フリーランスの国民健康保険料はなぜ高い?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

先日フリーランスになった知人から、国民健康保険料が思った以上に高かったと聞きました。

会社員のうちは会社が半分負担してくれるとは知っていましたが、実際どれくらい違うのでしょうか。また抑える方法はありますか。

起業前質問集

● 回答

結論から言うと、フリーランスの国民健康保険料を劇的に下げる方法は限られていますが、知っておくことで驚きを最小限にできます。

会社員の場合、健康保険料は会社と折半(おおよそ給与の5〜6%を自己負担)で納めています。独立してフリーランスになると、国民健康保険に加入し、全額自己負担になります。さらに国民健康保険は前年の所得をもとに計算されるため、会社員として高い収入があった年に独立すると、最初の1年は保険料が高くなりやすいという構造があります。会社員時代と比べて保険料負担が倍近くなるケースは珍しくありません。

拙著『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』でも触れているのですが、起業初期に必要なのは「収益を増やすこと」だけでなく「固定費の実態を先に把握してコスト設計を行うこと」です。保険料を含む社会保険料の総額をあらかじめ試算しておくことで、「いくら稼げばペイするか」の目標が明確になります。独立前に国民健康保険料の年額を試算し、月換算で経費に組み込んでおくことが、最初の資金不足を防ぐ基本です。

【保険料に関して知っておくべき3つのこと】

  • 退職した年の保険料は前年所得で計算されるため高くなりやすい(翌年から下がる)
  • 配偶者が会社員であれば、その扶養に入ることで保険料がゼロになる場合がある
  • 任意継続(退職後2年間、会社の保険に継続加入)が国保より安くなるケースもある

任意継続か国民健康保険かの選択は、退職前年の所得によって有利不利が逆転するため、実際の数字で比較することが重要です。お住まいの市区町村の国保窓口か、年金事務所に相談すると、概算の試算を出してもらえます。

独立前に保険料の年間コストを試算し、月額に換算して起業後の収益目標に組み込んでおくと、キャッシュフローの見通しが立てやすくなります。

会社を辞めたあと国民年金と国民健康保険はどう手続きしますか?
● 質問 今年中に会社を辞めて独立する予定です。国民年金と国民健康保険の手続き方法と、費用の目安を教えてくださ

社会保険料は「想定外のコスト」になりやすい項目です。独立前に確認しておくことで、準備のゆとりが生まれます。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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