記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
40代後半の会社員で、半年前から実母の介護が始まりました。在宅勤務を週3日にしてもらっていますが、空いた時間はほぼ介護に使われ、起業準備の時間が取れません。
介護をしながらでも在宅で起業準備を進める方法はありますか?

● 回答
起業18フォーラムの会員Kさんは、50代女性で実父の在宅介護をしながら起業準備を進めた方です。当初は「自分には時間がない」と諦めかけていましたが、最終的には介護開始から24ヶ月後に在宅でカウンセリング業を立ち上げました。Kさんがどのように時間を作ったかから話します。
Kさんの時間設計:朝晩30分の小さな単位に分ける
Kさんは介護開始から最初の3ヶ月、まったく動けない時期がありました。転機は「まとまった時間を取ろうとするのを諦めた」ことです。朝5時半〜6時の30分、夜21時〜21時30分の30分、合計1時間だけ自分の事業に向ける時間として固定しました。
拙著『会社を辞めずに朝晩30分からはじめる起業』に「むしろ、朝晩30分だからいいのです」という言葉があります。1日1時間というミクロ時間軸でも、24ヶ月積み上げれば720時間。これだけあれば、ブログ60本・商品設計・モニター10名の獲得まで充分に動けます。介護中だからこそ、時間の単位を「まとまった半日」から「朝晩30分」に切り替えることが、続ける唯一のコツです。
介護中だからこそ向いている起業準備の3条件
- 非同期型(リアルタイムでお客様と対面しなくてよい)
- 短時間で完結(30分単位で作業を区切れる)
- ストック型(書いた記事や録画した動画が後から動き続ける)
Kさんの場合、選んだのは「介護経験のあるカウンセラー」というポジショニング。介護中の人向けに、メールでやり取りする非同期型のカウンセリングを月8,000円で提供しました。介護経験そのものが、同じ立場の人にとっての価値になる例です。
避けたほうがよい起業準備のパターン
- 納期が厳しいクラウドソーシングの受注業務(中断しにくい)
- 定期的なオンラインミーティングが必須のサービス
- 在庫を抱える物販(発送業務で外出が必要になる)
経済産業省は2026年3月に「仕事と介護の両立支援に関する経営者向けガイドライン」を更新しました。介護をしながら働く人を支援する制度面の整備は急速に進んでいます。会社の介護休業制度・在宅勤務制度を最大限活用しつつ、自分の事業は朝晩30分という小さな単位で積むのが、Kさんが選んだ現実的な道筋でした。介護を理由に諦めるのではなく、介護があるからこそ作れる事業の切り口があると知っておいてください。

介護はゴールが見えないからこそ、自分の時間の単位を小さくして「続けられる形」を作ることが何より大事になります。Kさんのように、24ヶ月先には立っている景色が変わっているはずです。
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