記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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業界に20年いますが、飛び抜けた専門技術があるわけではありません。この業界知識や経験は起業のネタになるのでしょうか? どんな形で商品化すればいいのか、具体的な手順も教えてください。

● 回答
結論から言います。業界歴20年の「業界の常識・慣行・人脈・失敗パターン」は、その業界の外の人にとって非常に価値が高い情報資産です。日本政策金融公庫「2023年度新規開業実態調査」によると、開業者の約88%が「現在の事業に関連する仕事の経験がある」と回答しています。業界経験は、起業の最もポピュラーな出発点です。
起業18フォーラムに相談にいらっしゃった羽田さん(仮名)は、製造業の生産管理部門に22年間勤めたかたでした。「自分には特別なスキルがない」とおっしゃっていましたが、話を聞くなかで「中小メーカーが生産計画のムダをなくすためのチェック手順」を体系的に持っていることがわかりました。その内容は、同じ業界の人にとっては「知っていて当然」でも、生産管理に悩む小規模メーカーの経営者にとってはお金を払って教えてもらいたい情報でした。
- 業界の「当たり前」が外の人には「貴重な知識」になる
- 失敗パターンの知識は特に価値が高い
- 人脈・コネクション自体もサービスになりうる
- 業界歴20年の「暗黙知」は商品の原石
- 外の視点で「何が難しいか」を語れれば価値になる
- 知識のパッケージ化(手順・チェックリスト)が最初のステップ
自分の知識が商品になるかどうかを確認するには、「この業界をまったく知らない人に、どういうことに気をつけたらいいか話せますか?」という質問を自分にしてみてください。スラスラ話せるなら、それは立派な専門知識です。
拙著『起業がうまくいった人は一年目に何をしたか?』でもお伝えしているように、「ひとりのお客様をつかまえれば9割成功」です。業界知識を商品化する最初の一歩は、「この悩みを持っていそうな具体的な誰か」を思い浮かべることから始まります。技術が飛び抜けていなくても、20年の経験が積み上げた「気づき」は、確実に誰かの役に立ちます。
まずは「自分の業界に入ってきた新入社員に最初の1週間で何を教えるか」をメモ帳に書き出してみてください。そこに商品の種が眠っています。

20年のキャリアは、あなたが思っているよりずっと大きな資産です。まず書き出すことから始めてみてください。書いているうちに「これは使えるかもしれない」という手応えが出てきます。それが商品の入口です。
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