記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
イメージコンサルタントをやりながら、メルマガを発行しようとしています。
カラーのことは、他の本から参考していますので、それを紹介すると著作権に抵触してしまうのではないかと気になります。
著作権に限らず、週末起業ではどのような法律を気にしなければいけないのでしょうか?
● 回答
起業する際に気を付けるべき法律ですが、その数は膨大にあります。
業界、事業によってもちろん違いますので、ここでは共通して言える部分について簡単にまとめておきましょう。
会社に勤めている時には、ほとんど意識することがないようなことでも、自分一人となれば話は別です。突然、クレームや訴訟という形でやってくる法律トラブルもあれば、事業を営む上で守らなければならないこともたくさんあります。
「インドの女性専用車両に乗った男性客にビンタの嵐!」というニュースがありましたが、知らないということは怖いですね。大変な事態になる前に、しっかりと予習しておきましょう。
まず、一般の人がうっかり違反してしまうことの多い、商標権や著作権などの知的財産権の侵害、通販などにおける売買契約、会社設立の法律などです。人事労務に関しては、最初は関係のない人が多いかもしれませんね。
法律として具体的に気を付けるポイントは・・・
- 開業の際の手続きのこと
- ビジネスが違法なものでないかどうかを確認すること
- 許認可が必要な事業かどうかを確認すること
- 商標権を侵害していないかどうかの確認をすること
- 消費者契約法について知ること
- 不当競争防止法について知ること
- 不当景品類及び不当表示防止法について知ること
- 会社員は要注意の特定商取引法について知ること
- 迷惑メール防止法について知ること
- 個人情報保護法について知ること
- 著作権について知ること
などがありますので、確認を怠らないようにしましょう。
著作権について
今回のご質問にありますような「他の本から参考にして紹介する」という部分ですが、著作権者の許諾を得ないで利用できるのは「私的使用のための複製」及び「引用」などです。よって、きちんと引用であることを明記しておけば問題ないと思われます。ただし、勝手に内容をまとめたり改変したりすることは禁止です。その場合には、一般に著作権者の許諾が必要となります。
引用する場合、以下のことを気を付けてください。
- その著作物を引用する「必然性」があること
ただ全部の内容を丸写しして紹介するだけでは、引用とは言えない場合があります。あなたの説明を補足するためや、後押しするためにその一文を使うなど、必然性が問われるのです。 - 主従関係がはっきりしていること
質的、量的にも、あなたが書いた文章が「主」で、引用部分が「従」であるということが明白でなければいけません。全て引用してきて、最後に「面白かったです。」みないたものではだめということです。 - 引用部分がはっきりとマークされていること
メルマガの場合は、クオーテーションなどで囲う、ブログの場合はより明確にするために、以下の3種類のタグが使われます。 - <q>タグ
改行不要な短い文章を引用する際には<q>タグを利用します。視覚効果がない場合があるので、CSSで設定しておきましょう。 - <blockquote>タグ
当サイトでも新聞記事の引用などによく使います。 - <cite>タグ
出典や引用元をマークアップします。これも視覚効果がない場合ありますので、設定をしておきましょう。CSSでイタリックにして、ソースまでリンクするのが一般的です。
その内容が引用と言えるかどうか怪しいなと自分で思う場合には、予め引用元に確認、許可を取っておきましょう。
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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