記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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起業18フォーラム(運営:パーソナルビジネスブレインズ 東京都豊島区 代表:新井一)では、自由業・自営業の20~50代男女 ※対面業務がメインの職種(飲食業・宿泊業・サロン・対面販売・職人・運送・配達等)は除く、143人を対象に「独立に伴うメンタルダウン」に関するアンケート調査を実施し、そのデータを分析しました。
調査概要
仕事におけるAIの使用実態調査
調査日
2024年4月17日~ 4月26日
調査方法
インターネット調査
対象者条件
自由業・自営業の20~50代男女 ※対面業務がメインの職種(飲食業・宿泊業・サロン・対面販売・職人・運送・配達等)は除く。
有効回答数
計143s
回答者プロファイル詳細
総括
仕事におけるAIの使用実態調査
- 対面業務がメインの職種を除いた自由業・自営業のAI使用率は約30%。現在も将来的にも「使用しない」と思っている割合は約8%に留まる。
- 「ChatGPT」の使用率が突出して高く、主な使用目的は「文章の作成・添削」。
- AIが自分の仕事に「良い影響がある」と思う割合は約60%と、「悪い影響がある」と思う割合(約20%)よりも高い。
- AIによって良い影響があると思う主な理由は「作業効率の向上・作業時間の短縮」が期待できること。その他には、「仕事の質の向上」や「考え方や視点が広がること」に期待する声もみられた。
- 悪い影響があると思う主な理由は「仕事が奪われる」可能性があること。
- 対面業務がメインの職種を除いた自由業・自営業の方にとっては、AIによって仕事を奪われる懸念よりも、作業効率の向上への期待の方が高い結果となりました。
- 効率化したいと思われている作業自体が主な事業内容となっている場合は、AIに仕事が奪われるリスクが高いと考えられます。
- AIと勝負するのではなく、AIを「活用」した上でどのような価値を提供できるか?が今後のカギとなりそうです。
※本調査はフリーのライターの方が最も多く回答者のうち約20%を占めるため、それを加味した上で結果を読んでいただけると幸いです。
Q1. 現在あなたは仕事で「AI」を使用していますか。(単一回答)※全員回答(n=143)
仕事におけるAIの使用実態調査
- 仕事でAIを使用している割合は29.4%。
- 現在も将来的にも「使用しない」と思っている割合は8.4%に留まる。
Q2. あなたが仕事で使用しているAIの種類を教えてください。(自由回答を集計)※AIを仕事に使用している人のみ回答(n=42)
仕事におけるAIの使用実態調査
- ChatGPTの使用率が突出して高く、AI使用者のうち64.3%。
Q3. あなたが仕事で使用しているAIは有料版ですか?無料版ですか?(単一回答)※AIを仕事に使用している人のみ回答(n=42)
仕事におけるAIの使用実態調査
- AIを仕事に使用している人のうち、有料版を使用している割合は19.0%。
Q4. AIをどのような目的で使用していますか(自由回答を集計)※AIを仕事に使用している人のみ回答(n=42)
仕事におけるAIの使用実態調査
- AIを「文章作成・添削」に利用している割合が45.2%と突出して高い。
-
文章作成・添削
- ブログの記事作成に使ってます(男性50代/ITエンジニア・SE/Catchy)
- 文章がうまくまとまらない時にどうしたいかを伝えて考えてもらう(女性40代/データ分析・集計/ChatGPT)
- キャッチコピーや見出し文の提案(女性30代/ライター/ChatGPT,その他)
- インスタ、ブログの投稿記事案、文章作成(女性40代/カウンセラー/ChatGPT)
- ネットショップで扱う商品の商品説明をAIで作成したことがある。(女性20代/データ入力など/ChatGPT)
- 記事の推敲(男性50代/ライター/ChatGPT)
- 文章作成補助および、文章の校正(男性30代/不動産業/ChatGPT)
- データの分析結果を説明する時に、その説明文の作成。(男性40代/データ分析・集計/ChatGPT)
-
ヒントを得る
- 仕事が煮詰まったときに、ヒントやアドバイスをもらうために使用しています(男性20代/ITエンジニア・SE/ChatGPT)
- ライティングの構成アイディア出しに利用(男性50代/ライター/ChatGPT)
- 思いつかない時や一つの例としての訳を見たい時です。(女性50代/翻訳業/その他)
- 記事の見出しが浮かばないときに参考にさせてもらう程度です。(男性40代/ライター/ChatGPT)
- デザインする上でのきっかけを作るため。(男性40代/イラストレーター/画像生成AI)
-
情報収集
- ネタを探す、情報検索する、(女性30代/ライター/ChatGPT)
- 日英翻訳や、経済の専門用語を調べるため使用しています。(女性40代/WEBサイト制作/ChatGPT)
- 調査する時の参考に(男性50代/不動産業/Microsoft Copilot)
- 検索の時間短縮目的で調べたい言葉を打ち込んで返ってきた内容を一部加筆しコピー&ペーストし使用。(男性30代/ライター/Microsoft Copilot)
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プログラミング
- ソースコード解析(男性30代/ITエンジニア・SE/ChatGPT)
- 文章とプログラミングのコードの生成。 (男性30代/情報サービス/Microsoft Copilot)
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翻訳
- 多言語での類義語リスト作成のための辞書代わり(このため無料版で十分)(女性50代/マーケティング/ChatGPT)
- 日英翻訳や、経済の専門用語を調べるため使用しています。(女性40代/WEBサイト制作/ChatGPT)
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画像加工
- 写真加工や、切り抜きなどで使用しています。(男性40代/音楽家/Photoshop)
- 写真編集の際に、背景や顔の修正、合成に使用する(女性40代/カメラマン/Lightroom)
-
その他
- 報告書や申請書の文章の要約に活用しています。 (女性40代/コンサルティング/ChatGPT)
- 仕事の内容について話し、振り返りやアドバイスをしてもらう(女性30代/ライター/ChatGPT)
- 問題の抽出、課題設定のディスカッション(男性40代/コンサルティング/ChatGPT,Gemini,Microsoft Copilot,Claude)
- 画像生成(男性30代/マーケティング/BingAI)
Q5. AIの普及や技術の発展は、あなたの仕事にどのような影響があると思いますか。(単一回答)※全員回答(n=143)
仕事におけるAIの使用実態調査
- AIの普及や技術の発展が自分の仕事に「良い影響がある」と思う計は58.0%、「悪い影響がある」と思う計は20.3%。
Q6. AIの普及や技術の発展により、仕事に「良い影響がある」と思う理由(自由回答を集計)※「非常に良い影響がある・良い影響がある」と回答した人のうち、具体的な理由を回答した人のみを集計(n=62)
仕事におけるAIの使用実態調査
- AIの普及や技術の発展によって「良い影響」があると思う理由は、「作業効率の向上・作業時間が短縮する」が突出して高い。
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作業効率の向上・作業時間の短縮
- リサーチする時間の短縮になると思う(女性40代/データ分析・集計/AI使用なし)
- 業務に必要なデータを短時間で収集できて重宝しているから。(男性40代/ライター/Microsoft Copilot)
- AIが仕事の一部を簡素化してくれると思うから(女性30代/ライター/AI使用なし)
- 面倒な契約ごとや書類作成が楽になると思うから。(女性50代/不動産業/AI使用なし)
- 書類やレポートを作成する時に、多数の情報を瞬時に集め、まとめることができ、時短にもなるから(男性40代/不動産業/AI使用なし)
- 単語或いは短いフレーズの多言語置き換えに使うので、複数言語ほぼ一気に変換(翻訳)できて「時短」になるからです。(女性50代/マーケティング/ChatGPT)
- 時間短縮にもつながり生産効率が上がるから(女性30代/WEBデザイナー/AI使用なし)
- 仕事が効率的になるから。(男性30代/情報サービス/Microsoft Copilot)
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視点や考え方、選択肢が広がる
- AIを活用することにより、新たな考えや視点を得られると思います。(女性50代/コンサルティング/AI使用なし)
- アイデアを出す助けになると思ったから(男性50代/インストラクター(教育系)/AI使用なし)
- 自分の能力以外の選択肢が広がるから(女性40代/カウンセラー/ChatGPT)
- 自分の発想にはない文才があるからです。(男性40代/ライター/ChatGPT)
- 自分だけでは思いつかないような作品を作れるため。(男性40代/イラストレーター/画像生成AI)
- 正直なところ、クオリティにはまだ問題があり色々な意見はあるが、表現の幅自体は広がり、選択できるのは良い事だと思うから。(女性40代/カメラマン/Lightroom)
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事務作業以外の仕事に集中できる
- AIに資料・書類作成などを任せることが可能になり、自らは他の業務に集中して取り組めるようになることから、生産性を上げることができると考えるため。(男性50代/士業/AI使用なし)
- これまでかけていた時間と労力が半分以下になり、注力すべきことに集中できるようになった。(女性30代/ライター/ChatGPT,その他)
- 事務的な仕事が減り頭脳を駆使した事に集中できる。(男性50代/不動産業/AI使用なし)
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その他
- 自分の考えを話すことで頭の中が整理されるようになった。(女性30代/ライター/ChatGPT)
Q7. AIの普及や技術の発展により、仕事に「悪い影響がある」と思う理由(自由回答を集計)※「非常に悪い影響がある・悪い影響がある」と回答した人のうち、具体的な理由を回答した人のみを集計(n=26)
仕事におけるAIの使用実態調査
- AIの普及や技術の発展によって「悪い影響」があると思う理由は、「自分の仕事が奪われる」が突出して高い。
- 仕事が奪われるリスクを感じている職種は、ライター、プログラマー、翻訳業、動画制作、デザイナー等幅広い。
-
自分の仕事が奪われる
- プログラムの仕事がAIで十分になりそう(男性50代/プログラマー/AI使用なし)
- AIの速さには追いつかず、精度もどんどん上がってきているからです。(女性50代/翻訳業/AI使用なし)
- 記事の作成をすべてAIに任せるクライアントが増加していき、その結果ライターの淘汰がすすむことが予想されるため。(男性30代/ライター/AI使用なし)
- AIで事足りるようになってしまい、仕事が減って収入に影響してくると思う。近い未来に(男性30代/動画作成/AI使用なし)
- 簡単なライティングはAIが書いてくれるのでライターが必要なくなり仕事がなくなる。(女性40代/ライター/AI使用なし)
- 機械翻訳の訳質が上がると人間翻訳自体がなくなったり、単価が下がったりするので(女性40代/翻訳業/ChatGPT)
- デザイナーとしての仕事が取られると予想しています(その他40代/WEBデザイナー/AI使用なし)
- ライターの仕事は確実にAIが徐々に奪っていくことは確実。単なる文章執筆では生き残っていくのは難しい。すでにYouTubeを見ると昔はライターが内容を書いていたものがAIと推測できるものが増えている。(男性50代/ライター/AI使用なし)
- AIが自動生成する作業が増えて仕事が奪われる(男性40代/プログラマー/AI使用なし)
-
AIと人の区別がつかなくなる
- イラストを描く身としては自分が時間をかけて描いた作品でもAIだと言われかねない。SNSにてそのような問題も多く見られるため。(女性20代/イラストレーター/AI使用なし)
AIが作成した映像や写真が現実と見分けがつきにくくなってきていて、色々と問題が出てくると思います。(男性50代/カメラマン/AI使用なし)
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