記事執筆／監修：新井一（起業１８フォーラム代表）
最終更新日：2021/09/06

● 質問

実家の両親が文具店をやっていますが、後継者がいません。両親は私が実家に戻り、お店を継続してほしいと言っていますが、私は興味がありません。

私は、事業承継をする場合には、ネットショップに移行して、会社員のまま副業でやっていきたいと思っています。店舗は売上が足りないので、人を雇うと赤字になってしまうレベルです。

どういった形で継承すればベストでしょうか？
　

● 回答

この件は、あくまでもご両親の意向が最も尊重されるべきものです。

ご両親が田舎に帰って店舗を継いで欲しいとおっしゃっているのでしたら、それが一番望ましいとして、なぜご質問者様がネットショップに移行した方が良いと思うのか、そうすることのメリットとデメリットを説明した上で、ご両親が納得してくださる方向性が見い出せるのか、議論するべきでしょう。

会社を辞めることは大きな決断にもなりますし、時間をかけて話し合うことが大切です。
　

売り上げが足りないというお言葉がいくらを指すのかにもよるのですが、しっかりと損益計算をしてみましょう。アルバイトなのか社員なのかによっても大きく違ってきますし、曖昧な数字では、ご両親に説明する材料にできません。

ネットショップでやった場合の売上予測などもとシミュレーションし、どうするのがベストなのかを考えてみましょう。

儲かっているのなら、仕入先とのコネクションを生かした展開、例えばFC展開を考えてみるなどもあり得ます。

確かに、ネットショップなら副業でも維持が可能です。リアル店舗の損益計算によって、リアルとネットの両方に取り組むこともできるかもしれません。

記事執筆／監修：新井一（あらいはじめ）起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する（ダイヤモンド社）」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。