記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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「起業したいとは思っているけれど、自分には特に強みがないので…」
起業18フォーラムのセミナーに来る女性参加者の中で、この言葉を口にする人は本当に多い。会社員歴10年以上、子育て経験あり、複数の職場を経験してきた人でも、「強みがない」と言う。これ、実はかなり多くの女性に共通する感覚なのです。
今日は、この「強みの見えなさ」問題がなぜ起きるのか、そしてどうすれば突破できるのかを具体的に話します。
なぜ女性は「強みが見えない」と感じるのか

「できて当然」の罠
強みが見えない人に共通しているのは、「自分がラクにできること=誰でもできること」だと思い込んでいる点です。たとえば、ある会員さんは10年間、医療事務として働いてきました。患者さんへの説明、書類整理、各部門との調整。「こんなの誰でもできるでしょ」と言うのです。でもそれは違う。
医療現場特有の専門用語を理解しながら、患者さんに分かりやすく伝える能力。これを当たり前にこなしてきた人は、実は「医療×コミュニケーション×翻訳」という複合スキルを持っているのです。
「自分にとって普通にできること」こそが、他の人には難しいスキルである場合がほとんどです。
自己評価が低くなりやすい背景
女性は特に、自分の実績を過小評価しやすい傾向があります。「チームでやったから自分の力じゃない」「運が良かっただけ」。このような考え方は、心理学では「インポスター症候群」と呼ばれるものに近い状態です。
こういう話をセミナーでするとき、会場でうなずく人が圧倒的に女性に多い。これは個人の問題ではなく、構造的なものだと思っています。
棚卸しは「仕事履歴」ではなく「困り解決履歴」で始める

職種ではなく「困りごとの解決歴」を掘る
一般的な強み棚卸しは「職務経歴書を書き直す」ような作業になりがちです。でもそれでは「起業で使える強み」は見えてこない。私がすすめるのは、「困り解決履歴」を書き出すやり方です。
- 職場で「あなたに頼めばいい」と言われた場面は何だったか
- 家族・友人から「ありがとう、助かった」と言われたのはどんなとき
- 「なんでそれできるの?」と驚かれたことは何か
- 自分では当然と思っていたが、周囲が真似できなかったことは何か
この質問に答えていくと、「自分は一体誰のどんな困りごとを解決してきたのか」が少しずつ見えてきます。そこに、起業のタネがあります。
「役割」より「行動」を書く
「営業担当をやっていました」ではなく、「お客さんが怒っているとき、まず話を聞いて状況を整理し、担当部署と客先の間で翻訳役をやっていました」。この粒度で書けると、強みが見えてきます。
強みの棚卸しは「職種」ではなく「行動と結果」で書くことが、起業につながる強みを発見する唯一の道です。
起業18会員さんの実例|「強みゼロ」から動き出した3人

Aさん(元経理・40代)のケース
「数字が好きなだけで、特技とは言えない」と言っていたAさん。棚卸しをしたところ、「中小企業の帳簿を見ると、どこが利益を圧迫しているか3分で分かる」ことが判明。現在は小規模事業者向けの「利益改善コンサル」として起業準備中です。
Bさん(元看護師・主婦・30代)のケース
「医療の知識しかなく、起業には関係ない」と思っていたBさん。しかし「療養中の親の食事を工夫して体力を戻した経験」「医師の言葉を家族に分かりやすく伝えてきた経験」が強みと判明。現在は「医療・介護情報の翻訳コーチング」で活動中です。
「起業とは関係ない」と思われがちな経験が、実は最も稀有なスキルになることがあります。会員さんを見ていて何度も驚かされてきた事実です。
今日から始める「強み発見」のファーストステップ

まずはメモアプリに「感謝された場面」を3つ書く
棚卸しに完璧なフォーマットは要りません。今日、通勤中でもお昼休みでも構わない。スマートフォンのメモアプリに、「最近誰かに感謝された場面」を3つ書くところから始めてみてください。
- 「感謝された場面」を3つメモする(仕事・家庭・プライベートどれでもOK)
- それぞれ「誰が・どんな状況で・何に困っていたか」を一文で書き足す
- 「なぜ自分が選ばれたのか」を想像して書く
起業の最初の一歩は、派手なビジネスプランでも資金計画でもない。「自分が誰の困りごとを解決できるか」を知ること。それが出発点です。
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