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TwitterやFacebookのようなテキスト形式のSNSから、TikTokやYouTubeのような動画形式に注目が移りつつあります。形式が幅広くなる中で、SNSは友達との交流目的や遊び目的のツールではなく、起業やビジネスにも活用されるようになりました。
今回は、TikTok、Instagramリール(Reels)、YouTube ショートなどの流行りのショート動画について、まずはTikTokの起業においての活用と稼いだ成功事例を紹介します。
TikTokが起業に活用できる理由
TikTokが起業に活用できる理由は、他のSNSとはまるっきり違った個性があるからです。TikTokは、Z世代で広く使われています。Z世代とは、2000年から2010年の間に生まれた世代で生まれたときから当たり前にインターネットがあった世代です。Z世代は、SNSを現実のコミュニケーション代わりに使います。動画は、画像よりもテキストよりも現実に近い「つながり」を持つことができるのです。
● 質問最近、Z世代(ぜっとせだい)という言葉をよく聞きますが、簡単に言うとどういう世代、人のことですか?このZ世代を相手にビジネスをすることは有効でしょうか? ● 回答Z世代とは、1990年代中盤以降に生まれた、具体的には1996年~2015年の間に生まれた人のことと定義され、英語では「Generation Z」と呼ばれます。60年代から70年代生まれがX世代、80~90年代生まれがY世代(ミレニアム世代)と呼ばれていますので、その次の世代を指す言葉です。この世代の最大の特徴は、デジタルネイティブであることですね。YouTubeやTikT... Z世代(zsedai)って何ですか? この世代を狙ったビジネスは? - 起業18フォーラム |
そしてTikTokには視聴者に「連続してみせる戦略」があります。同じ動画でもYoutubeは、動画が始まる前に数秒のCMが流れます。流れの断絶を生むCMは、それが入ることで視聴者が離れてしまう可能性があります。一方のTikTokは、コンテンツの中にCMが入っているため無意識のうちに連続して見てしまうのです。たくさんの視聴数を狙えることは、顧客確保の大きな力になります。
今までのSNSはプラットフォームの提供に徹している印象があります。しかしTikTokは、SNSを遊びから「稼ぐツール」に進化させる動きをみせています。2019年にはクリエイター育成プログラムを展開。これは遊びではなく、収益化を目指すクリエイターを育成する内容です。TikTokerという職業も生まれています。遊びではなく「稼ぐこと」にゴールを置いたTikTokは、起業やビジネスの販促に活用できる可能性があります。
これまでYouTubeを一生懸命やってきた人には辛いことかもしれませんが、これからは両方やるのが正解なのかもしれません。
TikTokで稼いだ成功事例
TikTokは中国で生まれました。2016年9月に中国でリリースされたDouyinの国内外版がTikTokです。TikTokは150か国以上75か国語以上で展開されています。
日本では、まだ女子高生がダンスを踊ったり、テレビや有名人のYouTubeの切り抜き動画を投稿するイメージがあると思います。しかし本場の中国では、TikTokで稼いだ成功事例が多数あります。ここからは、TikTokで稼いだ成功事例を中国と日本から紹介します。
日本:2018年サントリー「ペプシお祭りミックス」
サントリーは日本でいち早くTiktokを取り入れた企業です。ペプシのテレビCMで使われた音楽にあわせて、お祭りダンスを芸能人たちがリレー形式でつないでいきます。
TikTokではWEB限定の動画を公開しました。ハッシュタグチャレンジ「ペプシお祭りミックス」も話題を呼び、総再生回数は1800万回以上となりました。ハッシュタグチャレンジは、TikTokオリジナルの「視聴者が参加する広告」といえます。広告と言えば「強制的に見せられる嫌なモノ」というイメージですが、ハッシュタグチャレンジは視聴者がやりたくて次につなげる能動的な広告です。
「ペプシお祭りミックス」は、TikTokをマーケティングに利用し、しっかりと稼いだ成功事例といえるでしょう。
中国:「すっぱいお菓子のキャンペーン」
TikTokの本場である中国で、TikTokを活用して稼いだ成功事例として有名なものがあります。それは「すっぱい梅のお菓子のキャンペーン」です。サントリーのキャンペーンと同じで、ハッシュタグチャレンジを活用しました。
チャレンジ内容は、とにかく酸っぱいものを競うという簡単なものです。中国では「6」が日本で使われている「いいね」という意味で使われています。そのため、ハッシュタグチャレンジで6位の人に6年分の梅をプレゼントするキャンペーンを行ったのです。
動画を投稿した人には、割引をするオフラインとオンラインの同時キャンペーンを行ったことにより、売上は30%上がりました。
中国・日本:「飲食店のオリジナルメニュー投稿」
飲食店とTikTokのコラボは、中国でも日本でも行われています。スターバックスコーヒーのように、顧客の要望に応えてレシピができあがる飲食店が増えています。そのため、自分のオリジナルレシピをTikTokで紹介すると、それを見た視聴者が「私も飲んでみたい」と思い実店舗に足を運ぶのです。
実際に中国の火鍋屋では、自分好みのタレを作ります。そこで火鍋チェーン店の従業員が、オリジナルのタレを考案し投稿したのです。販促費や広告費をかけることなく動画を投稿するだけで、売上を大幅に上げることができた成功事例です。
TikTokで稼ぐためのポイント
ここからはTikTokで稼ぐためのポイントを紹介します。TikTokに限らず、安定して稼ぐためには一定の時間が必要です。ポイントをおさえて効率よく実績を積み上げていきましょう。
ポジショニングをする
日本でもTikTokの利用者は増えています。しかし、どれも同じように「高校生が踊っている」ように見えてしまう理由は、ポジショニングができていないからです。40代の親世代から見れば、かわいい制服を着ていても、髪の毛を染めていても、画面に出てくる高校生は、自分の子以外はどの子も同じ「踊る女子高生」にしか見えません。(逆に彼女たちから見れば、私たちはどこにもいるおじさんです・・・。)
稼げる商品を生み出すためにはブランディングが必要です。同じようにTikTokの中で稼げる商品として売り出すためにはポジショニングが必要なのです。ポジショニングは、立ち位置という意味です。「イケメン」という立ち位置だけでは人気はでません。イケメンプラスアルファが必要です。
インフルエンサーマーケティングをする
ポジショニングして稼ぐと言うと、自分自身が動画を投稿して稼ぐと考えると思います。ですが、自分自身で動画を作るのではなく、インフルエンサーを活用して稼ぐ方法もあります。インフルエンサーマーケティングは、単価も下落傾向にあり、スモールビジネス界隈でも少しずつ広がりを見せています。
典型的な使い方は、インフルエンサーと呼ばれる「特定の範囲で強い影響力をもつ人」を活用して、商品を紹介してもらうことです。TikTokは、検索して目的の動画にたどり着いたり、チャンネル登録をしたりすることなく、半ば自動的に次から次へと動画を見せることができます。インフルエンサーと手を結ぶことで、自動的に多くの視聴者に売り込みをかけることができるのです。
TikTokを運営しているバイトダンス(ByteDance)社は、インフルエンサーを大切にしています。「TikTokで稼ぎたい」と思う人が増えれば、おのずとインフルエンサーの需要が高まることを予測していたからでhそう。実際に中国では、コンテンツクリエイターの奪い合いがおきています。バイトダンス社は、インフルエンサーと企業の直接契約を禁止し、申告することを求めています。
私たち自身がインフルエンサーになれれば、広告費も掛からず最高なのですが、、それは簡単なことではありません。若さか、もともとの知名度か、お金が必要。ビジネスの世界では、ひろゆきさん、ホリエモンさん、青汁王子さん、鴨頭嘉人さんくらいでしょうか。
次のインフラが登場した時に、誰かが成功事例となる前に一歩早く行動すること。TikTokだけでなく、流れが速いインターネット内で成功するコツなのではないでしょうか。私自身も初めてTwitterを知ったのが本当の初期だったので、その時力を入れておけばよかったなぁと後悔しています。。
TikTok Liveギフティング機能で稼ぐ
TikTo Liveは2021年3月から「ギフティング機能」を追加しました。ギフティング機能とは、TikTok Liveで配信者(20歳以上)に対して、視聴者が投げ銭をする機能です。
視聴者はTikTok内でコイン(1コイン2円程度)を購入し、投げ入れたいコイン数に応じたギフトを配信者に送ります。配信者は投げ入れられたコインをダイヤモンドという数値に換算されて貯めていきます。貯めたダイヤモンドは決められた金額にして銀行口座で受け取ることができます。TikTok Live は、誰でも利用できるツールではありません。一定の基準をクリアした人のみ使うことができます。
いずれにしても、大きな金額を稼ぐためには「ポジショニング」をして「自分を見てくれる人」を増やす必要があります。
おわりに
TikTokは、ビジネスに興味のある人にとっては、遊びのツールから稼ぐツールに変わりつつあります。TikTokで稼ぐ方法には、TikTokをお客様の入り口として活用する方法と、TikTok自体で稼ぐ方法の2種類があります。
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