「会社を辞めて独立する」という決意が固まったとしても、実際に独立するまでには十分な準備期間を設けることが重要になります。
早く独立したいという人にとっては、もどかしく感じられるかもしれません・・・。
しかし起業してから安定してビジネスを継続させていきたいと思うなら、すぐに独立してしまうのではなく、まずは会社員のままで周到に準備を進めていくべきです!
そこで今回は、独立に向けて準備期間が必要な3つの理由や、その期間にしておくべきことを詳しく解説します。
理由1.経営者と会社員の仕事は全くの別物なので練習が必要だから
独立するためには準備期間をとることが重要な3つの理由
経営者の仕事は会社員の仕事とは全く異なるため、あらかじめ経験(練習)しておく必要があります。
今まで会社員だった人には「経営者として自ら仕事を取る」といった経験が圧倒的に不足しています。
そのため、起業後の1年間は事業がうまくいかないことを前提にして試行錯誤しながらビジネスを発展させていかなくてはなりません。
事前に経営者としての練習をせず、すぐに独立しても収入は減っていくばかりで、ビジネスを軌道に乗せるための対策をする余裕さえなくなってしまう・・・なんてことも十分起こり得ます。
会社員として収入を得ながら経営者の仕事を練習し、十分に経験が積めたところで初めて独立をしたほうが、安心して経営を継続できるようになるでしょう。
理由2.商品・サービスをヒットさせるまでに都度修正する必要があるから
独立するためには準備期間をとることが重要な3つの理由
起業したからにはもちろん、なるべく早く、すぐにでも自社の商品やサービスをヒットさせたいですよね。
しかし、どんなに自信のある商品やサービスであったとしても、すぐにヒットする可能性はほぼ無いと思って良いでしょう。
その商品やサービスがなぜ売れないのか、どうして話題にならないのか・・・
その原因を探して問題を改善するためには、当然それらを修正する時間も必要になります。
上記の理由1でも解説したとおり、経営者経験のない人が最初からいきなり事業を成功させることは難しいものです。
起業してみて初めてわかることも多いはず。
そのため、まずは会社員のまま起業し、様子を見つつ問題点を見つけたらその都度修正していく方法が最も効率的だと言えます。
この修正に比較的余裕を持って取り組めるのは、会社員のまま起業した人の特権です!
理由3.継続収入になるストックビジネスを構築しておく必要があるから
独立するためには準備期間をとることが重要な3つの理由
リスクを最小限に減らして独立をするなら、「ストックビジネス」を構築しておくことが重要です。
ストックビジネスとは、継続的に商品やサービスを利用してもらい、定期的に収益が得られるビジネスモデルのことを指します。
通販における定期購入システムや、アパート・マンションの賃貸などが身近な例ですね。
また、生命保険や携帯電話、音楽配信サービスなどの料金の仕組みもこれにあたります。
このストックビジネスを構築することができれば、ユーザーの増加に比例して収入を上げることができるため、基盤となる収入源をつくってから独立することが可能になります。
継続的な収入があるので売り上げの見込みも立てやすいですし、独立後に新しい事業を始めるといったこともしやすくなるでしょう。
この仕組みがうまく機能すれば、万が一自分に何かあったとしても、継続的な収入は得られます。
そのため、1人~少人数で行っている事業でも比較的安心という点がメリットです。
ただ、当然ストックビジネスだからといって必ず継続的に収入が得られるというわけではありません。
一旦は契約・購入してもらえても、商品やサービスに思ったほどの価値がないと判断されてしまえば、すぐに解約されたり、継続購入をキャンセルされてしまうこともあります。
加えて、安定した収入が得られるほどのユーザー数を確保するまでには時間がかかるので、そのぶん事業を運営していく資金も確保しなければなりません。
よって、ストックビジネスを成功させるためには上記にもある通り「修正を丁寧に行う期間」が必要になり、「会社員として働きながら様子を見つつビジネスを進めていくこと」が重要になってくるのです。
商品をヒットさせるために準備期間に行うべき2つのこと
独立するためには準備期間をとることが重要な3つの理由
理由2でも述べましたが、商品やサービスをヒットさせるにはある程度の期間を設け、問題点を修正していく必要があります。
まず、商品がヒットしない理由の例として「信頼を得られていない」「ニーズのあるものになっていない」といったものが挙げられます。
ここからは、それらを改善するための具体的な修正方法を見ていきましょう!
1.無料提供で実績と信頼感を得てから売り出し方を改善する
「実績も評判もまったくわからない商品を、まったく知らない人から買う」・・・このことに不安を覚えないという人は、恐らくいないのではないでしょうか。
気になっていたとしても購入をためらってしまいますよね。
これはつまり、たとえ自分の商品やサービスが本当に良いものであっても、それが信頼できるものだと思ってもらえなければ、売れ行きは良くならないということです。
ですから、まだ信頼性をクリアできていない場合は売り出し方を改善していく必要があります。
初めのうちは「商品・サービスを試せるように無料で提供する」といった対策が効果的です。
売り出したいものが商品の場合はサンプルを無料で配布して実際に使ってもらったり、セミナーなどといった形のないサービスの場合は無料で受講してもらえるようにします。
無料であれば「とりあえず一回だけ試してみよう」と思う人もいるはずです。
ただし、無料で提供するだけでは評判は広まりません。
無料で試した人から必ず、感想や評価を得られるような仕組みにしましょう。
良い反応は実績になりますので、それをWebサイトなどで紹介し、商品・サービスが信頼できるものであることを世間にアピールしてください。
2.ユーザーの意見に応えて商品・サービス自体を改善する
実際に試してもらったユーザーからの意見で良くない反応があったら、その意見を参考にしながら商品やサービス自体を修正しましょう。
ユーザーの意見は商品・サービスに対する満足度を上げるためのヒントになりますし、ユーザーの反応に応えること自体が、商品・サービスの信頼性を上げることに繋がっていきます。
しかし、これらの改善は時間やコストの関係ですぐには行えないこともありますよね。
だからこそ、修正を丁寧に行うための準備期間が必要なのです!
独立を成功させるために必要な「急がば回れ」
独立するためには準備期間をとることが重要な3つの理由
「早く独立したい!」という熱い気持ちを持つことは非常に素晴らしいことです。
しかし、焦って行動をしてしまうと準備不足でなかなか独立ができなかったり、仮に独立できたとしても大きな失敗に繋がりやすくなります。
入念な準備があってこそ、リスクを減らし、独立成功を実現できるのです。
時間を十分に確保して万全に独立の準備を整えてくださいね!

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