エクセル(Excel)を使って起業した事例があれば教えて欲しいです。

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

会社で毎日エクセルを使って仕事をしています。かなり得意だと自負していまして、このスキルを使って何かビジネスをしたいと思っていますが、エクセルを教えるのは何となく面倒なので、もう少し手離れが良く利益率の高い仕事をしたいと考えています。

過去に面白い事例があれば、ご紹介ください。
 


 

● 回答

起業18出身者の方にも、Excelを使って起業した人は結構いますね。マクロ教える系、基礎講座系、資格取得支援系、たくさんの事例があります。

面白いと言えるのは、たとえば、Hさんという方のこんな事例があります。
 

Microsoftの表計算ソフトExcelで何かしたい

エクセル(Excel)を使って起業した事例


 

Hさんも、エクセルが得意な事務系の会社員でした。「せっかく勉強をしたので起業に活かしたい」と、ご質問者様と同じように考えていた人です。私はその話を聞いたときに、Excelを使うビジネスであれば、お金もかからないし「始めやすい」のでいいんじゃないかと思いました。

当初、Hさんは、エクセルを使ったグラフや表などの「資料作り代行ビジネス」を思いついたのですが、作業時間がなかなか捻出できず、毎月1~2万円程度の収入が精一杯でした。

次に思いついたのが、得意の関数を使ったソフト作りでした。ソフトといってもある数値や文字を返す、条件式や関数を貼り付けた単なるファイルです。
 

シンプルなソフトを制作

たまたま、Hさんが趣味でやっていた占いの中に「数秘術」という、数字を使った足し算で占い結果を計算するものがありました。数秘術とは、西洋の姓名判断のようなもので、自分の名前を数字に変換して、占い結果を出すものです。この占いの計算式と占い結果を入力し、Excelでソフトを作ったのです。

そのソフトはシンプルなものでしたが、名前を入力すると一瞬でPDFの鑑定書が作れる優れものでした。Hさんは、そのソフトを使った数秘術による鑑定サービスを販売しました。
 

売り上げ100万円以上に成長

当初の収入は、資料作りの代行と同じで1~2万円程度でしたが、年を経るごとにれに連れて依頼者も増え、毎月の売り上げは100万円を超えるまでになりました。今は、競合も増えたため、そのサービスの売り上げは減少してしまいましたが、それでも毎月50万円ほどは入ってくるそうです。

ちなみに、Hさんは、現在も会社員のまま占いを続けています。占いはあくまでも副収入を得るための手段で、お給料は安くても安定している会社を辞める気はないそうです。給料と副収入で着実にお金を貯め、将来のんびり暮らすのが夢だそうです。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。




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