記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
新井さんに「起業するなら過去にどんな学校を出たとか、どんな仕事をしていたかじゃなくて、これから誰のために何をするのかだけが問われるんだ」と言われ、勇気を持ちました。
ですが、学歴のある人はこれまで頑張ってきた人も多いわけで、やっぱり自分には起業はムリなんじゃないかと思ってしまいます。
本当に学歴は起業には関係ないのでしょうか?
● 回答
中小企業に就職して、あなたが周囲よりも学歴が高い場合、一般的にはどういった視線で見られるでしょうか?
私が就職をした20年以上前であれば、学歴がそれなりに高ければ、周囲の期待も高く、待遇もやや平均より良いということがあったかもしれません。しかし今はそんなことは関係ないところが殆どでしょう。
オーナー企業で血統が重視されるのは今でも当たり前にありますが、学歴の差が待遇の差になっているところは、あまり多くはないと思います。もちろん、完全にゼロとは言いません。もしかしますと、そもそも入社試験を受けられないこともあるかもしれません。
「学歴のある人=頑張ってきた人」というお考えも、ある意味では正しく、ある意味ではそうではありません。大学受験というハードルを乗り越えられる能力は、仕事に対する耐性もそれなりに備えているはずだといった考えがある一方で、家庭環境による教育格差から本来の能力を発揮できていない方もいらっしゃるはずです。
「三田会」と呼ばれる慶応義塾大学の同窓会組織では、財界に影響力ある会長や役員などで交流が行われています。こうした卒業生OB/OGの多くが起業しているかと言えばそうでもありません。
有名なIT企業の社長には大学中退が多いですね。そうした学歴を途中で捨ててまで起業を目指す理由があったということでしょう。
このような人たちは、学歴よりも学業や日々の生活の中でヒントに得たのだと思います。日本の大学教育は就職とはあまり関係がないものが多いので、学歴を得てサラリーマンになったということ以外に役に立っていないという人もいらっしゃると思います。
もちろん、学歴はあって困るものではありませんし、あった方がいいかと思います。
ですが、起業はその学歴で得るブランドよりも、あなたが生み出す価値の方が大切であることは言うまでもありません。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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