記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
私の周りの起業家は、常に忙しそうな人と、時間の自由ができて充実しているという人に、二分されているように感じます。
小学生の子供の世話や家庭を考えると、時間(仕事)に振り回されてしまうことに一番大きな不安を感じます。
起業となると、やらなくてはいけない事がたくさんあって、日々時間に追われてしまうのではないかと、一歩が踏み出せません。
起業された方の現状は、どのような感じなのか教えてください。
● 回答
特に、既婚の女性の起業となると、子育てとの両立なども不安になる方が多いと思います。もちろん男性であっても、会社と家庭と起業となると、時間についての負担を考える方もいらっしゃいます。
総務省男女共同参画局が平成28年に作成した資料「内閣府男女共同参画局『女性起業家を取り巻く現状について』」によれば、起業を断念したくなった課題として「家庭(家事・育児・介護)との両立」(7.4%)が挙げられています。それだけ「時間」や「忙しさ」は起業を阻む壁になっているのが現状です。
ですが、働き方というのは人それぞれです。はじめに優先順位を考えて線を引き、その範囲で始められるのもよいかと思います。
あらかじめ仕事に対する自分自身の基準を決めておくということです。
個人で起業と考えると「あれもこれも全てを自分で」と思ってしまうのも無理はありません。
ですが、起業のはじめの一歩というのは、たくさんのことを抱え込む必要はありません。起業にはいろいろな形があり、自分にあった形を見つけていくのが大切なこと。
時間のない人でも、人の手を集めて事業を回すことも可能なのです。
状況はお子さんの成長などにより、段々と変わるはずです。お子さんが小さいうちは、できる準備からはじめて、規模を大きくしていくこともできますので、起業したいと思っているなら早いうちに動き出すことをお勧めします。
外側だけを見ていると不安も大きくなりがちですが、実際に情報をしっかりと手に入れて動き始めると、行動に移すことができるようになります。
環境や状況を考慮して、どこまでやりたいかを決めるのは自分の判断です。周りと比べていても、同じ生活環境の方ではありません。参考程度に留めて自分のやり方を見つけていきましょう。
ひとりで考えているよりも、専門家や仲間の知恵を借りる、事例を見ることができる場所にまず足を運んでみると、現状と実態の情報が手に入るので安心できるでしょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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