写真撮影代行で起業したい場合、何を準備したらいい?

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

私は写真が趣味で、日本全国の風景を撮影したり、結婚式やそれこそ飲み会に至るまで、いつもカメラを持ち歩いて撮りまくる生活をしています。

Instagramの人気はもちろんのこと、独立する人も増えている今、もっと手軽に自分の写真を撮ってもらいたいというニーズは増えている気がします。プロフィールに使うポートレートもそうですが、セミナー風景のスナップに至るまで、様々なニーズがあり得ます。

ただ、プロとしてカメラマンをやったことはありませんので、まずは撮影をしている会社に転職して社員として経験を積み、それから起業したいと思っています。

ご相談としましては、他にどのような準備をするべきか、そして、他の撮影代行業者との差別化について、どのようにするべきかのアドバイスをいただきたく思います。
 


 

● 回答

撮影代行で起業をお考えなのですね。

まず、ご相談者様のイメージが、フリーのカメラマンのイメージなのか、或いは、カメラマンを束ねて、顧客とのマッチングで仕事を紹介するようなイメージなのか、どちらでしょう? 一応申しておきますと、起業と呼べるのは後者の方で、前者の方はフリーとして独立するということですね。

これは同じ撮影業でも違う仕事になります。どちらが良い、悪いではなく、違う仕事ということです。

  • 顧客とのマッチング = 場・機会の提供
  • 自分が撮影をするカメラマン = 代行業

です。そのミックスでも良いですし、ご自身のビジネスモデルを考えてみましょう。
 


 

その前に、ひとつだけ、先にお考えいただきたいことは・・・

「まずは撮影をしている会社に転職して社員として経験を積み、それから起業したいと思っています。」

これはNGです。そんな時間はないでしょう? 会社員としてのお仕事と、フリー、起業家としてのお仕事は、全く異なるものです。最初から自分でやってしまう方がどれほど実力になるか、考えるまでもないことです。実践の中から、冷や汗と涙の中から、本物の実力を身につけていってください。
 

フリーランスでいくのならこんな準備から

写真撮影代行で起業したい


 

準備についてですが、まずはビジネスモデルを確定させる必要がありますが、何にせよ集客の準備が必要ですので、情報発信の準備をして行きましょう。お考えの差別化(アピールポイント)を明確にし、お問い合わせフォームを用意し、ブログ、SNSで発信していきましょう。

例えば、フリーランスでいくのなら・・・

  • お問い合わせフォームを作る
  • ブログを立ち上げる(フォームのリンクを掲載しておく)
  • Instagramを準備する(プロフィールからブログにリンク)

簡単に言うとこんなところで十分です。
 

フリーランスでいくなら、差別化はこうしよう!

写真撮影代行で起業したい


 

フリーランスは、多くの人は紹介で仕事を得ていきます。紹介の連鎖の中にいるために、自分で様々なコミュニティに所属し、売り込みをしていく人も多いですね。
 

起業はハイリスク・ハイリターンと言われます。成功すれば、成長企業として事業規模が大きくなっていきますが、失敗すると財務体力がないために、すぐに倒産・廃業に陥るというわけです。  では実際のところ、起業後に事業がうまくいかずに市場から去るケースは、全体のどのくらいの割合なのでしょうか? 今回は、起業が失敗する人の割合と失敗事例、さらに失敗しないための対処法について解説します。<目次>起業に失敗する割合はどのくらい? 起業後の生存率に注目起業してから10年後に3割、20年後には5割の企業が撤退他国の起...
起業で失敗する割合は10年後で30%! 失敗事例やその対処法を解説 - 起業18フォーラム

 

それができない人は、ランサーズなどの仕事紹介サイトに登録します。価格勝負になってしまう部分がありますので、そこからの仕事はフロントエンドと割り切って使う感じですね。紹介が続くことが一番ですので、まずはしっかりと情報発信をして、一度あった人の脳裏から消えないようにしていくことが大切です。

差別化については「その方たちがあなたを選ぶ理由」そして「あなたがどんなお客様を求めているのか」を自分で知っておくことが必要です。

「『●●』だからあなたにしよう」とお客様が言うこと、これが必要なのです。この「●●」がお客様に認知されていること、それが他社より優位であること、ということになります。例えば、いちばんわかり易いのは価格が「安いから」ですが、これはあまり良くない動機付けなので「信頼できそうだから」など別の要素を育てたいですね。

そして、スモールビジネスにおいて重要な「お客様を選ぶ」ということも忘れずに実行してください。お客様を限定することがあなたの差別化になることはもちろんとして、相性の悪い人と仕事をしないことで効率も高めることができるようになります。
 


 

世の中にはたくさんの人がいて、お客様の好みはいろいろです。その全てを網羅しようとするほど、サービスは一般化し、差別化できなくなります。

思い切って「限定」していくことで、きらりと光る存在になれますので、試してみましょう。


さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。




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