記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
個人向けのサービスを5,000円で提供しています。
お客様にも継続いただけているので値上げを考えたいのですが、値上げを切り出したらお客様全員に逃げられそうで踏み切れません。
判断軸を教えてください。

● 回答
値上げを切り出したら、お客様全員に逃げられるのでは、と思っていませんか? 実際には全員が逃げる確率は限りなくゼロに近いというのが、26年の支援で見えてきた現実です。値上げで離れる人と残る人を分けるのは、価格そのものではなく「価格と一緒に何を伝えるか」です。値上げの話は、価格交渉ではなくサービス再設計の話だととらえると、踏み切るのが楽になります。
高橋さん(仮名)の値上げ事例
占いセッションを提供している高橋さん(仮名・50代・女性・既婚・子独立済)は、3,000円のセッションを2年提供してきました。月の予約は20件で月収6万円、終わると体力が残らない状態でした。値上げを決意したものの、価格を伝えるのが怖くてメッセージを下書きと削除を10回繰り返したと言います。
勉強会で「値上げの案内文に、価格と一緒に『新しいサービス内容』を書いてください」と提案され、書き直しました。「個別フィードバック付き60分セッション12,000円」というふうにサービスの中身を再設計し、その上で値上げを伝えたところ、20人中13人が継続を選びました。離れた7人も「これまでありがとう」と気持ちよく送り出してくれました。
「逃げる」と「卒業する」は違う
値上げで離れる人は、あなたのサービスを否定しているのではなく、自分のステージとサービスのステージが合わなくなっただけです。これを「逃げる」と捉えるか「卒業する」と捉えるかで、値上げ後の罪悪感が180度変わります。
- サービスの中身を再設計してから価格だけを単純に上げない
- 「新サービス+新価格」として案内し、卒業の選択肢も用意する
- 既存のお客様には値上げ2週間前に丁寧に通知する
0.1%×0.1%論で価格を考える
拙著『会社を辞めずにあと「5万円!」稼ぐ』(大和書房)にも書いたのですが、月5万円を作るのに必要なのは「日本の人口の0.1%×0.1%=1,200人のうち、たった5人」だけです。価格を上げて全体の人数を絞っても、必要な「5人」は十分残ります。値上げの不安を消したいなら、「全員に好かれる価格」ではなく「必要な5人だけが選ぶ価格」に視点を切り替えてください。

今夜、サービスの新メニュー名と新価格を1枚の紙に書き出してみてください。価格だけを単独で考えていた時とは、まったく違う絵が見えてきます。
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