Midjourneyで会社員のまま月5万円を作る価格設計の順番

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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「Midjourneyを始めて3ヶ月、SNSに作品を上げても『AIで簡単にできるんでしょ』と言われて値段が付けられない」。先日、40代後半のメーカー設計職の方からこんな声が届きました。

このタイプの相談はここ半年で急増しています。Midjourneyの月額10ドルという入口の安さと、生成された画像の見栄えの良さに比べて、市場の値段付けが想像以上にシビアだからです。本日はこのテーマを「価格決定権を持つ側に立つ」という発想で組み立て直していきます。

ポイント Midjourneyを起業準備に活かす全体像

価格決定権を持つ側に立つ発想を整理する

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Midjourneyは2022年に登場した画像生成サービス(Midjourney, Inc.提供)で、テキスト入力だけでイラスト・写真風画像・コンセプトアートを生成できる仕組みです。

2026年現在はBasicプラン月額10ドルから利用でき、商用利用は有料プラン全てで可能、年商100万ドルを超える企業はProまたはMegaプランへの加入が必要と公式ドキュメントに明記されています(2026年5月時点・各プラン詳細は公式サイトで確認してください)。

市場サイドの動きも整理しておきます。ランサーズ「フリーランス法に関する実態調査2025」(2025年12月5日発表・フリーランス319名対象)では、フリーランスの生成AI活用率は約70%に達した一方、AI成果物の契約書への明記率はわずか4.0%にとどまっています

値段交渉の場で「AIを使ったから安くて当然」という空気が漂いやすい背景は、ここにあります。

もう一方の調査も合わせて見ます。矢野経済研究所「2026年版 生成AI/AIエージェントの活用実態と展望」(2025年11月28日発刊・企業500社調査)では、生成AI活用企業は4割を超え、利用ユーザの年間投資額は3年後に約5倍・1,000億円規模へ拡大すると推計されています

需要側の予算は着実に膨らんでいます。

つまり「値段を下げないと取れない」のではなく、「価格決定権を持って提案できる側に回るか、相手の値付けを受け入れる側に留まるか」で半年後の手元金額が大きく変わる局面に入っています

Midjourneyを起業準備に組み込む方は、ツールの操作習熟より先に、この立ち位置の選び方から組み立て直すことが分岐点になります。

ポイント Midjourneyが向いている方・向いていない方

向き不向きは画力ではなく仕事の進め方で見分ける

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向き不向きは、画力やセンスではなく「本業で培った観察眼を画像のテーマに翻訳できるか」で分かれます。Midjourneyはプロンプト次第で出力が変わるため、自分の業界知識・現場経験を言葉に落とせる方ほど他者と差がつきます。

向いている方の特徴を整理します。

Midjourneyが向いている方の特徴

  • 本業で特定業界の専門用語・現場の景色を毎日見ている方(医療・建設・金融・教育・製造など)
  • クライアントへのヒアリングや要件整理を仕事の一部として経験してきた方
  • 1枚の絵に込める意味・読者目線の整合性を言語化する習慣のある方
  • 毎月の支出を表計算で把握しており、月10ドルのプラン代を投資として扱える方
  • SNS発信に1日30分の固定時間を確保できる方

反対に向いていない方の特徴も書いておきます。

Midjourneyに向いていない方の特徴(注意点)

  • 「AIで簡単にできる」という相手の言葉を受け入れて値引きで応じてしまう方
  • 納品物の用途・配布範囲・著作権の整理を相手任せにしてしまう方
  • SNSに完成品を投稿することがゴールになり、相談導線を作らない方
  • 本業の業務時間を削って制作にのめり込んでしまう方

向き不向きは、操作スキルではなく仕事の進め方の習慣で決まります。本業で「相手の要件を整理してから動く」習慣が身についている方は、Midjourneyの出力スピードと相性が良く、半年で月収5万円ラインに届く動き方を作りやすい傾向があります。

ポイント 成果が出る方の3つの共通点

セット価格・業界縛り・仕組み売りの三本柱

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延べ6万人の会員さんを26年支援してきた現場感覚から言うと、Midjourneyで月収5万〜10万円ラインに到達する方には3つの共通点があります。全員に当てはまる順番です。

1つめは「1枚いくら」ではなく「セット価格」で提示する習慣です。5枚パッケージ3万円・月3回納品の運用パッケージ月5万円・SNS用30枚継続契約月7万円というように、最初から束ねた提案書を持ち歩いています

1枚300円で受けてしまった瞬間に、その後のすべての依頼が同じ単価から始まる構造になることを知っているからです。

2つめは、業界縛りで自分の立ち位置を決めていることです。「AIで何でも作れます」と幅広に発信する方より、「医療系の患者向け説明資料に強い」「不動産の物件紹介イラストに特化」「教育現場の指導案ビジュアル」のように、本業で培った業界1つに絞っている方のほうが、半年後の単価が3倍前後で固まります。

3つめは、納品物そのものを売らず「相談から納品までの仕組み」を商品にしている習慣です。ヒアリングシート・プロンプト設計書・修正回数・著作権の取扱いを書面化してパッケージに同梱しており、お客様から見ると「絵を買う」より「考える時間と判断軸を買う」体験になっています

これがあると値引き交渉がそもそも起きにくくなります。

拙著『1億円稼いでいる人は何をしているのか?』にこんな言葉があります。「価格決定権を相手に渡している人は、どれだけ働いても収入の天井が動かない」。Midjourneyの文脈では、相手の「AIで簡単でしょ」という言葉を受けて値段を下げた瞬間に天井が決まります。価格を提示する側に立てるかどうかが、3ヶ月後の手元金額を分ける本質的な分岐点になっています。

ポイント 会員さんの実例:価格決定権の取り戻し方

メーカー設計職山口さんの10ヶ月の立て直し

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40代後半・メーカー設計職の山口さん(仮名)が、Midjourneyを始めて10ヶ月で月収を立て直した経緯を共有します。在職中の方が最初に陥りがちな値崩れの構造と、抜け出すまでの時系列が見えてきます。

山口さんは2025年6月にMidjourney Basicプランを契約し、SNSにイラストを上げ始めました。最初の半年は自己流期でした。SNSで知り合った方から「ロゴ作って欲しい」「店舗紹介イラスト3枚」と相談が入るようになり、1案件300〜800円で受注。

月の制作枚数は40枚を超えていたのに、月収は1万2千円前後で頭打ちでした。「AIだから安くて当然」という相手の言葉を受け入れる癖がついていた時期です。

転機は2025年12月、起業18フォーラムへの参加でした。月1回の勉強会で「価格決定権を持つ側に立つ」という発想を学び、その場で自分の見積もりが3年前のフリー素材の相場感に張り付いていたことに気づきました。

本業の設計職で「要件定義・スコープ確定・変更管理」を当たり前に動かしてきた経験を、そのまま画像制作の業務フローに翻訳できることに、勉強会で初めて気づいたそうです

そこから3ヶ月で組み立て直しました。最初の1ヶ月は単価のない受注を全て停止し、ヒアリングシート・修正回数2回まで・著作権譲渡か利用許諾かの選択・納期2週間の4項目を書面化。

次の1ヶ月で「製造業向け社内研修資料ビジュアル化パッケージ月3万円」という業界縛りの提案書を1枚作成。3ヶ月目に過去のSNSフォロワーから3社へ提案し、2社が継続契約に移りました。

2026年4月時点で月10万円ライン・継続2社・スポット案件1〜2件で安定。10ヶ月目で本業の月収の20%相当を、本業の傍らで積み上げる形を作れています。山口さんが振り返って「単価が低かったのは画力ではなく、価格を自分で決めていなかったからだ」と言っていたのが印象的でした。

ポイント Midjourneyと組み合わせると効果が倍増する3つの行動

重ねる3つの行動を1日30分で動かす

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Midjourney単体ではなく、3つの行動を重ねると半年後の手元金額が変わります。どれも1日30分から動かせる範囲のものに絞っています。

1つめは「業界用語300語の棚卸し」です。本業で日常的に使っている専門用語・現場で見ている景色・お客様の悩み表現を、30分かけて紙に書き出します。これがプロンプト設計の素材となり、他の方が真似できない出力の差を生みます。

2つめは「価格表の文書化」です。1枚見積もり・5枚パッケージ・月額継続の3階層で価格を作り、PDFで保存しておきます。相談が来た瞬間にPDFを送れる状態にしておくと、「いくらですか」という質問への即答力が変わり、相手の値付けに引きずられない構造ができます

3つめは「相談導線をSNS以外に置く」ことです。SNSは入口として有効ですが、商談は別の場所で動かします。LINE公式・メールフォーム・初回30分の壁打ち面談という3点セットを準備し、SNS投稿の末尾に「業界別のご相談はDMまたはこちら」とリンクを置きます。

ChatGPTを使って会社員のまま月5万円稼ぐ準備の順序
「ChatGPTを使えば会社員のまま稼げますか?」というご質問が、起業18フォーラムにも毎週のように届くように

Midjourneyの月額10ドルというコストの安さは、入口のハードルを下げる長所であって、自分の労働価格の根拠ではありません。価格を自分で決められる側に立つ前提で、最初の1ヶ月を組み立て直すところから始めてみてください。10ヶ月後の手元金額が、画力でも操作スキルでもなく、最初の見積書の作り方で決まっていきます。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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