記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
子どもが独立した50代の主婦です。専業主婦歴25年で会社員経験は20代の数年だけ。自分に何ができるかまったく分かりません。
家事と子育てしかしてこなかった気がして、家事スキル以外に売れるものはあるのでしょうか?

● 回答
25年間の主婦経験は売れるスキルの宝庫です。「家事と子育てしかしてこなかった」と感じている方ほど、起業18の勉強会で棚卸しすると30項目以上のスキルが見つかります。
会員さんMさんの棚卸しから見えたもの
会員さんのMさん(53歳・女性・専業主婦歴25年・夫と二人暮らし)の事例から紹介します。Mさんは「自分には何もない」と感じて起業18に参加されました。最初の勉強会で「主婦経験を全部書き出す」というワークを行ったところ、家計管理・献立計画・買い物リスト・収納整理・PTA運営・地域行事の取りまとめなど30項目以上が出てきました。
そこから「自分が当たり前にやってきたこと」と「他の人が困っていること」を線で結ぶと、Mさんの場合は「家計管理コンサル」と「収納整理アドバイザー」の2つが浮かび上がりました。専業主婦25年の経験は「30年勤務した会社員」と同じ密度の暗黙知が蓄積された貴重なキャリアです。
主婦スキルが売れる3つの理由
- 同世代の悩みに直接答えられる:
50代女性の悩みは50代女性が一番分かる - 体験ベースの説得力:
理論ではなく自分の25年で何度も実践した方法を語れる - 共感を作りやすい:
同じ主婦目線で話すと心理的ハードルが下がる
拙著『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』に「継続可能ゾーン」という話があります。自分が無理なく続けられる領域を選ばないと半年で挫折するという内容です。50代主婦の場合、家事・収納・家計管理・教育・地域行事という「25年やってきた領域」がそのまま継続可能ゾーンになります。
Mさんは整理収納アドバイザー2級を1ヶ月で取得し、最初の月は知り合い5名にお試しサービスを無料提供しました。3ヶ月目に有料化(1回90分5千円)し、半年目に月収約28,000円・1年目に月収約62,000円に到達しています。
総務省統計局『社会生活基本調査』(令和3年)では、学習・自己啓発、ボランティア、趣味・娯楽など自由時間の活動状況が調査されています。Mさんのように短時間で試す設計は、在宅時間の中にも組み込みやすい進め方でした。
最初の月は知り合い5名への無料お試しから始めて、相手の声を聞きながら有料化の値段を決めることをおすすめします。机上で値段を決めるより、最初の5名の反応が次のステップを決める材料になります。
最初の1ヶ月でやってほしいワーク
「過去25年で繰り返しやってきたこと」を100項目書き出してみてください。30項目で止まる方が多いのですが、50項目を超えたあたりから本人も忘れていた強みが出てきます。
- 家事・料理:
献立計画・節約料理・冷蔵庫整理・常備菜づくり - 家計管理:
予算管理・家計簿・保険見直し・住宅ローン繰上げ返済 - 教育・子育て:
受験伴走・進学相談・スマホルール・反抗期の対応 - 地域・人間関係:
PTA運営・自治会活動・近所付き合いの距離感
「自分には何もない」という感覚は、棚卸しのワークをやっていない段階の錯覚です。まずは100項目書き出すワークから始めてみると、半年後には小さな第1歩が踏み出せる景色が見えてきます。

売れるものは、特別な肩書きよりも「人から何度も頼まれてきたこと」の中にあります。家事や地域活動の履歴を、仕事の材料として見直してみてください。
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