高校2年生です。将来ではなく今起業したいのですが、できますか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

高校2年生です。起業したいのですが、できますか?

大学生や社会人になってからとかではなく今すぐ起業して、学校に行きながら部活感覚でやりたいと思っています。

ちなみに、何をするかは決まっていません。モテたいのが一番の理由です。 
 

起業前質問集
 

● 回答

できるかできないか、結論を言えば「できます」。スマホやアプリが普及し、誰でも簡単に起業できる時代です。高校生や大学生の起業家も増えています。
 

高校生
 

起業するなら、若さは有利でしかありません。経験不足よりクリエイティブ、固定観念のない発想、素晴らしい武器になります。そして何より、突き進むパワーや立ち直る回復力、リスクなど気にする必要のない時間資源は最強の強みです。

「下積み●●年」という時代は、もう終わっています。かつて、ホリエモンさんが「修業はいらない」と、お寿司屋さんの修行を例にとり「味と修業期間は比例するの?」と発信された件、私も全く同意見です。今は昔と違って情報を入手する手段が多くあり、質も比較になりません。昔10年掛かって得られた情報は1カ月も掛からず得られます。確かに寿司の極意を体得するのに期間が必要なのはわかりますが、10年も要らないでしょうし「俺が10年掛けたのだから、お前も10年掛けろ」というのはおかしい話だと思います。

また、今は小学校から英語教育が始まり、プログラミング教育にも力が入れられています。僕らの時代の高校生とは比較にならないほどの知識とスキルを持っている人も多いでしょう。
 

高校生
 

ところで、たとえば、株式会社を立ち上げる時には、年齢に関係なく「会社を立ち上げるための届け出」が必要です。それらの届け出は成人ならば一人の判断と手続きだけで行うことができますが、高校生は未成年なので、親権者からの同意書と親権者との関係が証明できる書類(戸籍謄本など)が必要になります。
 

ポイント 高校生が起業を成功させる方法

高校生が起業できる?

高校生
 

起業は、起業してからが勝負なわけですが、高校生は社会人経験がないため、社会人にできない発想をすることが成功のカギです。
 

高校生ブランドが強みになる事業で勝負する

高校生が社会人と同じ土俵で戦っても勝ち目はありません。たとえば、社会人向けのスーツを販売するならば、スーツを買ったことがない高校生よりも、毎日スーツを着ている社会人の方が消費者ニーズを知ることができるでしょう。

事業は「いかに消費者のニーズをくみ上げて商品化できるか」です。高校生が起業するならば、高校生であることが強みになる事業を探さなくてはなりません。高校生の子供がいない大人からにとって、高校生の日常は全く想像もできない世界です。社会人が高校生だったころは、勉強といえば参考書とノートを使うことが当たり前でした。しかし今はノートよりもアプリ、参考書よりも無料動画が主流です。高校生のニーズをいち早く察知できることは、高校生起業家の一番の強みでしょう。
 

ビジコンに参加するのも良し

もし、モテたいだけなのでしたら、ビジコンに参加するだけでも、十分カッコいい、他の男子とは違うデキる男になれるのではないでしょうか? 閃いたアイデアを寝かせておくことはもったいない話ですし、ステージ上でプレゼンをする姿を見せれば、クラスの女子からも注目の的でしょう。

高校生なら、大きなお金はないでしょうし、ノウハウも足りないことが多いはず。そんな場合、ビジコンで優秀な事業計画を発表して表彰されるように頑張ってみましょう。そうなれば、資金や先輩からのアドバイスが提供される可能性があります。審査員や参加起業家との親睦会に参加すれば、良い人脈も作ることができるでしょう。
 

ポイント 高校生が起業するなら知っておきたいこと

学生起業で注意すること

高校生
 

高校生から起業したいと思うことは素晴らしいことです。「大学で4年間遊ぼう」と学生生活を楽しむのも悪いことではありません。ですがその後「就職こそ安全な人生」と考える時代はとっくに終わっています。高校生のうちにビジネスを知っておくことは、大きなアドバンテージになるでしょう。

但し、そんなあなたのチャレンジ精神を利用して、あなたを騙そうとする大人がいないとも限りません。誰でも簡単に儲かるなどと誘い、転売やおかしな塾に誘い込む人間もいるでしょう。「なんか怪しい」「困った」ということがあれば、周囲の信用できる大人にすぐに相談しましょう。

最後に、確定申告についてです。高校生でも申告は必要です。但し、未成年のため親権者が手続きをすることができます。手続きは親権者が行っても、税の支払いは自分のお金から支払うことになります。全部自分のお小遣いと思って使ってしまうと大変ですよ。

高校生には、大人にないパワーがあり、余計なしがらみや遠慮がない分、思い切ったチャレンジができるはずです。若い力こそ日本を成長させていく原動力です。大いに期待しています!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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