友人や同僚と一緒に起業しても大丈夫? 失敗しやすい組み合わせとは

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

起業準備のコミュニティで意気投合した仲間と「一緒に起業しよう」と盛り上がっています。

お互い得意分野が違うのでチームで組めば早く進めるかもしれないと思っているのですが、気をつけたほうがいいことがあれば教えてください。

起業前質問集

● 回答

「お友達同士で起業したのに半年で空中分解した」という相談が、起業18フォーラムには毎月のように届きます。気持ちが盛り上がっているときほど、立ち止まったほうがいい場面です。

よくある失敗:船頭が2人になる構造

拙著『会社を辞めずに朝晩30分からはじめる起業』に「お友達同士でやると失敗する」「組織は4人以上にすると失敗する」という考え方が出てきます。2人だけの共同経営は決裁権が分かれて意思決定が止まり、4人以上だと組織化が必要になり起業初期の体力では運営できなくなる、という構造的な話です。

ある会社員が、起業準備セミナーで知り合った同年代の女性2人とチームを組み、女性向けサロンを共同立ち上げした例があります。最初の3ヶ月は順調だったのですが、価格設定で意見が割れ、Instagramのアカウントを誰の名義にするかで揉め、半年後には「最初に主導した人」が1人だけ残って事業を引き継ぐ形になりました。残った1人は、結局1人で始めたのと同じ状態に戻ったのに、半年分の精神的疲労を背負っただけになります。

やるなら明文化が必要な3つのこと
共同起業で揉める典型ポイント

  • 収益の分配(労働量ではなく出資比率で揉める)
  • 意思決定の権限(誰が最終決定するか・拒否権)
  • 退出ルール(片方が抜けるときの権利・顧客の引き継ぎ)

どうしてもチームで組みたい場合は、事業を始める前に「収益分配・意思決定・退出ルール」の3点を契約書レベルで書面化するのが必須です。「親しい仲だから話せばわかる」という前提が、実は最大の地雷です。

代替案:チームではなく業務委託の関係で組む
仲間とゆるく組む安全な形

  • 主担当(事業主)と外注(業務委託)の関係でスタート
  • 事業主1人が責任と決裁権を持ち、仲間にスポット発注
  • 軌道に乗ってから法人化・出資比率を再交渉する

30代後半の元同僚で、IT系の起業準備を始めた津島さん(仮名)は、最初の3ヶ月は1人で動き、軌道に乗ってからデザイン業務を仲間に業務委託で発注。役割と責任を明確に切り分けたことで、関係性も事業も両方守れた例です。チームを組むこと自体が悪いのではなく、組み方の順番を間違えると関係も事業も両方失います。

起業は「友達」や「仲間」としてはいけないのでしょうか?【事例紹介】
今日は「友達や仲間同士で起業をすると、高い確率でうまくいかないということについて」お話ししようと思います。こんなご質問をいただきました。● 質問28歳サラリーマン、現在、広告代理店に勤めています。今、自分の勤めている会社の先輩(30代男性)から、一緒に起業をしようと誘われています。一人200万円ずつ出資してちょっとユニークなサロン(カフェも併設)を立ち上げ、自分が代表になるように言われています。その話をしてから、先輩が自分に何の相談もなく色々なことを勝手に決めてしまいます。決まったこととして、どんどん...

盛り上がっているときに飛びつくのではなく、半年後の関係性まで想像してから決めてください。仲間とは長く付き合うほうが、事業より大事になることもあります。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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