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● 質問
会社員のまま起業する際には、自分で1から10までやる必要はない、という新井さんのブログを読みました。
私は、小さな子供がいるのと、親の介護があるため、何かを売ってからサービス提供をする時間がとれなさそうなので、紹介をしてそれで仕事が完了するような紹介マッチングで起業することを考えています。
私の友人でプリザーブドフラワーを作っている職人がいます。値段も安く品質もよいので、これまでもたくさんの人に紹介してきました。
今回、私の別の友人から、偶然そんな花の置物を探しているという話があり、これを今後のビジネスにつなげたいと思いました。何から始めたらいいのか、職人である友人との契約などもどうすればいいのか、手順を教えていただけますか?
● 回答
別の友人から声がかかるなど、需要があることがはっきりしているのはとてもいいですね!
ご質問は、起業アイデアを商品にしていく具体的作業ですね。それと契約などの実務について。
まず商品を言語化して明確に定義すると「プリザーブドフラワー(或いはその他も含め)の紹介業務」となりますでしょうか。職人を紹介するのか、商品を紹介するのか、まずは詳細を詰めて商品として確立させることからですね。
詳細が決まったら、決めるのは3つです。
- 内容(サービスの詳細と提供の流れ)
- 名称
- 価格
この3つを明確にすることで、お客様は初めて買うことができるようになります。「オリジナル・プリザーブドフラワー オーダーメイド」など、名前を付けてみましょう。
その前に、ビジネスモデルもしっかり考えないといけません。お客様は職人さんなのか、フラワーの発注者なのか?
あなたが発注者さんにお花を売るのか、或いは、職人さんから紹介料をもらって、発注者は職人さんから直接買うのか、それによって変わってきます。また、商品ごとに単価がある場合や、紹介料を定額でもらうかなど、その辺りも全く変わってきますね。
紹介マッチングで起業というメールタイトルから推測すると、職人さんから定額で1件紹介でいくら、或いは、売上の何パーセントなどのビジネスをお考えですよね。
サービスの流れをフローチャートで整理しておきましょう
それらのビジネスモデルを決めたら、サービス提供の流れをチャートにして整理しておきましょう。モノの流れ、書類の流れ、お金の流れ、情報(連絡)の流れです。
あなたがお花を売る場合は、
- 告知
- 受注
- 職人へ発注(支払い)
- 仕入れ
- 納品
- 請求
- 回収
などのように進みますが、物は直接お客様に届けるなど、書類の流れと異なる場合もありますので、そのような詳細を紙に書いて整理しておきましょう。紹介マッチングだけの場合は、問い合わせがきたら職人さんに連絡先を教えて終わりですね!
契約は口約束でもいいけど、やっぱり書面で残しておきましょう
職人さんとの契約ですが、きちんと取り決めておくことをお勧めします。いい加減な口約束は、あとでトラブルの元になります。
書式や固い書き方は必要ないので、取決めごとを箇条書きで書いておく程度でも大丈夫です。たとえば・・・
- どのような注文は対応できないか
- どのように情報を伝える
- 金額、支払い期限
- キャンセル規定
- 独占契約
- 発注者と誰が連絡を取るのか
- クレームがあった場合の対応
など、まずは思いついた順に書いて、その後にまとめましょう。
やはりマーケティングが要になります!
このビジネスが上手くいくかどうか、職人さんが本気になってくれるかどうかも、やはり集客、販売成績次第です。売れなければ「所詮そんなもんだね。会社員のまま起業なんて言っている人は・・」などと職人さんからも相手にされなくなってしまうでしょう。
まず必要なのはブログ、インスタグラムですね。プリザーブドフラワーの写真を大量に掲載していきましょう。そして、ホームページに誘導して、問い合わせを受け付けるという流れを作りましょう。
そこで、紹介マッチングとして職人さんにその後を丸投げできればイチバン簡単ですが、どこまでをあなたが代行するのかの取り決めによってこの先の作業は変わりますね。
もし、あなたが受注内容の詰めまでやる場合には、オリジナル、カスタマイズ品である場合には、既製品を売るのとは違って受注も難しくなります。商品知識も必要になりますね。
ネット上でフォームに記入してもらうだけでは情報が足りないので、メールでやり取りをする、イラストでイメージをもらうなどのやり取りをして、見積りをするという作業も発生するかもしれません。
まずは最低限の項目をつけた見積り依頼フォームを設置しておいて、その情報を職人さんに投げるのか、あなたが折り返し連絡して詳細を詰めるのか、ビジネスモデルを確定させましょう。金額も職人さんと相談して最終見積りを出すのか、或いは、自動である程度計算できるのか、その辺りも職人さんとよく打合せをしておきましょう。
マメな心遣いがファンを増やします!
職人さんに丸投げしてしまう場合は、任せておけば心配要らないのかもしれませんが、あなたが直接やる場合、納期が長いなら途中経過をお客様に連絡するようにしてください。
支払後に連絡が来なくなったとなると、不安になります。途中経過の写真や、職人さんの顔なども見せてあげると安心してくれると思います。
以下は職人さんに丸投げしてしまう紹介マッチングの場合には関係ないかもしれませんが、一応書いておきますね。
物販をする場合には、梱包仕様もはっきりとしておきたいところです。運送中に壊れたりしたら大変です。材料費もかかりますし、その辺りもコストとして響いてきますのできちんと計算しておきましょう。
また、請求は前払いが基本になりますが、お客様に対するキャンセル規定なども受注前に明示するようにしましょう。納品後に気に入らない場合の修正、返品規定なども含め、いい加減にするとトラブルの元です。
問い合わせ対応、クレーム対応も、会社員のままやっている際には初動が遅れがちです。高額商品になる場合には、お客様もいろいろと心配してきますので、職人さんと協力して対応できるようにしたり、電話代行秘書を利用するなども考えておきましょう。信用を壊すのが最も怖いことです。
さて、いろいろと大変かもしれませんが、一度流れができてしまえば大丈夫です。作業をこなすだけになるまで、とにかく仕組み作りを頑張りましょう!
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