃から経験し、1ドルの大切さを身をもって知っていた。
  • 小さな町から事業を成功させる手法を取るような、目の前のことから小さくものを考える現実重視な考え方。
  • 自家用機を自分で操縦してまで、全米の店舗を激励して回った機動力。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • 全ての法則を打ち破り、変化し続けることを重要視し、自分自身が変化をし続けた。そのためにも他社を調査するなど、細かいところにも注意を払った。普通の人は、前例に倣って物を考えがちであるし、意思決定も感情でやってしまう。
  • 契約のミスから店舗を手放すことになっても、再度フランチャイズ店を始めるなどの行動力があった。
  • 常にトップになりたい、最高を求めてモチベーション高く動いてきた生命力があった。

 

ポイント 8.ビル・ゲイツ(William Henry “Bill” Gates III)

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ご存知、マイクロソフト社の共同創業者兼元会長兼顧問であり、慈善活動家。Microsoft Windows 95 は、世界1位のシェアを獲得し、ビル・ゲイツの名を世界にとどろかせた。フォーブスの世界長者番付では、1994年から2006年まで13年連続の世界一。
 

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◇この人の強み

  • ポールアレンという、インテルのチップに可能性を感じた「同じ志持つ仲間」を引き寄せる力、想像力、技術力があったこと。
  • アレンと起業した会社が倒産しても諦めなかった。行動力と精神力があったこと。
  • アップル、スティーブ・ジョブズのような強力なライバルがいたこと。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • コンピュータが普及した時、自分たちに何ができるのかをいつも考えていたため、パソコンが発売された時に、一生に一度のチャンスと認識でき行動に移せた。普通の人は、「自分もそうなると思っていた」と言うだけ。
  • 自分たちの開発したOSを、PCの発売元に持ち込んで売り込んだ実行力。普通の人は、個人が企業に自分のアイデアを売り込みにくなどの行動はできない。
  • IBMからOSの開発依頼があった時、他社が開発したOSを改良するという手法を選択できた。自分たちの仕事能力からやるべきことをすぐに判断できる決断力があった。(納期が厳しい仕事でも引き受けて解決した問題解決力があった。)

 

ポイント 9.スタン・シー(施振栄)

起業家列伝~世界の成功者から「強みの使い方」を学ぶ

台湾の起業家、ITベンチャーの雄である宏碁股份有限公司、「エイサー」ブランドの生みの親。元は、電子計算機のエンジニアだった。エイサーは、OEMメーカーとして成長し、米ゲートウェイやパッカードベル社を買収後、PC業界の大手のひとつになった。
 

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◇この人の強み

  • 子供のころから母親の仕事を助けながら身につけた経営管理力。
  • OEM、ODM戦略を取り、欧米、日本メーカーと取引をして業績を拡大した経営判断力。
  • 日本の大企業とは異なる台湾式経営手法の指導力。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • 意思決定が早く、ブランド名を変えるなどの柔軟性があること。
  • 欧米や日本企業と開発競争をせず、技術の製品化のスピード競争をすることに集中したこと。
  • セカンドランナー戦略を取り、後発性のメリットを生かす経営を進めたこと。

 

ポイント 10.シン・ギョクホ(辛格浩・重光武雄)

起業家列伝~世界の成功者から「強みの使い方」を学ぶ

お家騒動でも有名になった実業家で、お菓子メーカーのロッテの創業者、韓国ロッテ財閥創設者。日本で成功したのち、韓国ロッテを設立。2016年、グループの母体であるロッテ製菓の理事(取締役)を退いて引退した。
 

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◇この人の強み

  • 時代の流れを掴んで、新しい事業に挑戦できた決断力。
  • 利益をあげることだけでは満足せず、品質向上に投資した責任感、探求心。
  • 工場を空爆で二度も失い借金だけが残ったが、再び事業を始めて返済した粘り強さ。

 

◇この人の何が素晴らしいのか?

  • 日本に留学し翌日から新聞配達をしたという苦学生であったが、事業の誘いを受けた時にすぐに引き受けた。普通の人は自分にはまだ早い、できないなどと言ってしまう。
  • 大きな挫折をしてもあきらめなかった。普通の人は、挫折をしてすぐに諦めてしまうし、そもそも挫折を恐れて挑戦しない。
  • 同業他社からの誹謗中傷にも沈黙を守り、品質向上に努めた。普通の人は心が折れてしまったり、反論してさらに傷口を大きくしてしまう。

 

ポイント 起業家列伝 まとめ

起業家列伝~世界の成功者から「強みの使い方」を学ぶ

以上、10人の大成功者の強みを勝手にご紹介しました。全ての人の生き方を共感して取り入れる必要はありませんし、全ての人がプライベートも素晴らしかったなんて言うつもりはありません。あなたが感じたことを、取り入れていただいて、起業に向かって進む勇気にしていただけましたら幸いです。
 



アイデア

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