記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
私の会社は、社内ではもう危ないのではないかと言われています。初めての経験なのでわからないのですが、つぶれそうな会社にはどんな兆候があるのでしょうか?
早く起業して、自分の手で会社を動かせるようにしたいです。
● 回答
そんな噂がでているのですね。売上が落ちているとか、取引先が減っているとか、経理の人が何かを感づいているとか、噂の出どころは何でしょうね??
社長はどのような状態でしょうか? 何をしているのかは社員からは見えないとは思いますが、必死に頑張っているかどうかはわかりますか?
私たちコンサルタントの立場では、そのような瀕死の状態の会社、経営者に対していろいろとアドバイスをするわけですが、社長さんがどん底に落ちるまでは効果がでないんです。社長がプライドを捨てて、落ちるところまで落ちて、本気になって初めて会社は変われます。
どん底に落ちるのはお金がないからです。銀行に借りようとしても無理です。銀行は黒字会社にしかお金を貸しません。
ここがドン底のスタートラインで、変わるチャンスなのです。今の会社はどうでしょう?
もし社長がアルコールに依存していたり、うつっぽくなっていたりしていたら要注意です。失踪してしまうなんてこともありますが、さすがにそれは大丈夫ですよね?
ドン底に落ちた時、社長さんが本気でやりだすことはもちろん金策なわけですが、まずは手あたり次第、頭を下げて歩くことになるでしょう。支払いを伸ばしてもらったり、前金で支払ってもらったり、銀行に融資を依頼したり。
銀行はもちろん、経営理念を考え直し経営計画書の作成を求めるでしょう。赤字であっても経営計画書がしっかりしていれば、お金を貸してくれるかもしれません。
経営計画書を作ることによって、倒産の危機を従業員と共有できるようになります。計画は従業員が実行するものですからね。新しい号令はかかっていますか?
そこでもちろん逃げ出す人もいますし、行くあてのない人は仕方なく残るでしょう。質問者様はどうされるのですか? 早く起業して、ご自身で自分の責任で会社を切り盛りしたいですね!
資金調達に目処が立ては、その後は、経営計画書に沿ってPDCAサイクルを行い、月次決算をします。これらはまともな会社であればどこでもしていることです。
会社に残るも、独立するも自由ですが、このサイクルは独立してもやりたいことです。
ですが、うまくいかなくなって、本気になってからじゃないとできないんですよね(笑)健康を壊した時と同じようなものです。
PDCAサイクルは、8、9割の会社が、ひと月に一度もできていないと思いますし、一人社長の会社なら月次決算どころか確定申告前に慌てているレベルじゃないでしょうか? それではいつか倒れてしまいます。
しっかりやりましょうね!
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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