記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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起業したいと思っても、右も左もわからないまま起業に踏み出すわけにはいきませんよね。実際、多くの人が、起業スクールへ通って、情報収集をすることから始めます。
起業スクールに通う前にもある程度の準備をしておくことで、よりスムーズに起業に踏み出すことができます。
今回は、起業スクールに通う前にやっておきたい7つのことをご紹介します。
起業スクールの前に準備しておきたいこと
1.自分の参加目的を明確にする
まず、なぜ自分が起業スクールに参加するのか、その目的を明確にしておきましょう。例えば、資金繰りについてわからないのなら、資金繰りへの理解を深めるために通いますよね。経営方法を知りたいのなら、経営方法を詳しく教えてくれる起業スクールに通う必要があります。
このように「なぜ?どうして?自分は起業スクールに参加したいのか」をはっきりさせておくことで、起業スクール選びもスムーズになります。
そこから自分に合った起業スクールを見つけ出せばいいのですから、数ある起業スクールの中でどこに通えばいいのかわからない・・・という悩みも軽減できます。
逆にこの参加目的を明確にしないまま「とにかく学びたい!」と勢いだけで起業スクールに参加してしまうと、かえって収穫を得られず、参加費用を無駄にしてしまう可能性もあるので十分注意しましょう。
2.スクールの実績や講師の実績を確認する
起業スクール選びに迷ったら、スクールの実績や講師の実績を確認しましょう。
起業スクールのホームページには、過去の生徒の実績や体験談などが掲載されていることが多いです。自分がやってみたい業種で起業している方がいるか、自分と同じような年齢や環境で起業している方などの体験談や実績があるかを知ることができれば、その起業スクールが自分に合っているのか確認することができます。
また、講師に関しても同じことが言えます。今までどれだけ多くの生徒に起業について教えてきたのか、講師自身は過去にどんな経験をしてきたのかなど、多くの著書(電子書籍ではない)があるかなど、できる限り詳しく調べておきましょう。
反対に、過去の生徒の実績や講師の紹介が曖昧な起業スクールや、あまり実績のない「起業スクールで起業したような実績のない講師」のもとに通う場合には注意が必要です。十分な知識がなく、環境が整っておらず、しっかり学ぶことができない可能性もあります。
新しいスクールに通う場合は、講師の実績をよく確認しておく必要があるでしょう。
3.起業のためのお金を貯めておく
起業スクールは、ビジネスについて習う場所ですが、実際に起業をする場ではありません。起業スクールの費用に開業費が含まれているわけではなく、起業はスクールの外で、自分自身で行うものです。となれば、起業にかかる費用も貯めておく必要があります。
費用はどのような起業をするかによって違いますので、いくらかかるとは言えませんが、私たちが勧めるように会社員のまま始める小さな起業を選択すれば、会社に勤めてお金を貯めながら起業準備を進めることも可能になります。
正直、お金に関してはシビアに行きたいところです。「学ぶだけ」で30万円、50万円、100万円と請求する塾も多いですが、よく見極めてから投資してください。
生活費はもちろん、学習後の開業資金など、起業前に準備するお金は意外とたくさんあります。お金にはしっかりと余裕を持てるようにしておきましょう。
4.どんなタイプの起業スクールに通うのか決める
起業スクールには、期間の決まっているタイプと継続するタイプがあります。
ショップ経営や投資などの、ビジネスモデルが確定しているタイプの起業では、数日間から数ヶ月の期間が決まっているタイプのスクールに通うことが多いでしょう。ただしこういったタイプの起業スクールでは、決められた期間にカリキュラムを消化し終わったら終了となります。
初めての起業の場合、起業準備は手探りの作業になります。何がやりたいかわからない、リスクを回避しつつ起業したい、などという場合には期間が定まっていないスクールがおすすめです。
お勤めの方の仕事と起業による経営は、まったく異なる仕事です。ですから実際に経営をはじめてからも継続してサポートがあると安心です。
お仕事を継続しつつ起業をする場合にも、まとまった休みをとって期間限定のスクールへ通うのは難しいでしょうから、継続型のスクールを選ぶと良いでしょう。
5.起業スクールの先もチェックする
「通いたい起業スクールを決めたからもう安心!」というわけではありません。やがて起業したら、なんだか物足りないな・・・と感じるようになります。
あなた自身が成長しますから、それは当然のことです。さらに上のサポートがあるのか、未来の自分は課題を克服するために、誰に相談したらいいのか?「その起業スクールが、起業した後の経営も支援できるレベルかどうか?」ということも考え、講師のレベルをチェックしておきましょう。
経営者向けのコンサルティングもやっている、マーケティングに詳しい、実績があるなどがポイントです。
SNSの使い方だけを教えるような塾もありますので、注意して確認しましょう。ミスマッチを防ぐために、起業スクール選びは慎重に。
6.すでに起業している人の経験談を聞く
起業スクールでは起業の方法やノウハウなどを詳しく教えてくれますが、起業の方法は人によって本当に様々です。教えてくれた講師がたまたまその方法で成功したのであって、自分にはもっと他の方法が合っているという可能性もあります。
視野を広げるためにも、起業スクールだけの情報を鵜呑みにせず、すでに起業に成功している方の話を聞きに行くこともおすすめです。近い友人にいれば相談するのもいいですし、起業スクールの講師に相談して、起業家を紹介してもらうのもいいでしょう。
選択肢は多ければ多いほど、あなたの起業にも役立ちます。起業スクールに通っているから安心と思わずに、情報収集には貪欲になっていきましょう。
7.SNSを用意しておく
起業スクールに通う前に、TwitterやFacebookのアカウントくらいは用意しておくと便利です。会社の人とつながっている場合には、新しいアカウントにするか、別のSNSにしましょう。
今の時代、名刺は必要ありません。起業スクールには、同じように起業を志す仲間がたくさん集まっています。なかには、今後、よい関係を築ける人がいるかもしれません。
繋がっておけば刺激になりますし、お互いに支え合える仲間になるかもしれません。
起業スクールは学ぶだけでなく情報交換の場、コミュニティを作る場でもあります。独立すると意外と寂しいものです。この機会を逃さないようにしましょう。
しかし、起業スクールの中にはそのような交流を禁止しているところもありますので、規約違反にならないように注意してください。
起業スクールを120%活用しよう
起業スクールに通う前に準備しておきたいことを7つご紹介しました。
自分が起業スクールに通う目的を明確にする、起業スクールや講師の実績を調べる、講師の新しい著書を読むなど、事前にしっかり準備することでより起業に関する知識を身につけることができ、起業スクールを有効活用することができますよ!
せっかく参加費を払うのですから、起業スクールを120%活用して、あなたの起業に役立ててくださいね。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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