記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
とあるセミナー告知ポータルサイトがあります。そこのトップページに「お勧めセミナー」や「セミナー特集」のコーナーがあり、いくつかのセミナーがピックアップされてアクセスを集めているのですが、そこに掲載されるためのノウハウを攻略本にして、電子書籍化したいと思っています。
サイト名などは商標登録もされているようですが、勝手に使ってよいものなのでしょうか?
● 回答
まず結論から申し上げますと「許可を得ましょう」ということです。
このようなことは、実は私自身も経験があります。私も同じ、あるセミナー告知サイトのことを、自著に書こうとしました。攻略法でも何でもなく「このようなサイトは活用できますよ」という主旨で紹介しようと考えていたのですが、少しだけ「使い方」的なことも書こうと思い、問い合わせたところ、
という主旨の上から目線の返事が来てびっくりしました(^_^;)
出版社に相談したところ、そんなことを言ってくる会社は初めてと言われましたが、敢えて宣伝してあげる必要もないので、全て他のサイトに書き換えました。
ご相談の件ですが、同じようなことになる可能性があります。特に電子書籍となれば、第三者の検閲が入りませんので、当事者としてチェックしたいと言ってくることはあり得ます。
商標を取られているサイト名とのことで、問題が複雑化する恐れもあります。繰り返しになりますが、事前に確認をしておく方がいいですね。
単純に確認するだけだと、ほぼ断られると思いますので、本を書くことでサイト側にもメリットがある、素晴らしいサイトなのでもっと多くの人に活用してもらいたいなど、お互いの目的が一致していることをアピールされると、話を聴いてもらえると思います。
サイトの掲載文章などの事例を紹介する際も、著作物を含んでしまう可能性もありますので、事前承諾を必ず得ておきましょう。
ちなみに、世の中には商標を取っている言葉でも、許可を得ずにそれに乗っかっているビジネスはたくさんあります。英語のTOEICなどもその例です。
なぜ、許可を得ていないTOEIC関連の個人塾やメルマガが成り立っているのかと言えば、それらの業者の存在が、TOEICの普及に役立っているからだとも言えます。とは言え、塾の教科書はもちろん許可を得ているものや、公式問題集を使っているはずです。)
今回の場合は、TOEICとは性質が違うお話のように思いますので、事前に許可を得るために連絡をしてください。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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