記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
確実に稼げるビジネスだけしたいと探していますが、どの方法も「絶対に儲かる」とは書かれておらず迷っています。
本当に確実な道はないのでしょうか? それとも考え方自体が間違っているのでしょうか?

● 回答
「確実に稼げる」と関連するキーワードを月20人が検索しています。この検索の裏には、共通の心理があります。「失敗したら家族や同僚に知られて恥ずかしい」「お金を失いたくない」「動き出す前に保証が欲しい」。26年の支援現場で、この検索行動の裏にある気持ちを何度も聞いてきました。
結論を先に置くと、確実に稼げる起業準備は存在しません。けれども、9敗しても1勝で帳尻が合う設計は存在します。この違いを認められるかどうかで、半年後に動いている人と、検索だけが続く人が分かれます。
中小企業庁の2026年4月21日「地域の持続的成長に向けた創業政策のあり方検討会」報告書でも、開業率3.8%という低水準の背景に「失敗への過剰な恐れ」が挙げられており、確実性を求める検索行動と、開業率の低迷は表裏一体だと指摘されています。
拙著『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』では「1勝9敗」という対比でまとめていて、起業準備で動かす仮説のうち、当たるのは10個に1個でも十分という考え方を示しています。プロの起業家でさえ、新規事業の打率は1割前後というのが現実です。
- 「絶対」「保証」「必ず稼げる」と書かれた情報を探し続ける
- 1つの仮説しか試さず、その結果が出るまで動けない
- 失敗を1件ずつ重く受け止め、9敗を抱えるのが怖い
- 1勝を「特別な人だけのもの」と感じて自分から外す
起業18フォーラムにいた早川さん(仮名・50代前半・男性・建設会社の施工管理20年・妻と社会人になった子ども1人)は、最初の半年「確実に稼げる方法」を検索し続け、合計28万円の情報商材を購入したものの、何ひとつ動かない状態が続いていました。起業18フォーラムに参加して、勉強会で「1勝9敗が自然」の整理に出会い、半年間で10個の小さな仮説を試す覚悟を決めました。
早川さんが試したのは、現場経験を活かした「中小建設業向けの安全管理スポット相談(3万円)」「現場写真の撮影代行(5,000円)」「若手職人向けのオンライン勉強会(1,000円)」など10個。9つは反応ゼロでしたが、最後の1つ「中小ゼネコンの安全管理研修代行(月3万円)」が当たり、その契約から芋づる式に類似案件が広がりました。現在18ヶ月目、月収12万円の継続契約2社を在職中のまま運用しています。
面白いのは、9敗を抱えた早川さんの方が、最初から1勝だけを狙っていた人より、結果として安定した状態に到達したことです。9敗の中に蓄積された顧客理解と、自分の強みの輪郭が、後の1勝を支える土台になったからです。確実性を求めて1個しか試さない人は、9敗の土台がないまま1勝に到達してしまい、その後の継続でつまずきます。

「確実に稼げる」を検索する時間を、「9敗を抱える設計」を考える時間に変えると、半年後の景色が変わります。あなたの最初の9個の仮説は、何になりますか?
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