記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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40代以上の人が起業して成功した事例はたくさんあります。
40代以上の人の起業には「豊富な社会人経験による強み」があるのですが、自信過剰にならないように気を付けることが大切です。
今回は、実際に40代以上で起業した人の事例、40代以上の人が起業する場合のポイントをご紹介していきたいと思います。
40代以上の方が起業した事例4つ
では早速、私が知る40代以上の方が起業した事例を4つご紹介します。皆さん、起業して充実した毎日を送っている方ばかりです。
専業主婦だった40代女性が惣菜カフェを起業!
まず、40代専業主婦の方が、得意の料理を武器に起業した事例です。既に自宅料理教室を開いていたこの方は、子どもが独立した後、自宅をさらに改装して店舗兼住宅として惣菜カフェを開業しました。
実家が農家のため地元の新鮮な野菜が手に入るだけでなく、料理に関する知識を生かして旬の野菜を生かすこだわりメニューを多数開発。上手に個性をアピールして売り出しています。
40代男性が高齢者向け宅食ビジネスを起業!
高齢化社会ですから当然、高齢者対象のビジネスは追い風です。ある40代男性はフランチャイズの説明会に参加した結果、高齢者宅に弁当を配達する「宅食ビジネス」を開業することになりました。
自分で顧客を新規開拓する必要がありますが、社会的ニーズも高く、生涯続けられるやりがいのある仕事を見つけたことで、かつて味わえなかった充実感を得ているようです。
大手企業の部長だった40代男性が造園業を開業!
ファッション系大手企業の部長だった40代男性は、常に流行を意識し続けなければならない仕事に疲れ、庭師として起業する決断をしました。
当然、家族は心配したようですが、男性は植物を相手にして自分らしい仕事ができるようになり、起業して良かったと思っているようです。
40代以上で独立するメリットを2つ紹介
起業は若くないと成功しない・・・そんな風に考えている方もいるのではないでしょうか? 確かに若い方が有利です。しかし、そのような上手くいかないという固定観念は間違いです!
以下に、40代以上で起業することのメリットを2つ紹介してみます。
1.これまで培った経験と人脈が生かせる
起業する業種と今まで働いてきた業種が近い場合は、今までに培ってきた経験や人脈が、起業後にそのまま生かせるケースもあります。
40代以上の人であれば、経験も人脈も、数十年に渡るものという場合も多いでしょう。どちらも、若い人にはない強力な武器となります。
2.40代以上だからこそ利用できる助成金もある
40代以上の人が事業資金を借りようとする場合、若い人に比べて返済期間を短く設定されてしまいます。そのため、民間からは大きい金額は借りられないケースもあるのです。そんな時は、行政が用意している補助金や助成金を積極的に利用しましょう!
一般の融資と違って、公的な補助金や助成金は原則として返済不要。上手に取り入れれば、起業成功してからも借金の返済を気にすることなく事業に集中できます。
補助金や助成金の施策は、主に、厚生労働省と経済産業省が実施しています。
40代以上の方が起業して従業員を雇う時のための助成金には、厚生労働省が提供している「生涯現役起業支援助成金」があります。
これは、40歳以上の中高年の人が起業することで自分の働く場を作り出し、同時に事業運営のために必要となる従業員(中高年者など)を雇う際に、雇用に必要になる求人募集費用や採用費用、研修など教育訓練の実施にかかる費用の一部が助成されるというものです。
受給には様々な条件がありますが、受給できれば起業後の経営がスムーズに、ストレスなく進みます。
起業しない方が良い人3つのパターンを紹介
とはいえ、誰にでも向き不向きがあるものです。ここで、起業に向かない人の特徴も紹介しておきますね。
周りの反対に意思がゆらいでしまう人
はっきり言って今の時代、誰もが賛同し、後押ししてくれるようなビジネスなど存在しません。起業しようとすれば、100%に近い確率で誰かから止められます。
あなたは「起業なんて危ないからやめろ」と言われたらどうしますか? すぐに心が折れてしまいますか?
もちろん、なんの計画も勝算も無しに起業するのは論外です。しかし、誰かから起業を心配されたり「やめとけ」と言われる度にゆらいでしまうようであれば、いきなりの起業はやめておく方が無難です。
厳しいようですが、そんな覚悟では、起業後に感じるストレスや、責任の重さには到底耐えられないでしょう。
会社員のまま、まずはやってみて感触を掴みましょう! 経験を積めば、自信を持つことができますよ!
サラリーマン気質が抜けない人
サラリーマンも起業している人も、仕事をしているという面は同じですが、違うところが多いです。
例えば、サラリーマンは一定額の月給をもらうために仕事をします。残業すれば、その分の残業代が付きますし「働いた時間分のお金をもらう」ことができるのがサラリーマンです。
しかし、起業する人は、事業が軌道に乗るまでコツコツと事業投資や販路・顧客開拓を積み重ねることになります。アイドリング期間とも言うべきその間は、不眠不休で働いたとしても得られる利益はほんの少しか、あるいはゼロです。設備投資費や仕入れ代、交通費などの出費がかさみ、蓄えを切り崩していかなければならないケースも多数です。
「今週は休日も無しに働いてる。会社にいた頃ならこれくらいはもらえていただろうに・・・」という思考になってしまい、働いた時間数をカウントしてしまう。そのような状態になってしまうと、とても大事なアイドリング期間に十分な事業準備ができず、結果として起業失敗となるかもしれません。
今すぐにお金を生むわけではない努力を地道に重ねることができるか、サラリーマンだったら・・・と無意味な比較をしないでいられるか、ということも大切なポイントです。
起業したことで得る結果は、すべて自分の成果・失敗として受け入れなければなりません。面倒事を見て見ぬふりをするクセが付いていたり、誰かのせいにしてやり過ごす対応パターンが付いているなら、起業前に調整しておくべきです。
起業後の失敗はすべて自分で解決しないといけませんし、自分以外の誰のせいにもできませんから・・・。
自分の基準・考えを何より重視する人
40代以上の起業で失敗する原因のひとつとして、「それまでの人生経験や社会人経験で得た先入観や経験則に縛られて自信過剰になってしまい、客観的なマーケティングやサービス選定ができなかった」というものがあります。
どんなに高い学歴を持ち立派な企業で働いてきたとしても、起業という意味ではみんな初心者からのスタートです。
起業する以上、時代や地域、顧客のリアルなニーズを直視して素直に受け入れ、それに合わせた事業計画を立てなければ成功はあり得ません。
「これが正しいに決まってる」「昔はこうだったんだから」という理由で事を進めてしまう人は、起業に失敗する可能性が高いでしょう。
40代以上だからこその強みを生かして起業しよう
40代以上の起業には、生かせる強みもメリットもたくさんあります。家族を抱えている方も多いでしょうから、家族の生活を危険にさらしてまで起業したくないと思いとどまる場合もあるでしょう。
どうしても心配なら、やめるのも勇気です。ですが、挑戦しみたいという気持ちがあるなら、諦めるのはもったいなさすぎます。
会社員のまま、リスクを極限まで小さくして試してみればいいのです!!
勇気を出して一歩踏み出してみましょう!
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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