記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
現在、大学院の修士課程の2年生です。就職も決まっていますが、独立するか迷っています。就職先はコンサルティング会社ですが、正直、興味のある仕事ではなく、起業に役に立つとも思えない領域です。
それよりもベンチャーに行くべきか、営業会社で修行するべきかなど、迷っています。
起業を考えるなら、どんな会社に就職するべきですか? 或いは、卒業後に独立してしまう方がいいですか?
● 回答
就職経験がないままに独立する人が増えていますし、大企業の中で「起業ごっこ」というと失礼ですが、ベンチャー経営風なことを始める人も多くなっています。どちらも素晴らしいことで、経営の楽しさも難しさも知れるはずです。
経営で一番大切なのは営業(集客)です。これができるのは「看板(信用)」あればこそ。看板を自分で作るのは至難の業です。その仕組みや経験を積むことは確かに大事でしょう。大企業を辞めた瞬間、〝元〟なんて言ったところで、誰も相手にはしてくれません。
営業は大事な経験になるけど・・・
興味のない商品、サービスの営業をすることは、実に苦しいことです。ルートセールスならまだしも、新規開拓となれば商品知識を学ぶ意欲がなければ成り立ちませんから、しんどくなることは目に見えています。
就職後、営業職になるかどうかはわかりませんが、そこは心配ですね。
20代から手堅くいく必要ある?
コンサルティングの経験自体は、起業後に大きく活かせるものですが、せっかくでしたら知識も人脈も活かせるスタートの方が良いかもというお気持ちもわかります。
とても重要な判断になりますので、私が決めるわけにはいきませんが、私なら自分のやりたいことをやると思います。20代で、興味のないところには行きません。
会社のサイズが問題ではない。文化やその他にも・・・
また、ベンチャーなら起業につながる良い経験ができると考える人も多いですが、必ずしもそうではありません。確かに何でも屋として使われますが、経営が不安定でボーナスがなかったり、残業が多かったり、社保を払ってくれていなかったり、何でもやるが何も学べないなんてこともあります。大企業の方が落ち着いて準備できる可能性もあるのです。
モノを売るのが得意な人もいます。モノを作るのが得意な人もいます。その適正もわからない間は、2年おきくらいに転職していろんな職種を試しつつ、3社くらい行ってみるのも悪くありません。
会社員のある意味、楽な部分、お休みが取れる、週たった40時間働ければ良いことなども経験し、ドロドロの人間関係や嫉妬も経験してから独立するのも遅くないと思います。人の気持ちがよくわかるようになるでしょう。
最後に1つだけアドバイスできるとすれば、独立するには、自分が得るものよりも、いかに自分より優秀な人を自分の周りに集めるか、そこが勝負になることを知っておいてください。
自分の人生ですから、自分で納得する道を選んでください!
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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